アフリカのサバンナ。
ジープを駆って、憧れのサファリがしたい。
大地に沈む大きな夕陽を眺めつつ、テントの前でくつろいでみたりして…
と「アフリカでサファリ」は、人生、終わるまでにかなえたい夢のひとつです。
でも、アフリカ、広し。
ケニアがいいの?
南アフリカが人気なの?
No.1はどこ?
どこに行けばいいの? となります。
めったに行ける場所じゃないから、絶対、外したくない。
でも、アフリカの数あるサファリリゾートを体験比較して、しかも最新の情報をゲットするのは至難。
ひとりの人間の情報量や予算では、かないませぬ。
続々と、新しいリゾートもオープンしてますしネ。
そこで、世界のトラベル・ジャーナリストの知人たちにも聞いてまとめました。
信頼できる【アフリカのベストサファリ2019年】(パンデミック終息をにらみつつ2023年版に更新努力中。来年早々に最新版をお届けします)。
旅のガイドは、最新で、多くの実体験にもとづいた、フェアなものであるべきだと思います。
その上で、個人の体験やプライベートな感想が知りたい。
で、どこよりも新しくて、誰よりも多くの体験から導きだした答えが…
アフリカでサファリするなら、ボツワナに行け!
そう。ボツワナ最高! (←どこだこの国?)
とてつもない体験ができます。
ヘンリー王子とあの女優さんもボツワナでサファリをしたらしいし…
では、ボツワナNo.1の理由を説明していきますネ。
*この記事は[2018年版]を2019年仕様に更新したものです。2018年版でご紹介した記事にも有益な情報が含まれているので、少し読みづらいですが一部残してあります。
目次
アフリカのサファリ、世界のランキング

アフリカでサファリといえば、日本でいちばん知られているのがケニアの「マサイマラ」でしょうか。
最近では、国を挙げてのアピールが功を奏して、南アフリカの「クルーガー国立公園」も有名です。
アフリカ8カ国に50のキャンプをもつ「Wilderness Safaris」で、現地でいろいろ聞いてきました。
東アフリカの美しさは得がたいが、残念ながら都市の治安に問題アリ。
「クルーガー国立公園」はマナーの悪い一般カーの乗り入れに問題アリとのことです。
で、世界中の旅を知る5人のトラベル・ジャーナリストにも2018年に続いて相談。
CNNのベストサファリ
『ロブ・リポート』など著名な雑誌に写真を提供しているスゴ腕カメラマンが新たに教えてくれたのが、2018年8月のCNN traveによる 8 of the best safari destinations in Africa。
- タンザニアの「セレンゲティ」国立公園
- ウガンダの「キデポ谷」国立公園
- ジンバブエ「ワンゲ」国立公園
- ケニア「サンブル」国立公園
- ボツワナ「カラハリ砂漠」
- ザンビア「南ルアンガ&カフエ」国立公園
- ナミビア「エトーシャ」国立公園
- 南アフリカ「クルーガー」国立公園
このリストには挙がってませんが、ルワンダなども含めサファリとしては新しい国の名前が登場してきているのが、2019年の特徴のように思います。
*リストにあるボツワナの「カラハリ」に、2019年1月に行ってきたので、早々に記事をアップします!
素晴らしいの一言でしたヨ。
英国『The Telegraph』のおすすめ方法
イギリスの有名な新聞『ザ・テレグラフ』で旅の記事を書く、超まじめなジャーナリスト曰く。
〝ボツワナは、ヘンリー王子とメーガン・マークルがキャンプした場所だから、かなり話題沸騰〟とか。
ヘンリー王子はそうとうなアフリカ好きらしいです。
で、知人ライターの彼は、アフリカに何度も行っているけど、自分は列車旅行のプロだからと、テレグラフが2018年に発表した→50 incredible safari holidaysを参考にしたらと教えてくれました。
ズバリ2019年に行くべきアフリカ・サファリ14の記事もあるので、ご紹介します。
The best African wildlife holidays for 2019 – whatever your budget
- ザンビアのビッグなウォーキング・サファリ
- チャドのザコウマ国立公園
- 北ケニアでの象のマジック
- 唯一無二のオカバンゴ
- 大移動を追いかける
- ケニアでライオンキングに会う
- オーソドックスなケニアのサファリ
- ザンビアのブッシュの家でくらす
- タンザニアのブッシュとビーチ
- カラハリのミーアキャット
- あなたのイメージのゴリラ
- ビッグ5の生態を観る
- 史上最高のフライングサファリ
- マジカル・マダガスカル
さすがのテレグラフ…
こんなサファリもできるんかいというものがズラリ揃ってます。
4のオカバンゴに関してはコチラの記事を参考にしていただけます→ボツワナ観光のイチオシ!オカバンゴで初サファリに熱中夢中【1-2日め】
オカバンゴデルタに、カバが跳ぶっ!衝撃のサファリ旅行記3-4日め【ボツワナ】
10のカラハリについての記事はしばしお待ちを! 近日公開予定。
『The Telegraph』の記事から考えると…
テレグラフの記事は、タイトルにもあるように予算度外視のスペシャル・サファリ。
でも、目的地は参考になりますし、やはり2018年には挙がっていなかった国が登場しています。
そしてやはりボツワナ強し。
4と10のほかにも、13の行程にボツワナのオカバンゴが入ってます。
アフリカでしょ、治安は? 伝染病は大丈夫?

