アフリカサファリ|2023年のおすすめを世界の旅プロに聞いてみた

11 min
2頭の雄ライオンが並んでいる画像

アフリカのサバンナ。
ジープを駆って憧れのサファリがしたい。
大地に沈む大きな夕陽を眺めつつ寛いでみたり…  

と「アフリカでサファリ」は、人生終わるまでにかなえたい夢のひとつです。  

しかし、アフリカ広し。
サファリキャンプ多し。

ケニアがいいの?
南アフリカが人気なの?
どこに行けばいいの? いつ行けばいいの?となります。

めったに行ける場所じゃないから、絶対、外したくない。  

とはいえ、ひとりの人間の体験・情報量では網羅かないませぬ(旅行社でも無理だけど‥)。
続々と、新しいリゾートもオープンしてますし。

そこで、持つべきものは…
各国のトラベルジャーナリストや写真家の友人知人に聞きました。

信頼できる【アフリカのベストサファリ2023年】決定版です。

旅のガイドは、最新で、多くの実体験にもとづいたものであるべき。
サファリに行ったこともない人から勧められてもね…

  • どこのサファリに?
  • いつ行くべきか?
  • 目的は?何を見る?何をする?
  • 安全なの?
  • 何を持ってく?

アフリカでのサファリを、忘れられない思い出にするガイドです。
*この記事は2018年から更新をつづけています。

\サファリ体験からのアドバイス!旅オモ読者限定/

アフリカサファリ、世界のランキング

ゾウ一家の移動の画像
ナミビアのエトーシャ国立公園でのゾウ一家

アフリカでのサファリ、日本でいちばん知られているのはケニアの「マサイマラ」でしょうか。
タンザニアの「セレンゲティ国立公園」アフリカの「クルーガー国立公園」も有名。

コンデナスト・トラベラーのおすすめは

米国の人気旅行雑誌 ▶︎『CONDÉ NAST TRAVELLER』の「最新最高の新しいアフリカサファリキャンプ」には、11のキャンプが紹介されてます。

  1. 「デュークスキャンプ」オカバンゴデルタ / ボツワナ
  2. 「テンボープレインズ・キャンプ」マナプール / ジンバブエ
  3. 「サンクチュアリ タンバラレ」オル・ペジェタ保護区 / ケニア
  4. 「スンガニとクランディラ」ウスルアングワ国立公園 / ザンビア
  5. 「ミラテント・キャンプ 」セレンゲティ西部 / タンザニア
  6. 「キャンプ・ソスス」ソーサスフライ / ナミビア
  7. 「グルメティ・セレンゲティ・リバーロッジ」セレンゲティ国立公園 / タンザニア
  8. 「ウォーターサイド・アット・ロイヤルマレワネ」グレーター クルーガー国立公園 / 南アフリカ
  9. 「マラプレーンズ・キャンプ」マサイマラ / ケニア
  10. 「シゲラ・サファリロッジ」オカバンゴデルタ / ボツワナ
  11. 「ウサング遠征キャンプ」ルアハ国立公園 / タンザニア

『CONDÉ NAST TRAVELLER』の友人編集者に聞いてみました。

〝私の取材ではないけど、なかなか素晴らしいリストだと思う。
でも〝最新〟ではないけど魅力的なキャンプはたくさんあるから、このリストだけを参考にしないほうがいい。
個人的にはタンザニアが好き〟

アフリカ8カ国に50のキャンプを展開する「Wilderness Safaris」の広告部長は…

〝東アフリカ、マサイマラやセレンゲティの美しさは得がたい。
ただ治安もだいぶ落ち着いたけど、マサイマラの玄関口となるナイロビは気をつけたいし、タンザニアのほうがおすすめかな。
でも、はじめてアフリカサファリを楽しむなら、ボツワナが平和で穏やか。
オカバンゴデルタも広くて、さまざまな生態系が楽しめるしね。
日本人が好きな南アの「クルーガー国立公園」は…一般車の乗り入れなどマナーの悪さが気になるから、僕はあんまり好きじゃない〟

