ゴハンがうまくて世界遺産が50もあり、ラテンのノリのよさが魅力のスペインですが…
なんせ日本の約1.4倍の広さ。バルセロナ行きたしアルハンブラ宮殿見たし、サン・セバスチャンでグルメしたしと悩みます。
そこでスペインに10度通った旅プロジャーナリストのワタシ、渾身の観光モデルコースを6つ選定。
世界的な旅行誌のスペイン・行くべき場所ベストランキングやスペインの世界遺産人気ベストランキング。それらを合わせた最新のメタランキングに、ひと味違う楽しみ方や穴場をくわえての6コースです。
信頼性の高いトップリストからのモデルコースを、どうぞ自分流にアレンジして楽しんでください。2つのコースを組み合わせるのもアリ。なんなら3コースを調整してオリジナルの旅をつくるのも面白いです。
初めてスペインに行く人。2度め、3度めの人。自分が行きたい!と思うスペインが、きっと見つかります。
目次
スペイン観光のメタランキング
ワールドワイドに知られているガイドブックや世界のトラベラー愛読の旅行誌から、スペインで訪れるならココ!というランキングをまず集めてみました。
世界的ガイドブック「Lonly Planet」のスペインベスト8
「ロンリープラネット」が2024年2月に発表した▶︎スペインで訪れるべき場所ベスト8です。シンプルに各地の見どころとこんな風に回ったらというかんたんなプラン付き。日本人になじみが薄いのは、マヨルカ島のある4.のバレアス諸島かな。
- マドリード
- バルセロナ
- サン・セバスチャン
- バレアス諸島
- セビリア
- トレド
- グラナダ
- サンティアゴ・デ・コンポステーラ
富裕層ターゲットの「TRAVEL+LEISURE」のスペインベスト15
アメリカの富裕層向けの旅行専門誌「TRAVEL+LEISURE」が、2023年4月に掲載した「スペインでもっとも美しい場所15」。こちらはよりピンポイントな場所のリストアップでした。
- マドリード王宮
- プラヤ・デ・セス・イエテス(フォルメンテラ島/バレアレス諸島)
- サグラダファミリア(バルセロナ)
- サンタ・マリア・デ・マヨルカ大聖堂(マヨルカ島/バレアレス諸島)
- サン・セバスチャン(バスク)
- シエラネバダ国立公園(アンダルシア)
- セビリア王立アルカサル
- バルデモサ(マヨルカ島/バレアレス諸島)
- サンタ・イグレシアのカテドラル(トレド)
- フォルメントール岬(マヨルカ島/バレアレス諸島)
- プラド美術館(マドリード)
- バレンシア芸術科学都市
- スペイン広場(セビリア)
- リオハ・アルタ(スペイン北東のワイン産地)
- カサ・デ・カンポ(マドリード)
世界中の旅行者の愛読誌「Condé Nast Traveler」は?
気になる「Condé Nast Traveler」には適当なランキングがなかったので▶︎2024年ヨーロッパで行きたい場所12に掲載された2ヶ所をピックアップ。12のリスト中スペインだけが2ヶ所選ばれています。
- アストゥリアス地方
- マヨルカ島(バレアレス諸島)
英国の「The Times」紙による「スペインのもっとも素晴らしい世界遺産13」
由緒正しき世界最古の新聞「The Times」の日曜版が選んだ▶︎スペインのもっとも素晴らしい世界遺産13
- タラヨティック・メノルカ島の先史時代の遺跡(バレアレス諸島)
- セゴビアのローマの水道橋(カスティーリャ・イ・レオン)
- コルドバの歴史的中心部(アンダルシア)
- アルハンブラ宮殿、ヘネラリフェ、アルバイシン(アンダルシア)
- アントニ・ガウディの作品(バルセロナ)
- ブルゴス大聖堂(カスティーリャ・イ・レオン)
- サンティアゴ・デ・コンポステーラの旧市街(ガリシア)
- セビリアの大聖堂、アルカサルとインディアス古文書(アンダルシア)
- ドニャーナ国立公園(アンダルシア)
- マヨルカ島トラムンタナ山脈の文化的景観(バレアレス諸島)
- メリダの考古学遺跡群(エストレマドゥーラ)
- カスティーリャ ラ マンチャの歴史都市(トレド)
- サラマンカ旧市街(カスティーリャ・イ・レオン)
スペインのおすすめ観光スポットを選出
上記さまざまなランキングを表にします。バラけてはいますが、マドリード、バルセロナは堅いところ。
州・地方 | Lonely Planet | TRAVEL+LEISURE | Condé Nast Traveler | The Times | 州・地方 |
マドリード州 | マドリード | マドリード王宮 プラド美術館 カサ・デ・カンポ | |||
カタルーニャ州 | バルセロナ | サグラダファミリア | アントニ・ガウディの作品 | ||
バスク地方 | サン・セバスチャン | サン・セバスチャン | |||
アストゥリアス地方 | アストゥリアス | ||||
カタルーニャ州 | バレアレス諸島 | プラヤ・デ・セス・イエテス サンタ・マリア・デ・マヨルカ大聖堂 バルデモサ フォルメントール岬 | マヨルカ島 | タラヨティック・メノルカ島の 先史時代の遺跡 マヨルカ島トラムンタナ山脈 | |
アンダルシア州 | セビリア | セビリア王立アルカサル スペイン広場 | セビリアの大聖堂 アルカサルとインディアス古文書 | ||
