セビリア大聖堂に行くだけで、街の黄金期が体感できる！

セビリアで1カ所だけ観光するなら、迷わずこのセビリア大聖堂へ。

世界三大カテドラルのひとつであり世界遺産にも登録されてる大聖堂です。

なにより、セビリアの街ががもっとも輝いた大航海時代を彷彿させる場所。

〝セビリア大聖堂に行かずしてセビリアを語るなかれ〟です。

必見の3ヶ所からご紹介していきます。

スペイン全体の観光については▶︎スペインを巡る6モデルコースの記事をどうぞ

大聖堂の最重要な見どころ３ヶ所

セビリア大聖堂は見るところが多いですが、まず必見の3ヶ所へ。

バチカンのサン・ピエトロ寺院、ロンドンのセント・ポール大聖堂についで世界第3位の大きさ。「後世の人が狂気の沙汰というくらいの大きな聖堂を」という意気込みで、大航海時代に建てられました。

ミラノのドゥオモやケルン大聖堂のような高さはないが、圧巻のスケール感。とくに内部の壮大さは体感の価値大です。

コロンブスの棺を担いでるのは、当時の王国ナヴァラ、アラゴン、カスティーリャ、レオンを擬人化した王さまたち。墓自体は1989年、キューバからセビリア大聖堂に改葬されたが…コロンブスの活躍した当時のスペインは、まだ完全に国家統一とはならなかった時期。

祭壇衝立とは、ようは祭壇背面の壁飾り。この黄金に輝く衝立は、当時の植民地ペルー、インカ帝国の首都クスコにある太陽の神殿から剥がして持ってきたもの。キリストの生涯をあらわした彫像がぎっしり並んでます。

場所
アルカサル、インディアス古文書館が隣接する市の中心地
住所
Avenida de la Constitución

行き方
・トラムT1号線 Archivo de Indias 停留所から徒歩5分
・地下鉄 1号線 Puerta de Jerez 駅から徒歩10分

開館時間	月：11時〜15時半（16時半〜18時：要予約の無料入場）火-土：11時〜17時日：15時〜19時半＊7-8月は30分前後時間が変更
所要時間	聖堂内と塔で1時間半〜2時間目安
入場料	10ユーロ（約1,200円）
公式サイト	セビリア大聖堂

セビリア大聖堂、コルドバのメスキータ同様、元はイスラムのモスク。メスキータほどではないものの随所にイスラム建築の香りが漂います。

下3分の1、幾何学模様の部分がモスクに付随したミナレット（尖塔）の部分。上の部分を建増して鐘楼に。高さ98mで、塔の上のブロンズ象が風の吹く方向に回るのでヒラルダ＝風見の名前がつきました。

スペイン各地やアメリカの数多くの塔に影響を与えた傑作です

オレンジの樹がならぶ中庭も、モスクの面影を感じさせる場所です。コルドバのメスキータ同様、等間隔にオレンジの樹が植ってます。ゲートの細工はまさにザ・イスラム。

なにせ黄金時代のセビリアが街のプライドをかけて建てた大聖堂。天井だけ見上げてもさまざまだし、ステンドグラスも見どころ満載。スペイン美術の黄金期を支えたベラスケスやムリーリョ、スルバラン、後に続くゴヤの絵もあります。

ちなみにベラスケスもムリーリョもセビリア出身。でムリーリョは「無限罪の御宿り」の絵を何枚も描いていてセビリア大聖堂にもありますが、有名な3枚はいずれもプラド美術館蔵。セビリア大聖堂で観るなら「聖アントニオのヴィジョン」を。

セビリア大聖堂の公式サイトがとても充実しているので、とくにおすすめ

セビリア大聖堂は人気の観光名所なので、オンシーズンはチケット事前購入が鉄則。セビリア大聖堂公式サイトの各ページ右横「ENTRADAS & TICKETS」をクリック。6種類あるチケットから選びます。

次の画面でスケジュールを選んで → 精算・購入です。英語ができなくとも単語を追えばOK。カンタンに買えます。

思ってる以上に楽しいのが、屋根ツアー。ガイドもしてくれて至れり尽くせりの16ユーロ（約1,900円）。

セビリア大聖堂は毎週月曜の16時半〜18時まで入場無料！が、タダといっても公式サイトで無料チケットを入手しなくてはならず…

ゲットの難易度高し。望み薄です。

セビリアの街で観るべきはこの大聖堂。極端いえば、アルカサルとかアルハンブラ宮殿観てれば行かなくていいし…必見の3ヶ所は：

事前購入のチケットで並ばず入るべきで、おすすめが屋根ツアー付きチケット。

セビリアがもっとも輝いた大航海時代をイメージできる大聖堂です。