ということで、上のリストに2つずつ登場するボツワナの「オカバンゴ」とタンザニアの「セレンゲティ国立公園」が気になります。

『THE TIMES」のベストサファリ

湖に集まるフラミンゴの群れの画像
タンザニアのマニャラ湖に集まるフラミンゴたち

世界最古の新聞『ザ・タイムズ』は2023年5月23日に「ベストサファリinアフリカ」を発表。
この編集部には知人がいませんが…
有名どころ満載でやや凡庸なリストなれど、知名度は低いがトップサファリだよというところが2、3見られます。
▶︎『コンデナスト・トラベラー』の最新おすすめと合わせてチェックするには最適かと。

  1. ボツワナのオカバンゴデルタ
  2. ケニアのマサイマラ国立公園
  3. タンザニアのンゴロンゴロ・クレーター国立公園
  4. ウガンダのクイーン・エリザベス国立公園
  5. ジンバブエのワンゲ国立公園
  6. ザンビアのサウス・ルーアングワ国立公園
  7. タンザニアのナイヤーアー国立公園
  8. 南アのクルーガー国立公園
  9. ナミビアのエトーシャ国立公園
  10. タンザニアのセレンゲティ国立公園
  11. ジンバブエのマナプール国立公園
  12. ケニアのライキピア
  13. 南アのマディクウェ動物保護区

個人的には何度も行っているボツワナのオカバンゴデルタが、生態系の豊富さや治安などいろいろな意味でおすすめです。
が、タンザニアはセレンゲティ国立公園ふくめ注目!

\初サファリの興奮を伝える記事/
▶︎イチオシ!オカバンゴ

2023年のベストサファリ・ランキングはまだまだ…

サバンナのど真ん中に設営されたバーの画像
ライオンの遠吠えを聞きつつのバーで一杯!

この記事をはじめた2018年は、サファリベスト10どころかベスト50まで発表していたメディアがありました。
2023年はおすすめの視点が変わってきてるのを感じます。

フランスの『ル・フィガロ』紙で150ヶ国以上を旅しているベテラン・カメラマンの話です。
5年前、治安や伝染病、テロの注意喚起をしてくれた彼ですが…
なんたってフランス人も英国人に劣らずアフリカ好き。
でも思慮深い彼の返事は…またしても深かったです。

〝パンデミック後、ようやく世界で取材ができるようになった。
ナミビアやカラハリ砂漠にも出かけたよ。
▶︎『マダムフィガロ』では60年以上の歴史を持つ「アフリカン ロード サファリ」と〝サファリの本質〟を追求した記事が出てる。
でも、まだベストをリストアップできるほど、取材できてない。
だから多くのメディアがベスト10を発表するのではなく、独自の視点からのおすすめサファリを紹介してるんだと思うよ〟

サファリ中上級者には『ロブ・リポート』情報が魅力的

カラハリ砂漠のチーターの画像
カラハリ砂漠のキャンプで発見のチーター

アメリカの富裕層に絶大な人気を誇る『ロブ・リポート』など、著名な雑誌に写真を提供しているスゴ腕カメラマン。
彼からは、新しい体験型のサファリを教えてもらいました。

よりディープなサファリ体験を探しているならと ▶︎いままでにないアフリカ探検をご推薦。

従来のワイルドサファリ(ガイドドライバーによる野性の動物見学)から、より突っ込んだ〝野生動物のモニタリングを手伝う〟といったディープなスタイルが浸透しはじめてるとか。

  • 類人猿への理解を深める、ルワンダの火山国立公園麓でのゴリラトレッキング
  • 南アからルワンダへのライオンの移動を追う10日間のツアー
  • 豪華キャンプだけでなく、野生動物保護の舞台裏を見学できるボツワナのツアー
  • 対密猟者チームと触れ合うツアー
  • 南アでチーターを追跡するツアー
  • 大陸横断22日間で、各国7ヶ所のキャンプに立ち寄るツアー
  • 13日間の体験で「クルーガー国立公園」の密猟対策女性部隊の活動に触れるツアー

たしかにディープ、レア…スゴい!
が、ハードル高し…

英国『The Telegraph』のおすすめサファリスタイルは

英国の有名新聞『ザ・テレグラフ』で旅記事を書く、まじめジャーナリスト。
彼のおすすめは、旅行作家の同僚が書いた記事 ▶︎「スローサファリ」です。

この記事は有料なので気になる人は1ヶ月の無料期間があるので、読んでみて。

ざっと書くと〝野生生物の観察だけでなく、地元のコミュニティと関わり、保全プロジェクトに貢献することを重視するのが、新しいサファリのスタイル=スローサファリ〟とのこと。