カスティーリャ=ラ・マンチャ州 | トレド | サンタ・イグレシアのカテドラル | カスティーリャ=ラ・マンチャの歴史都市 | ||
アンダルシア州 | グラナダ | アルハンブラ宮殿、ヘネラリフェ、アルバイシン | |||
ガリシア地方 | サンチャゴ・デ・コンポステーラ | サンチャゴ・デ・コンポステーラの旧市街 | |||
アンダルシア州 | シエラネバダ国立公園 | ||||
バレンシア州 | バレンシア芸術科学都市 | ||||
ラ・リオハ州〜バスク地方、ナバラ地方 | リオハ・アルタ | ||||
カスティーリャ・イ・レオン州 | セゴビアのローマの水道橋 | ||||
アンダルシア州 | コルドバの歴史的中心部 | ||||
カスティーリャ・イ・レオン州 | ブルゴス大聖堂 サラマンカ旧市街 | ||||
アンダルシア州 | ドニャーナ国立公園 | ||||
エストレマドゥーラ地方 | メリダの考古学遺跡群 |
スペイン観光推しエリアからのモデルコース
まずモデルコースをつくる前に、ざっくりこのエリアは外せないという場所を。スペイン初心者〜上級トラベラーまで納得できる下記3ヶ所が、当確。
- マドリード/日本からの直行便アリ、文化の中心、首都だけに各地方のグルメがそろう
- バルセロナ/サグラダファミリア、スペインの食都、都会なんだがエキゾチック
- マヨルカ島ふくむバレアレス諸島/各島によっての魅力の違い、古代からの歴史が凝縮、一年中がベストシーズン
個人的に推しなのが『Condé Nast Traveler』にもあるアストゥリアス地方。記事にもあるのですが〝ショボクないエコツーリズム〟感がよいのです。気になるホテルも続々オープンしてますし、自然や文化を反映した〝ランドスケープ・キュイジーヌ(景観料理?)〟がミシュランにも注目されはじめてるので、ココ決定。
後1ヶ所が…食いしん坊としてはサン・セバスチャンは外せないし、巡礼のサンティアゴ・デ・コンポステーラも捨てがたい。なによりグラナダ、アルハンブラ宮殿頂点のアンダルシアのスペインも見逃せません。南スペインは入れたいのでアンダルシア決定。で、はじめ5つのモデルコースを選ぶつもりでしたが、メタランキングを見ても入れとかにゃとサン・セバスチャンをくわえて6つのモデルコースを決定。サンティアゴ・デ・コンポステーラはアストゥリアス地方のオプションとして考えてみました。
- マドリードコース3日(初スペイン向き)+ワン・デイトリップ(2度3度スペイン向き)
- バルセロナは何度でも何日でも美味しく楽しいコース
- マヨルカ島からのバレアレス諸島1週間のバカンスコース
- サン・セバスチャンにてグルメ三昧コース3日間
- アストゥリアス地方のもっとも旬なスペインコース1週間
- アンダルシアでスペインの光と影を堪能の1週間コース
マドリード観光は美術三昧にて3日
スペインの首都マドリードは、美術館巡りにぴったりな街。一年中がベストシーズンといえる安定した天候は、旅行者にはありがたいウェルカムです。くわえてのスペイン中から集まる食三昧も楽しのマドリー旅!
世界的な3つの美術館プラド美術館、ソフィア王妃芸術センター、ティッセン・ボルネミッサ美術館には「ベラスケスのラス・メニーナス」や「ピカソのゲルニカ」などスペイン画家の著名作品だけでなく、世界の貴重な美術コレクションが所蔵されてます。
これらの美術館はマドリードのPaseo del Prado(=芸術の散歩道)沿いにあって、ユネスコの世界遺産にも登録される18世紀のスペイン帝国が凝縮されたパノラマも楽しめます。ちなみにトリップアドバイザー2024年の「スペインで訪れるべき場所」2位のレティーロ公園もこのエリアです。
マドリード王宮もこの界隈。西ヨーロッパ最大の王宮は3,418もの部屋があるといわれるスサマジイ建築です。現在スペイン王室は居住していませんが、国家的なセレモニーが行われますし、貴重な美術品や豪華な装飾品もまた圧巻! 見どころのひとつです。
マドリードおすすめモデルコース/初スペイン向き
旅のプランは、キッチリ調べてザックリ決めるが良いと思うワタシですが、マドリード観光は初スペインの旅行者も多いと思うので、3日間のモデルコースをつくってみました。
Day❶マドリードの規模感・雰囲気をまず味わう
見どころがPaseo del Prado界隈にかたまってるとはいえ、美術館見学は感動も大きいですがかなり疲れます。まず半日観光バスに乗り、ざっくりマドリードを体感。バスから引いて見たほうがマドリードの魅力を理解しやすいこともあります。エネルギーは美術館巡りに取っておきましょう。
【1時間市内をガイド付きで散策した後、バスにて2時間市内を巡るツアー】
▶︎マドリード・ハイライト半日ツアー
約5,000円・朝9時出発・英語のツアーガイドですが市内の空気を感じるには問題ナシ
ちょい旅慣れ派に嬉しい
バスから降りたら、ゆっくりランチを食べてティッセン・ボルネミッサ美術館を見学。美術館を堪能するには1日1館がおすすめなので、無理に詰めこまないほうが楽しめます。その後は、初日から飛ばさずレティーロ公園でのんびりでどうでしょう。
Day❷いざ!プラド美術館!