次に連絡したのは、フランスの『ル・フィガロ』紙で、140ヶ国を旅してる超ベテラン・カメラマン。
なんたってフランス人も、イギリス人に劣らずアフリカ好き。
これは期待できる! と思ったですよ。
ところが意外なお返事。
「アフリカは大好きだよ。
でも、いまは時期かな?
テロや伝染病や… ちゃんと調べなきゃね」
テロで傷ついたパリジャンは、思慮深かった…
そう。
アフリカといえば気になる、治安やエボラ熱だのの伝染病。
風評被害を起こしてはいけないので、外務省 海外安全ホームページをチェック。
北アフリカや東アフリカは、かなりやばいっす。
「渡航中止勧告」から「退避勧告」まで出ているエリアが。
レベル1の「十分注意してください」も多い。
いずれも理由は、伝染病とかではなく、凶悪犯罪やテロの危険(ほかのエリアはまた別の理由)。

え~、ないわぁ。
ビビリといわれようと。言葉も通じんところでヤバイわ
ケニアのアスリートたちも「いまは来ないほうがいいよ」とのコメント。
南アフリカでインテリアデザインの仕事をしてるスウェーデン女性は「ケニアの友人に会いには行きたいけど、そして素晴らしい風景だけれど…いまは危険」とのことです。
DJ社長もケニア警察の非道を目の当たりにした話をしてました。
いずれにしても国際ニュースはチェックしておきましょう。
アフリカでも、ボツワナの治安は最高!

一気に危険回避に方向転換したワタシの基準は、とにかく安全第一。
ライオンにガブってされちゃうとか以前の問題で、とくに日本人は危険に対する嗅覚が鈍いので、ここはしっかりおさえておきましょう。
もちろん、政情や衛生状態などはジジ刻々と変わるので、ケニアの「マサイマラ」に行くのはやめようなんて、決して思ってませんヨ。
でも、2019年12月現在では、東アフリカのサファリはちょっと危険が伴います。 安全度で選ぶと、ボツワナ、ナミビア、南アフリカの南部アフリカのサファリがおすすめとなりました。
とくにボツワナはダイヤモンド産出世界一なので、国力的に安定していて、治安のよさは日本並みどころか、日本よりもよいといわれてます。
南アフリカも経済力が増してきて、さらには近年、観光に力を入れているので治安への配慮はかなりだと。
ケープタウンはちょっと怖いらしいですが…
そして、ナミビアもまた安全でロケーションも素晴らしいという話を、ボツワナのキャンプの人たちから聞きました。
ボツワナのサファリと南アフリカのサファリの違い