▶︎『The Telegraph』は多くのサファリ関係の無料記事も挙げているので、一度のぞく価値ありです。

そしてこのあたりの地元コミュニティとの関わりは、前出の「Wilderness Safaris」も積極的に行っています。

南アでインテリアデザインの仕事をしてるスウェーデン人女性は、2018年〝ケニアの友人に会いに行きたいけど、そして素晴らしい風景だけど…いまは危険〟と話してました。
その後無事ケニアの友人と再会したそうですが、『レペゼン・フォックス』のDJ社長がケニアでの非道をYouTubeにあげてたように、ケニアのハードルは高そう。

いずれにしても国際ニュース、▶︎外務省の海外安全情報チェックはこまめにしましょう。

いつ行けば究極のサファリが味わえる?

水辺に集まる動物たちの画像
ヌーにシマウマに鳥…仲良く水辺に集まって

サファリの計画を立てる上で、どこに行くかと同じようにいつ行くかも重要

多くのサファリエリアは6月〜9月にかけてもっとも乾燥し、水を求めて集まる野生動物を発見しやすくなります。

ただ…ボツワナの「チョベ国立公園」ベテランガイド曰く

〝そりゃ樹木が枯れる乾季のほうが動物を見つけるのはカンタンさ。
でもねオレは緑豊かな美しい景色の中で、動物たちを見てほしい。
そのほうが断然映えるだろ〟

このガイド氏、1週間の滞在で見ることかなわなかったライオンを、帰りのフライトまで残り1時間のタイミングで見せてくれた演出家。
それも、立て髪ふさふさの若き雄ライオン3頭同時!
痺れるこの実力あっての言葉です。

\ライオン遭遇エピソード/
▶︎ドラマなサファリ旅行記

サファリのベストシーズンは目的ありきで決まる

前出のカメラマンふたりも乾季の乾いた景色はあまりお好きでないようで、意外や雨季推奨でした。

もっとも大迫力の〝ヌーの大移動〟は時期と場所で変わるので、一概に乾季だ雨季だといえません。

ヌーの大移動が見たくば、場所と時期だいじ

ヌーの大移動の画像
セレンゲティ国立公園のヌー大移動

ヌーの大移動が見られる時期を「Capture Africa Tours」を参考にして、下のマップをつくってみました(大移動は降雨によるので少し違う時期を紹介しているサイトもあります/その年の詳細は現地に問い合わせるのが確実)。

ヌーの大移動の年間マップ
ヌーの大移動は降雨パターンにより決まる
  • 11-12月
    短い雨により大移動開始。
    セレンゲティ東部からンゴロンゴロ・クレーターやンドゥトゥ地域に向かって南下。
  • 1-3月
    セレンゲティ南部で新緑の草を喰む。
    出産シーズンは1月下旬〜2月
  • 4-5月
    セレンゲティの中央部を北西に移動。
    移動しながらの子育て。
  • 6-7月
    グルメティ川を渡河し、セレンゲティ北部へ。
    さらに食料を求めてマサイマラに向かって北上。
  • そしてマサイマラからまた11-12月に南下の移動がはじまります。

と、こんな具合に見る場所と時期が変わります。

サファリ地域によって違うベストシーズン

ゾウの親子の画像
動物の出産時期もベストシーズンのひとつ

アフリカの大自然と野生動物との出会いは、時間帯や季節によって大きく変わります。
それぞれのサファリ地域にはベストシーズンがありますし、それぞれの時期特有の風景や動物たちの生態を見ることができるんです。

注目の「オカバンゴデルタ」のベストシーズンは、一般的には6-8月と9-10月。

ただ、オカバンゴデルタに15ものキャンプを展開する「Wilderness Safaris」の前出の部長は…

〝デルタは1万5000㎢の広大さ。
半永久的な湿地帯で、動物たちの種類も無茶苦茶多い。
一年中楽しめるよ!〟

ワタシもオカバンゴには12月と2月に行きましたが、野生動物ゾロゾロ出現で、ぞんぶんに楽しめました。

もうひとつ気になる「セレンゲティ国立公園」のベストシーズンも、一般的には1-2月、6-10月といわれますが(ヌーの大移動を見るなら ▶︎上記の時期を参考にしてください
こちらもとにかく動物の種類豊富で一年中驚きに満ちてます。

▶︎「セレンゲティ国立公園」のサイトには、単純なベストシーズンだけでなく混雑を避ける時期選びやシーズンによる楽しみ方が紹介されています。
セレンゲティが気になる人は、のぞいてみましょう。

あなたは何しにアフリカに?