2日めはマドリードのハイライト、世界3大美術館のプラド美術館で世界3大絵画の「ラス・メニーナス」を満喫です。なんせ展示作品8,000点。がっつり楽しみたい美術館です。
スゴク速足で見て2時間。そこそこ見て3時間。がっつり見るなら4時間オーバーで見学すべき。ここは深掘りして見学することを強くおすすめします。美術館って作品のパワーに圧倒されて疲労感ハンパない。今日1日はプラドのことだけ考えて過ごしましょう。旅は一期一会。次にプラドを訪れる日が決まってないなら、味わい尽くすに値する美術館です。
チケットは事前予約必須。▶︎プラド美術館公式サイト「チケット予約」は日本語表示ないですが、ブラウザの翻訳機能で問題ナシ。予定が組めたら購入を。公式サイト以外で買うとキャンセルできないことも多いので注意!(公式での購入でもチケットの種類によってキャンセル条件が違うので、予約時に送られてくるメールでその旨確認すること)
美術、そんなに詳しくないけど楽しみたい!という人におすすめなのは、ベテランの日本語ガイドさんに頼るのもアリ。約2時間のツアーで71ユーロと決して安くはないけど、入場料もふくまれるしスタート時間も選べる。ガイドさんの評判もよきです。美術館内で解散なので、カフェ・プラドで食事休憩してからまた他の展示を見ることができるのも嬉しい。▶︎美術専門家が日本語で案内のプラドツアー
濃くて分かりやすい解説が人気のペドロさん
Day❸スペインだものタパス巡りをマドリードでも
ソフィア王妃芸術センターで「ゲルニカ」を見て、街ブラショッピングして、食のスペインを楽しむ3日め。
マドリードの歴史的なラ・ラティーナ地区。カバ・バハ(Cava Baja)とカバ・アルタ(Cava Alta)の2つの通りには、雰囲気のいい小さなバルや居酒屋が軒を連ねているのでおすすめ。イベリコ豚のハムやらチーズ、スペイン小皿料理のタパスを食べ歩いて、ベタだが最高のマドリードを味わう。
セゴビア、トレドへのスペイン小旅行
日程に余裕がある人、2度め3度めスペインの人には、マドリード拠点の1デイ・トリップ。セゴビア、トレド、クエンカなどなど、バス1本で行けるのでおすすめです。
ローマ時代の水道橋がみごとなセゴビア
「The Times」がもっとも素晴らしいスペインの世界遺産13でも選んだ、セゴビアの水道橋。マドリードからセゴビアへはバスでも行けますし、高速列車なら30分弱。じつに気軽に行けるので、ぜひ!
セゴビアの水道橋は、ヨーロッパ各地に残るローマの水道橋の中でももっとも保存状態の良いものの1つといわれてます。167ものアーチが完全なアーチを描き、西暦50年ごろに建設されてからナント1973年まで使われてきました。街中にドーンと連なる水道橋の見ごたえは、いやもうなかなか。
古都トレドも趣きありの観光スポット
トレドは旧市街に広がる中世の街並み散策も楽しいですし、遠景で見る景観も素晴らしい。マドリードからクルマで約1時間。スペイン史の中でも要所となる古都は、見どころ多数でおすすめです。画家のエル・グレコ好きにはもちろん、ワタシのようにエル・グレコ苦手な向きにも衝撃的な彼の作品に出会えます。
トレドへは列車なら30分ですが、街の景観を楽しむことを考えるとバスで行くのもアリ。トレドと上のセゴビアをセットにした現地ツアーなんてのもあるので、利用してもいいかも。
11.5時間の充実ツアー
同じく11.5時間のツアーで▶︎セゴビア、アビラ、トレドを巡るツアーも。アビラには87の塔が遺る城壁があり、やはり世界遺産の見ごたえある街です。
セゴビア・アビラ・トレドに行こう!
バルセロナはスペイン観光No.1 何度でも何日でも!
スペインの中でもっとも多くの観光客が訪れるのが、バルセロナ。ここバルセロナは初めてスペインを訪れる人でも、何度もスペインに行ってる人でも楽しめる懐の深さが魅力です。
圧倒的人気のサグラダファミリアはじめアントニ・ガウディの建築、発展してのモデルニスモ建築堪能も興味深い。合わせての食い倒れバルセロナがこれまた楽しです。ヨーロッパでもっとも古い市場の1つボケリア市場でもウマいものが食べられるし、もちろんミシュラン星レストランもぞろり。B級グルメから最高級グルメまで楽しむのがバルセロナ。まずバルセロナと堪能するのに最低3日は確保です。
ワタシは5度ほどバルセロナに通ってますが、ここを拠点に各地に足を伸ばすのが〝スペインを最高に味わうコツ〟と思ってます。バルセロナとは違う魅力を放つ周辺の街々がそろっているのがいいのです。次のおすすめコースに挙げているバレアレス諸島へも1時間のフライトで行けるので、バルセロナと組み合わせても良き。
素朴で、気持ちの洗われる▶︎ピレネー山麓に広がるロマネクスク教会巡りもおすすめ。何度でもバルセロナを拠点に、知らないスペインを訪れてください。
まずは断然、サグラダファミリア
初めてバルセロナに行く人はもちろん、サグラダファミリアは行ったことあるという人ももう1度行きましょう。なんたって現在進行中の建造物なんで、刻々変化してます。そして、2度めの訪問は最初の訪問とは時間を変えて行くのが良きです。光を計算し尽くしたガウディの凄さに触れることができるます。サグラダファミリアについてはこちらの記事をどぞ▶︎サグラダファミリアとは?
バルセロナは初スペインの人だけでなく、何度も訪れてる人も多いかと。バルセロナの街自体の楽しみ方と周辺、足を伸ばして楽しんでねというおすすめエリアを紹介します。
ガウディ作品は年代別かライバル比較で見学すると、深い
また、バルセロナには「サグラダファミリア」だけでなく、6つのガウディ作品が世界遺産に登録されてます。これらの作品を、初期から晩年へと追うのも面白い。ガウディのライバルモンタネールの名作もあるので、ガウディ作品と比較してみるのも楽しいです。複数の作品を見ることで、天才ガウディを感じることができます。
19世紀後半のバルセロナについて、ちょっと歴史をかじっておくとガウディをはじめとするモデルニスモと呼ばれる芸術運動の背景が見えて面白いです。▶︎1日かけてガウディの作品を巡る日本語ツアーもいいかも。
カタルーニャの食文化を知るも楽し
そして〝食い倒れ〟の街バルセロナですが、イチ推しレストランは▶︎ディスフルタール。超絶予約の取れない店になってしまいましたが、この店で知る〝カタルーニャ精神〟みたいなものを、ぜひとも味わっていただきたい。カタルーニャの滅私〝ひとり、ひとつのためにみんなが協力〟を知ると、俄然、バルセロナを深く感じることができます。
バルセロナの食については、市場見学も欠かせない。ボケリア市場が有名ですが、市内には多くの市場があるので近場の市場に飛び込んでみるのもアリ。市場巡りに沼ることでしょう…
ガウディゆかりの修道院へ、ピレネー山脈への小旅行もアリ
バルセロナを味わい尽くしたら、近郊の「モンセラート修道院」や「ボブレー修道院」への小旅行がおすすめ。どちらも頻繁にバスツアーが出ているので、行きやすい。また、モンセラート修道院はガウディがインスパイアされたところでもあり、ボブレー修道院は幼少期のガウディが遊んでたところでもあります。ガウディファンには必須の修道院です。いずれもバルセロナから半日のショートトリップ。▶︎日本語ガイドとモンセラートなんてのもあります。
時間的に余裕があればおすすめしたいのが、ピレネー山脈の麓に点在するロマネスク建築の教会。バルセロナとはまったく違う時間軸で静謐な空間が楽しめます。クルマでないとちょっと行きづらいのが難点なれど、訪れる価値大です。詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください▶︎バルセロナからの小旅行でピレネーへ
ピレネーの麓の美しい村巡りも良き
ロマネスク建築の教会を訪ねるのもこころ洗われて良いのですが、ピレネー山脈の麓には中世の美しい村々も点在しております。これがまた旅情をそそる。えっ、こんな北にまでアラブとの闘いがあったの!というレコンキスタな歴史も感じられて、素敵です。
アルケサル、アインサ…まずは▶︎ピレネーの麓3つの美しい村をのぞいてみてください。
↑コンパクトに7分でバルセロナのトップ10観光スポットを紹介してる動画。 日本人にも聞き取りやすい英語なので、場所を把握するにはおすすめ!