黒サイの画像
ナミビアのキャンプで見た黒サイ

アフリカのサファリを計画するために、どこに・いつ行くともうひとつ重要なのが、目的です。
「何をしにアフリカへ?」
「いや動物見にでしょ!」なんですが…

野性のゴリラが見られるのは、ウガンダとルワンダ、コンゴ民主共和国の国立公園。
特別なガイド同行で、厳しい人数制限があります。

サファリで人気の動物は〝ビッグ5=ライオン、ゾウ、バッファロー、サイ、ヒョウ〟ですが、なかでも希少なサイに出会える場所は限られます。

サファリでのおもなアクティビティ

そしてサファリと一口に行ってもじつは、さまざま。
どうサファリを体験するのかだけでも、6タイプ以上あります。

オリックスとジープの画像
カラハリのキャンプで見たオリックス
  1. ゲームドライブ:4WDのジープを駆ってのゲームドライブはいちばんイメージに近いスタイル。
    早朝、夕方と日に2回のゲームドライブが通常です。
    *ジープの脇をライオンがのっしのっしと通り過ぎたときは、息が止まりました…
  2. ウォーキングサファリ:サバンナを歩きながらの体験もスリリングです。
    朝、6頭のライオンを見かけた辺りを歩いたときは、ドキドキものでした。
    *どこのキャンプでも行っているとは限りません。
罠をつくるコイサンマンの画像
ウォーキングサファリで罠の作り方を教わる
  1. ナイトサファリ:ライオンやヒョウ…夜行性の動物たちの生態を観察できる貴重なサファリ。
    暗闇に光る彼らの眼の鋭っさったら! 興奮しまくり請け合います。
    *こちらも開催しているキャンプは限られます。
  2. ボートサファリ:河や湖、沼で観察する動物も面白い。
    鳥類やワニ、カバ、ゾウの水浴び…さまざまです。
    アフリカ特有の木のボートだったり、モーターボートだったりで味わいも変わります。
    *このサファリも水辺のキャンプでないとできません。
船上のランチビュッフェの画像
ランチクルーズをしつつのサファリもあり

\カバが飛ぶ!/
▶︎オカバンゴデルタの衝撃記事

  1. バルーンサファリ:文字通り熱気球でサバンナを上空から楽しむサファリ。
    ワタシは残念ながら経験してませんが、「Wilderness Safaris」のMr.ガイドの言葉を借りると…〝えも言われぬ王族気分〟だそうです。
    *これもかなり限定されたキャンプでのみ行われてます。
  2. セスナ/ヘリサファリ:バルーン同様上空からのサファリ。
    オカバンゴで乗りましたが、デルタのスケールは圧巻でした。
    大きな動物しか見分けられないと思っていましたが、意外やイノシシも発見。
    キリンが走る姿を上空から見るのは、なかなか貴重です。
    *こちらも限定されたキャンプでのみ体験可。
遊覧サファリのためのヘリコプターの画像
上空からのサファリはまたひと味違う醍醐味