マヨルカ島からのバレアレス諸島5日間
今回モデルコースを選ぶのに5媒体のランキングを参考にしましたが、それらすべてにランクインしたのがバレアレス諸島。マヨルカ、メノルカ、イビサ、フォルメンテラの4つの島といくつかの小島からなる魅惑的な群島です。年間を通じての温暖な気候、壮大な自然、そして古代からの歴史に恵まれています。
ワタシもメノルカ島とフォルメンテラ島は未経験ですが、スペインの友人情報も入れつつまとめました。各島が独自の魅力をもち、さまざまなアクティビティを提供してくれる。ただの観光ではなく、ディープな体験を求めるトラベラーにもぴったりな場所です。何度めかのスペインなら、絶対足を伸ばして島を訪れてください。
なかでもマヨルカ島には印象的なパルマ大聖堂やロイヤル・カルトゥシア修道院などの歴史遺産にくわえ、リチャード・ブランソンの最新ホテルほか注目のリゾートがいくつもオープンしてます。また、世界のパリピが集まるイビサ島にも、静寂を求める旅行者にピッタリの隠れ家が点在。古代フェニキア文明の遺跡を彩る自然を堪能することもできます。
メノルカ島は、その自然との調和が訪れる人々を魅了し、まさに〝バレアレス・ブルー〟といわれる吸いこまれるような地中海を背景にリラックスできます。フォルメンテラ島も楽園のような島で、穏やかなビーチでの水上アクティビティだけでなく、島一周のサイクリングなど和みのバカンスにはうってつけです。
マヨルカ島の濃い歴史と癒しの自然
マヨルカ島は、地中海でシチリア島、サルディーニャ島に次ぐ大きさですが、人口は約91万人とオランダの首都アムステルダムとほぼ同じ。古代から重要な交易路の交差点だったので、さまざまな民族の支配を受け、その影響は今も島の文化に色濃く残っています。
例えばパルマのサンタ・マリア大聖堂は、かつてのモスクの上に建てられた印象的なランドマーク。北ヨーロッパの影響と、海の景色が混ざり合ったカタルーニャのゴシック建築が見てとれます。
また、世界遺産のトラムンタナの文化的景観は、日本の棚田にも通じる厳しい地形を生かした農業が美しい風景を生み出していて、伝統的な生活スタイルをいまに伝えています。トラムンタナ山脈ではハイキングやサイクリングも盛んで、リチャード・ブランソンのホテル「Son Bunyola(ソン・ブニョラ)」ソン・ブニョラ)」も登場です。
プイグプニエントには、17世紀のマナーハウスがグランドホテルソンネットに変貌を遂げ、スタイリッシュなイコス・ポルト・ペトロ、ローカルファブリックを生かしたザ・ロッジ、ゼル・マヨルカなどなど。フォーシーズンズ、マンダリンオリエンタル・プンタネグラのプロジェクトも進行中で熱いニュースが続きます。
島の北端、フォルメントール岬では、その壮大な自然の美しさと観光客が少ないことから、現実離れしたような美しい場所に出会えます。ここでは、人里離れたビーチ、松林、曲がりくねった道を散策しながら、地中海の深い青を楽しむことができます。と、その分アクセスが良くないですが▶︎この岬ふくめ北海岸のインスタ映えするスポット巡り〜サンタマリア大聖堂見学なんてのもあります(英語ツアーですが、写真撮るのが主体だから不自由はないかと)。
北西海岸にある美しい丘の上の村ヴァルデモッサ。曲がりくねった狭い道を抜け、旧王宮であるロイヤル・カルトゥシア修道院(Real Cartuja)に向かいます。歴史的な美しさとその文化遺産は、訪れるものに深い印象を刻みます。
イビサ島の魅力はナイトライフだけじゃない
イビサ島は、バレアレス諸島の中でもとくにワイワイ夜の文化で知られていますが…。美しいビーチ、隠れた入江、豊かな自然もまたイビサを訪れる人々にさまざまな発見を提供します。イビサの北にあるエス・ポルティチョルという隠れたビーチは、ハイキングを楽しんだ後に訪れるのに最適な場所で、途中途中に見られる野生の花々や地中海の絶景は訪れる価値がありです。
文化体験なら、毎年イビサ・アートフェアが開催される旧市街エリアも楽しい。また伝統的なイビサ島様式の建築をキープするダルトビラの歴史的な散策も、島の歴史を感じられる素晴らしい体験です。
イビサ島はまた、自然保護区でも知られています。とくにセス・サリネス自然公園は、バードウォッチングや自然散策にピッタリで、希少な地中海の塩田や多種多様な生物を観察することができます。パリピなナイトライフだけでなく、自然と文化の両面を楽しむことができる島です。
古代遺跡の島メノルカとフォルメンテラ
メノルカ島とフォルメンテラ島は、バレアレス諸島の中でも自然美と歴史が際立つ島です。ふたつの島には、隠れたビーチや古代の遺跡が残り、旅行者にタイムスリップという安らぎを与えてくれます。
フォルメンテラ島の北端にあるプラヤ・デ・セスイエテスは、スペインでもっとも美しいビーチのひとつとして挙げられます。その白い砂と透明度の高い水にはこころ洗われるようで、日光浴、シュノーケリング、そしてただ自然の恵みを堪能するのに最適なビーチです。
メノルカ島は、その豊かな歴史と文化的遺産で知られています。島にはタラヨテックと呼ばれる古代の石づりの塔が点在していて、不思議な景観を見せてくれます。島の先住民が残した謎多き遺物は、他にはない美しさのスパイスを島に利かせているようです。
残念ながらワタシは行ったことがないですが、メノルカ島のジン「ショリゲル(風車)」を▶︎香港のバーで飲んだことがあります…
メノルカ島とフォルメンテラ島に行くのは、地中海の隠れた楽園を探がす冒険。自然の美しさと古代の歴史が融合する島々で、忘れられない体験を見つけたいです。
サン・セバスチャンで食べて歩く3日間
バスクの真珠といわれるサン・セバスチャンは、世界中のグルメが何度も通う場所。カンタブリア海を望むこの美しい街には、バスク料理の粋とミシュランスターを獲得した数々のレストランが旅行者を魅了します。ピンチョスバルから超高級レストランまでが一体となっているのが、サン・セバスチャンです。
そしてこの街では、黄金に輝くラ・コンチャ・ビーチと情緒あふれる旧市街の探索も外せない。優雅なベルエポック時代の建築、白い砂浜、ビスケー湾の碧い海が旅情を盛り上げてくれます。フランスのニースにちょっと似てるけど、もっと素朴でナチュラル。かつての捕鯨の街が、世界のグルメの首都へと変化したサン・セバスチャンは、深いのです。
サン・セバスチャンでは食べて、歩いて、食べて、歩いてが基本。もちろん壮麗な建築もあるし、美しい自然にも恵まれてるし、楽しい市場もあるわけで、そんなを散策して、お腹を空かせるというわけです。
では肩ならしに。最高のピンチョスバルへ
ヨーロッパで1平方メートルあたりミシュランの星を獲得したレストランがもっとも集中してるといわれるサン・セバスチャン。しかし、まずは気負うことなくピンチョスバルを楽しみます。ちなみにピンチョスとは一口サイズの串刺しおつまみ。小皿料理のタパスをもっとお手軽。サン・セバスチャンのあるバスク地方ではじまりました。
で、31 de Agosto通りをぶらぶら旧市街へと向かいます。陽気にぎやかなこの通りにはピンチョスバルが文字通り軒を連ねているので、食べ歩きをぞんぶんに味わいます。コツは1軒のバルで1つ食べたら次のバルへ移動すること。これがスペイン的食べ歩きです(日本人のワタシは腰を落ち着けせいぜい3軒のハシゴバルで終わりますが…)。
界隈にあるサンタ・マリア・デル・コロ大聖堂はサン・セバスチャンの守護聖人を祀っているので、お参りをお忘れなく。16世紀に建てられた街でいちばん古い教会です。
ミシュランスターのレストランはどこに行く?
グルメでない人はサン・セバスチャンに行かないと思うので、やっぱりミシュランスターに輝くレストランも体験したい。でもまぁとにかくたくさんあるわけで、こればかりは予算と好みによるとしかいえません。
個人的に気になるのは、世界最高の女性シェフといわれるエレナ・アルザックのいる「Arzak(アルザック)」。ここは30年近く連続でミシュラン3つ星を獲ってる名門レストランで、彼女はじつに4代め。予約を取ること至難だけど、貯金してでも行ってみたい。
お気に入りは「Mugaritz(ムガリッツ)」。ミシュランだと現在2つ星だけど、「世界のベストレストラン50」でつねにランキングされてるベテランシェフのお店は、いつ行っても期待を超えてくる。日本でも有名なお店なので、わざわざ紹介するまでもないと思うけど、好きなレストランです。
フレンチ・バスクから山越で来て、比べてみるのも面白いよ
スペインのバスク地方はフレンチ・バスクと国境を接しているので、山越えでサン・セバスチャンに入るのも一興。山と海のバスクが堪能できて面白いです。
フランスのリゾート、ビアリッツは前述の「Condé Nast Traveler」の▶︎2024年ヨーロッパで行きたい場所12にも選ばれていて、けっこう気になるムーブメントがある街です。
元々ナポレオン3世が夏の宮殿を建て、スペイン貴族出身のウージェニー皇后が高級リゾートとしてプロモーションした街です。いまはハイヤット系列になっている「オテル・デュ・パレ」ですが、第二帝政スタイルで建てられた元宮殿は、洗練されたクラシックな世界観。こちらとしても身のこなしチョイ優雅にしたくなるようなホテルです。
ほかにベル・エポックホテルを現代アレンジしたところ、挑戦的なビストロ「エポック」、バスク料理の新風「L’Impertinent」など食も見逃せないようです(この辺りは「Condé Nast Traveler」の受け売り)。謎めいた「ヴィラ・マグナン(デ・プタ・マドレ」というのも気になるビアリッツ。空港でそのままビルバオまでフライト→サン・セバスチャンもいいですが、断然、山越えおすすめ。レンタカーでゆっくり山道を行くもよし、タクシーでの山越えも可能です。▶︎サン・セバスチャン発フレンチ・バスク巡りもおすすめです。
フランスとスペインのお国柄の違い。バスク地方独特の雰囲気を味わいましょう。山越えのところでトレッキングを入れると、健康的にもおすすめな旅行になります。サン・セバスチャンにくわえてのビアリッツ2日間のコースが良いかと。
楽チン専用車で行ける