サファリって、動物ウォッチ以外にも楽しみいろいろ

動物に遭遇するだけでも、いろいろな方法手段があるわけですが…
アフリカのサファリって、動物遭遇以外にも楽しめることがけっこうあります。

ビクトリア滝の遠景画像
ジンバブエとザンビアの国境にあるヴィクトリア滝ですが、オカバンゴからも近い
  1. 大自然体験:サバンナ、砂漠、湖、河と、アフリカの壮大な自然を満喫できるのもアフリカサファリの魅力のひとつです。
    ワタシは…ぐるり茜に染まった朝焼けに言葉を失いましたし、夜行性動物の唸りをBGMに観る満天の星空も感慨深かったです。
  2. 写真 / 動画撮影:プロのカメラマンといわず、サファリを訪れると壮大な風景や野生動物たちを収める楽しみに目覚めます。
    動きの速い動物を撮るのは難しいですが、それまた面白み。
  3. サファリを学ぶアフリカを学習:サファリやアフリカの自然保護活動や生態系などを知る機会。
    どこのキャンプでもやっているわけではありませんが、ワタシも30分ほどのレクチャーを受けて、学びがありました。
    ガイドによっては、動物を探してジープを駆ってる合間合間にそうした話をしてくれます。
サファリガイドによるレクチャーの様子の画像
座学も知らないことだらけで興味深い
  1. 太古の歴史に触れる:キャンプによりますが「原始の岩絵を見る」なんてのも楽しめます。
    ワタシが見た岩絵はショボかったけど…悠久のときの流れの迫力と見渡す限りのサバンナは感動もの。
    アフリカサファリ体験で1,2のエモい出来事でした。
    \人生を変えた感動の記事/
    アフリカ、なにもない強烈さ
動物が描かれた岩絵の画像
手前からオリックス、ゾウ‥奥はヌー?
  1. 異文化交流:現地の人たちとの交わりだけでなく、キャンプに居合わせた世界中からのゲストとの交流。
    地元の料理を食べたり、村でつくられたクラフトワークを買ったりもそんなひとつ。
    この楽しみもかなり大きい。
    旅の楽しみのひとつです。

動物見るだけじゃないサファリの楽しみ方も知っておくと、より自分にフィットしたサファリキャンプを探せます。

安全なのか?アフリカサファリ!

免疫パスポートのイメージイラスト
安全情報、確認だいじ

ライオンにガブってされちゃうとか以前の問題で、とくに日本人は危険に対する嗅覚が鈍いので、安全面はしっかりおさえておきましょう。  

まずは各国の治安状態をチェック

アフリカ各国の治安については、国や地域で大きく違います。
例えばボツワナやナミビアは一般的に治安がよい。

もちろん政情や衛生状態などはジジ刻々変わるので、一概にはいえませんし、伝染病などもまた話が変わってきます。

だからまず▶︎外務省の海外安全情報です。

ワタシの感覚では、ボツワナはダイヤモンド産出世界一なので、国力的に安定していて、治安のよさは日本並みどころか、日本よりもよいです。
ただ…10年前くらいだったか、アフリカ全般にエボラ熱が流行していたので、ボツワナ再訪我慢の時期もありました。

マラリア対策とかどうよ

アフリカというとまずマラリアや黄熱病が心配されます。
ただ、予防接種が義務づけられている国もあれば、タンザニアやボツワナなどなど不要な国も。

ワタシが行ったキャンプには、各部屋マラリア対策用の防虫スプレーが常備されていましたが、これがすべてのキャンプに当てはまるかは?です。

目的地が決まったら、その国の感染症対策や衛生状況、必要な予防接種を確認しましょう。

バカにしちゃダメ日焼け対策

日差しが強烈な国が多いです。
日焼け止めや帽子を忘れてはダメ。

ワタシは鼻の頭が真っ赤になり、皮がむけました。
半日、部屋に帽子を忘れただけでズルむけです。

サファリ中はガイド絶対!

あたりまえですが、ゲームサファリ中は、ガイドの指示は絶対です。

野生動物の動きは予測不能。
〝ガイドの経験値に頼って、のぞかせていただく〟意識がだいじ。

何十頭ものゾウの家族に囲まれたとき、ライオンがジープに向かって歩いてきたとき…
〝絶対、急には動くな。いや、動くな〟がガイドの指示でした。

いやまぁ、怖くて動けないよと思ったんですけれども。
ガイド様々という感じでありました。

ジープに向かってくる2頭のライオンの画像
ジープに向かって…後ろにもう1頭も

サファリキャンプによる違いも見極めたい

アフリカサファリを選ぶには目的の違いも大きいですが、キャンプの雰囲気、客層の違いも気になるところです。

例えば、50以上のキャンプを展開する「Wilderness Safaris」の中でも、さまざま。
最上位キャンプを体験した友人は〝もうねガイドの質が段違い〟と絶賛でしたが、キャンプで一緒だった米国客は〝なんか成金趣味というかスノッブ〟と。
この最上位キャンプの宿泊客とセスナに乗り合わせた感想は…確かにお金持ちそう、でした。

各国のサファリスタイルにも特徴あり

ざっくりワンダーランド的にいろいろ楽しめ、ラグジュアリー気分を味わうなら南アの「クルーガー国立公園」のイメージがあります(行ったことはない・友人たちから聞いた話)。