ビルバオのグッゲンハイム美術館は見にゃ
サン・セバスチャンからビルバオまでクルマで約1時間。NYをはじめ世界中に美術館をもつ「グッゲンハイム美術館」は観ておきたいところ。人気の建築家フランク・ゲーリー初の美術館で、30年近く経たいまも圧倒的な外観です。
衰退した工業都市ビルバオを立て直した美術館の経済効果は絶大で、展示作品以上に外観がまず人気。グッゲンハイムで世界的な現代アートに親しみ、「ビルバオ美術館」でスペイン巨匠の古典作品を楽しむのがおすすめです。
ビルバオへはワンデイ・トリップで。サン・セバスチャンを旅程の核にするなら、ビルバオを経由してさらに西のアストゥリアスをプラスするのも楽しい。サン・セバスチャンの食ポジを狙っているところなので、新旧対決で面白いかも。
リオハワインを飲んで、スペインの食を極める
スペインでもっとも有名なワインの産地であるラ・リオハは、サン・セバスチャンから約2時間。「TRAVEL+LEISURE」の「スペインでもっとも美しい場所15」にも「リオハ・アルタ」が挙がってましたが、スペインの食を極めるなら行かにゃです。
さらに、リオハ・アルタに近い中世の街ラ・ガーディアも魅力的。この街でも品質の高いワインが楽しめるので、出かけましょう。いずれも日帰りできますが、自分のクルマで行くなら1泊2日で。
運転もスペイン語も苦手なら
リオハのワイナリー1日ツアー(日本語ガイド)日本語ガイドと2軒のワイナリーを訪問
いま、もっとも熱いアストゥリアス地方 5-7日間
まだ誰も知らないスペイン、ホットなスペインを旅したい人には、アストゥリアス地方がおすすめ。ワタシは有名なシードラ(りんご酒)を飲みに訪れたことがあるだけですが、ヨーロッパの旅行業者に聞くと2024年、かなり来ている感じです。
もともと〝グリーンスペイン〟といわれ、海と山の大自然に包まれるエリア。入り組んだ入江の楽しさや清々しい山の空気に癒されるところです。2023年辺りからアストゥリアスへの旅行者が増え、気になるホテルもいくつかオープンしています。
また、日本ではまだあまり浸透していないランドスケープ・キュイジーヌ(景観料理?風景料理?)なるが注目を浴びているとのこと。ミシュランの星つきレストランだけでなく、さらなる新しい料理のムーブメントもあるようです。先に紹介したサン・セバスチャン、バスク地方に負けじと、2024年の美食都市を狙っているという勢い。ワタシ自身もいまいちばん行きたいスペインが、ここアストゥリアスです。
気になるホテルが
「La Rectoral de Taramundi(ラ・レクトラル・タラムンディ)」スペイン初の田舎ホテルとして1986年にオープン。トリップアドバイザーのトラベラーズ・チョイスにも選ばれ、いろいろな評価サイトでの評判も上々です。
18世紀の司祭の家をホテルにして、全18室で、部屋は広くはなさそうですが全室バルコニー付き。レストランの地産地消の郷土料理も高評価が多く、アストゥリアスの肉とエオ河の魚など恵まれた食材を堪能できるよううです。静謐でこころ癒される自然の中にひっそりと、というのが人気のホテル。
その他何軒もの注目すべきホテルが話題になっているので、「Condé Nast Traveler」の▶︎2024年ヨーロッパで行きたい場所12やホテルの予約サイトをチェックしてみましょう。
ランドスケープ・キュイジーヌって何?
聞きなれない「ランドスケープ・キュイジーヌ」もまた話題。アストゥリアスある11軒のミシュランスターレストランでも、多くの店が北スペインの美しい風景の中で提供される、地元の食材料理が食べられます。
「Casa Marcial(カサ・マルシアル)」はアリオンダスという街の2つ星レストラン。スペイン料理界でとても有名なシェフ、ナチョ・マンサーノによる絶品メニューが、ピコス・デ・エウローパ国立公園の大自然とともに味わえます。調べるほどに気になるレストランだらけですが、ココ行きたいっ!と思ったのが「Auga(アウガ)」。ビスケー湾に臨むヒホンの桟橋に立つレストランはカジュアルなしつらえに、モダンで刺激的な市場料理が食べられるんだとか。ミシュラン1つ星の斬新さを提供してくれそうなレストランだと思いました。
ホテルもレストランもワタシの体験に基づいていませんが、トラベルジャーナリストとして取材するなら絶対ココと思ったところです。挑戦してみてください。
空港のあるオビエド発の日帰りツアー
祈りのサンチャゴ・デ・コンポステラへ足を伸ばす
北スペイン、アストゥリアス地方でどっぷり楽しむので十分ですが、ここまで来たら! と出かけるならばサンチャゴ・デ・コンポステラへ。日本でも巡礼の道の最終目的地として知られる聖地ですが、巡礼者ならずとも魅了される奥深い街です。
ワタシは取材で巡礼の追っかけを10日間、車でラクしながら到着したサンチャゴ・デ・コンポステラでした。それでも、何ヶ月もかけてこの地を目指した人たちに触れてきたので、なんだか一緒に感動しちゃいました。思い込み激しいわけですが、サンチャゴ・デ・コンポステラ大聖堂でのミサに立ち会ったら感激しますよ、絶対。
ガリシア地方はビールが美味しいので、名物のタコをつまみに呑みましょう。
南スペイン、アンダルシアでアラブを思う1週間
最後は、南スペインのアンダルシア。有名どころの世界遺産がそろうおすすめコースです。アンダルシアだけ巡って1週間は欲しい。とはいえ、マドリードからコルドバまで列車で2時間弱。グラナダまでも約3時間半です。グラナダまでは飛行機もありますし、セビリアへもマドリードから約1時間のフライト(電車だと約2時間半)。つまり、マドリードと組み合わせてアンダルシアを楽しむのもアリってことです。
アンダルシアのマラガは国際空港なので、直行便はないですが日本からいきなりアンダルシアへも行けます。
周り方としては細切れにアンダルシア各地を訪れるよりは、がっつり1週間アンダルシアを堪能するのがおすすめ。マドリードのある中央のスペインとも、バルセロナのカタルーニャ地方とも全然違うアンダルシア文化を体感するには、そのほうが絶対良きです。〝光と影〟のスペインは、ここアンダルシアの強烈な陽射しから生まれた言葉です。なんせフラメンコ発祥といわれるアンダルシアですから、激しくパッションです。
この3都市、レンタカーで回れればいちばん気楽に観光できますが、運転するのは不安という人は、高速列車とタクシーを組み合わせる。あるいは適当なバスツアーを選んでみるのはどうでしょう。▶︎アンダルシア周遊2泊3日(日本語ガイド)がなかなか良さそう。
必須のグラナダ、コルドバ、セビリア3都市観光
巡り方の効率を度外視すると、もっとも古いアラブの足跡が感じられるコルドバを最初に訪れるのおすすめ。コルドバから東にグラナダで、西にセビリアなのですが、時代を終えると▶︎アンダルシアの歴史が実感できてより楽しめるとは思います。
現在はキリスト教の教会になっている、不思議な元モスク「メスキータ」については▶︎コルドバのメスキータに行くなら朝イチ!。コルドバ全体の観光については▶︎コルドバ観光おすすめコースを参考にしてください。コルドバは小さな街ですが、できれば2日あるいは1.5日は費やしたい。
アラブ駆逐のグラナダの地で異文化な〝美〟を知る
圧巻といえばもちろん世界遺産の「アルハンブラ宮殿」。アラブ支配下のスペインとレコンキスタの足跡が随所に楽しめてワクワクもんなので、たっぷり時間を割いて訪れましょう。隣接する「ヘネラリフェ離宮」の美しさも忘れずに。
ほんとうは教えたくない穴場スポットが「カルトゥは修道院」で、規模はアルハンブラに及びませんが〝キリスト教のアルハンブラ〟という異名に納得の迫力です。アルハンブラのエキゾチックも日本人には魅惑的ですが、この修道院のコテコテ感に、異文化スペインを見る気がしました。
気になる方は▶︎アルハンブラもびっくり!へ。グラナダ市内からタクシーで10分の距離です。
夜はスペインお約束のバル巡り推奨。グラナダ特有のドリンクに無料タパスがついてくるUberクーポンみたいなお得システムがあるのでどぞ。▶︎グラナダのバル
グラナダもできれば2日あるいは1.5日滞在を。
セビリアで大航海時代のスペイン帝国のパワー!
こちらも世界遺産に登録されているセビリア大聖堂とアルカサル、インディアス古文書館。これらはイスラムとキリスト教文化の融合から、さらに大航海時代のスペイン帝国の繁栄までの歴史を感じることができます。
ワタシはセビリア大聖堂の黄金の衝立を見て、ペルーから略奪された悲哀を妄想してちょいおセンチになってしまいました。迫力ある衝立の後ろに見え隠れする歴史…ゾクゾクしません? こんな妄想におつき合いくださる方は▶︎黄金のセビリア大聖堂
アンダルシアならではの白い村は、べヘール・デ・フロンテラ
人気の〝白い村〟もアンダルシア名物。でも…あちこちで紹介されてるミハスはもうツーリスティックなので行かないで…いろいろなツアーに組み込まれていますが、ほんとうにおすすめできません。
推しはコスタ・デ・ラ・ルス(光の海岸)のべヘール・デ・ラ・フロンテラです。で、この〝白い村〟もアラブ時代の影響だということを忘れないでください。ただ残念ながらコスタ・デ・ラ・ルス、べヘール・デ・ラ・フロンテラはクルマ以外で行くのがむずかしい。そこが辛いところです。
それと、アンダルシアでは極上の生ハムとシェリー酒を忘れず食し、元祖フラメンコと闘牛を見るのも忘れずに! 動物愛護の観点から闘牛を非難するむきもありますが、ワタシは実際観てそのストーリー性に感動しました。ちょっと歌舞伎に似たケレン味があって面白かったです。闘牛はステージを終えた後、食卓に載り、みんなのお腹を満たして、まっとう…
南スペイン、アンダルシアを旅行するなら、最低でも1週間はほしい行程です。駆け足になりますが▶︎2泊3日のアンダルシア3都市巡りは良さそう。
日本語ガイドと専用車|白い村も行くよ!
【関連記事】
スペイン旅行に役立つチップや治安については>>スペイン|通貨などの基本情報まとめ
Copyright © tabi-travell.com All Rights Reserved.