一方、ボツワナはクロウト好みといわれてます。
シンプルにゲームサファリして、夜は焚き火を囲んで早寝のイメージ。
それでも十分キャンプはラグジュアリーでしたが。

ワイルドライフとネイチャーライフを楽しみたいなら、ボツワナ。

タンザニアの魅力は壮大な風景と動物の多様性。
とくにヌー、シマウマ、ガゼルなどの〝大移動〟は圧巻で、文句なしです。
もちろんフォーシーズンズをはじめとするラグジュアリーなキャンプもたくさんありますし、キャンプのタイプもさまざま揃ってます。

腕っこきのガイドを選びたいものだが

サファリを楽しむためには、ガイドの腕によるところが大きいのもまた事実。
人気の個人ガイドが運営しているキャンプが成り立つのも、いかにガイド命かがわかります。

ボツワナは国民性にも関係しますが、ガイドの質がいいといわれています。
ほかの国のガイドは、動物を見せようと血眼になり過ぎるんだとか。
もちろん、それも客を喜ばせようとのサービス精神なのですが、ボツワナのガイドのほうが概して余裕があって、ゆったり楽しめるのだそうな。

タンザニアのガイドの質の高さも定評があります。
当然、キャンプや人により違いますが、知識や専門性、経験値が高く、トレーニングも高水準といわれます。

もちろんボツワナやタンザニア以外の国もガイドの資格を取るのは大変ですし、スリランカのサファリガイドは「南アにガイドの勉強に行きました。ゲストへの対応姿勢ふくめ学ぶことが多かった」と教えてくれました。

決定!2023アフリカでサファリはボツワナかタンザニア

アフリカの夕焼け

安全面、人気もろもろを考慮して、2023年最新最強のアフリカサファリの目的地はボツワナとタンザニアに決定。

ただ、重要なので、赤字で大きく書きますが…

何でもかんでも見れると思うな!

例えばヌーの大移動が見たければ、タンザニアかケニアに行くべきです。
どうしてもゴリラに会いたければ、ボツワナでもタンザニアでもダメ。

サファリには、目的をしぼって行こうということです。  

しかし… ボツワナってどこよ?タンザニアとは?
当然の疑問です。

いくらかかるのかも、知りたい。  

\ボツワナでのサファリの詳細は/
▶︎ボツワナでサファリを10倍アツく体験!

*タンザニアについては、近日記事公開

アフリカサファリに持っていくもの

サファリをイメージしたアニマル柄の画像

おまけのサファリアドバイス。
サファリには適切なものをコンパクトに持っていくことが大切です。

【処方薬など個人的なもの以外、サファリに必要な基本的な持ちものリスト】

持ち物理由
長袖シャツと長ズボン太陽からの保護と虫対策。
昼夜の気温差、朝晩の冷え込み対策としてもお役立ち。
ウォーキングサファリ時の草で傷つかないためにも。
帽子強い日差しから頭を保護。
サファリ帽である必要はないけレドも。
サングラス目の保護と視界の確保。
目を凝らして動物を探すことが多いので、必要。
サンスクリーン日焼け対策。
大判スカーフ日除け、防塵、汗拭き…男性にもあると便利なアイテム
ビノキュラー野生動物をより近くで観察。
ガイドから借りられることもあるが、混雑時は用意があったほうがよき。高精度のもの推奨。
動物図鑑スマホのアプリでもOK。
とにかく珍しい動物との遭遇多発なので。
カメラ絶景や野生動物の撮影。
望遠レンズを持っていくとビノキュラー代わりに。
スマホでも撮れるが、動物の動きに対応できるとベスト。
星空撮影もおすすめ。
予防薬感染症対策は高級なキャンプであればあるほど用意があるが、自分でも用意しておくのがベスト。
とくに被れやすい人用など自分に合うものを。

訪れるキャンプにもよりますが、セスナに乗り換えてキャンプに行くことも多いです。
この場合、スーツケースの持ち込みは不可で、ソフトバッグといわれるボストンバッグのようなものに荷物を入れなければなりません。
そのためにも必要最低限の持ちものリストを自分でつくりましょう。

\ボツワナ感動物語/
▶︎人生を変える旅…アフリカ。

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6 件のコメント

  1. こんにちは!
    とても参考になり、わかりやすい内容をありがとうございます。
    質問させて下さい。
    2019年12月現在、東アフリカのサファリはちょっと危険が伴います、との事でしたが、どういった理由でしょうか?
    東アフリカのサファリを考えておりましたので、ご参考にご教示頂きたいです。
    よろしくお願い致します。

    • えったん様

      記事を読んでくださって、ありがとうございます。
      アフリカでのサファリを計画されているのですね! ステキです。

      ご質問のありました「2019年12月現在、東アフリカのサファリはちょっと危険が伴います」は、サファリ自体が危険ということではなく、都市などの危険レベルが高いというように考えていただければと思います。

      ご存知のように、ケニアやタンザニア……などなど、東アフリカには素晴らしいサファリがたくさんあります。ただ、ダイレクトに各々のサファリに行けるのではないので、要注意という意味と思っていただければと思います。
      記事にも書きましたが、アフリカ中でサファリロッジを運営している「Wildeness Safari」のスタッフからも、東アフリカは注意が必要と言われてます。

      とはいえ、東アフリカも国によって事情が異なります。一概に言い切れるものでもないので、外務省の情報などを鑑みつつ、行き先を決められてはいかがでしょうか?

      *ただ、現地サファリに問い合わせても「大丈夫。問題ない」という返事が返ってくると思いますので、より公平な情報を入手されることをおすすめします。

      こちらの記事も、そろそろ2020年版に更新しないといけませんね。残念ながら、北アフリカはより深刻な状況になっているようですが…

      どうぞ、お気をつけて行ってらしてください。
      また、何かご質問がありましたら、なんなりと。

  2. 早速に、ご返信恐れ入ります。
    乾季(4月~10月)の方が空いているのは意外でした。
    ボツワナの各エリアの地理的距離感と特徴を調べて、行きたいエリアを絞りたいと思います。

    自分は大学生なものですから金銭的に余裕がなく、できれば安く行きたいと思って質問させて頂きました。
    アドバイスを参考して調べたいと思います。また、お世話になるかもしれないのでその時はよろしくお願いします。

    • しまりす様!

      ごめんなさい!重大なミスです。
      乾季ではなく、雨季のほうが空いてるの間違えです。
      肝心なところを逆に書いてしまい、ほんとうに申しわけありません。

      現地のホテルはリーズナブなところもたくさんありますし、ゲームサファリの会社もマウンなどにはいろいろありました。
      また、何かありましたら、お問い合わせください!

  3. ボツワナ関連の記事を読んで、漠然としていたボツワナのイメージが具体的になり、大変助かりました。ありがとうございます。

    ネット上で「やる夫はアフリカで奇跡を起こすようです」を読み、以前からボツワナ旅行に興味を持っていました。
    そこで一つお尋ねしたいのですが、航空費が安くと宿がすいている時期をご存知でしょうか?
    自分なりに色々調べてはみたのですが、断片的な情報が多く困っています。
    アドバイス頂けたら幸いです。

    • しまりす様
      記事を読んでいただきありがとうございます。
      ご質問の件、私なりの考えでお返事させていただきます。

      宿について:
      基本は乾季のほうが、空いていて、値段も安くなるはずです。
      ↑これは雨季の間違えです!
      ざっくり言うと乾季=水飲み場が減る→動物を見つけやすい というのが理由です。
      だから、乾季のほうが混みます。

      ただ、ボツワナも広いのと、キャンプによって特性がちがいます。
      エリアによって乾季雨季の時期も微妙にちがいます。
      また、豊かな緑の中で動物を見られたほうが嬉しいともいえます。
      ご参考までに、私は2度各1週間ずつ雨季に行きましたが、雨に降られたのは1度だけ。
      それも明け方の1時間ほどです。

      まずは行きたいエリアを決められて、雨季を調べて宿をチェックの順番かと思います。

      航空費について:
      こちらもどのエアラインを使って、どういうルートで行かれるかで随分と違ってくると思います。
      ただ、世界的に見ても夏とクリスマスシーズン、年末年始は高いですよね。
      宿の検討をつけられて、その時期の格安を探されるのがよいのではないでしょうか。
      格安チケットのサイトを比較されるだけでなく、エアラインのセールもチェックできるようにされておくことをお薦めします。

      少しでもお役に立てるとよいのですが!
      ボツワナ、ほんとうに素晴らしい国ですので、ぜひいらしてください!

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