で、結局。
CNNやテレグラフのランキングを見つつ、安全な国のサファリとなるとボツワナか南アフリカの二択に。
↑ボツワナの人がいうには、ナミビアも素晴らしいとのこと。
最新情報といえばの米国『Condé Nast Traveler』。
この雑誌の編集者に聞いてみました。
即答。
〝なんか、ワンダーランド的にいろいろ楽しめて、新しいラグジュアリーホテルとかガンガン立ってるのが、南アフリカ。
ボツワナのがクロウト好み。
シンプルにゲームサファリして、夜は焚き火を囲んで早寝って感じ〟
両国とも行くエリアで違いはあれど、分かりやすい比較。
さらにナミビアについて聞くと、2度目3度目のアフリカ向きじゃないかなとのことでした。
・
最後の決め手は『National Geographic Travel』のカメラマン氏のひと言。
〝ワイルドライフとネイチャーライフを楽しみたいなら、ボツワナ。
南アフリカは素晴らしいけれど、ちょっとトゥーマッチ。
動物園のように何でも見たいなら南アフリカに行けばいい〟
そして、ボツワナの国民性にも関係してくるのですが、ガイドの質がいいとも聞きました。
南アフリカに限らず、ほかの国のガイドは、血眼になり過ぎるとか。
もちろん、それも客を喜ばせようとのサービス精神なのですが、ボツワナのガイドのほうが概して余裕があって、ゆったり楽しめるのだそうな。
ワタシ自身は南アフリカのサファリに行っていないので、軽々しく書けませんが…
サファリのルールを知らない車が乗り入れできるので、とにかくマナーが悪いという話は3人から聞きました。
ゴミなどのポイ捨てもあったりで、チョットねという話もあります
さらにボツワナのキャンプで聞いたのは、ボツワナは国策として「あまり人工的なことをせずに動物を保護していく」方針なのだとか。
できるだけ野生に近い状態で保護区を管理しているので、動物園のようになんでもかんでも見られるわけではないらしい。
決定!アフリカでサファリなら【ボツワナ】おすすめ

というわけで、最新最強のアフリカ・サファリの目的地は、2018年に続き2019年もボツワナに決定。
ただ、重要なので、赤字で大きく書きますが…
何でもかんでも見れると思うな!
たとえば、ヌーの大移動が見たければ、やはりケニアに行くべきでしょうし…
ナショジオのカメラマンもいってましたが、ボツワナのサファリに行けば何でもホイホイ見れるわけではありません。
まぁ、かんたんには見れないところがよかったりもするんですが。
サファリには、目的をしぼって行こうということです。
しかし… ボツワナってどこよ? 当然の疑問です。
いくらかかるのかも、知りたい。
そんな方は、ボツワナでのサファリの詳細はコチラの記事をご覧ください→ボツワナ旅行で、サファリを10倍アツく感動体験するためには!
初のサファリ体験についてはコチラを読んでみてください→ボツワナ観光のイチオシ!オカバンゴで初サファリに熱中夢中【1-2日め】
その前に、ボツワナ感動物語、コチラの記事を読んでみてください→人生を変える旅…アフリカ。なにもナイことの強烈なインパクト
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6 件のコメント
こんにちは!
とても参考になり、わかりやすい内容をありがとうございます。
質問させて下さい。
2019年12月現在、東アフリカのサファリはちょっと危険が伴います、との事でしたが、どういった理由でしょうか?
東アフリカのサファリを考えておりましたので、ご参考にご教示頂きたいです。
よろしくお願い致します。
えったん様
記事を読んでくださって、ありがとうございます。
アフリカでのサファリを計画されているのですね! ステキです。
ご質問のありました「2019年12月現在、東アフリカのサファリはちょっと危険が伴います」は、サファリ自体が危険ということではなく、都市などの危険レベルが高いというように考えていただければと思います。
ご存知のように、ケニアやタンザニア……などなど、東アフリカには素晴らしいサファリがたくさんあります。ただ、ダイレクトに各々のサファリに行けるのではないので、要注意という意味と思っていただければと思います。
記事にも書きましたが、アフリカ中でサファリロッジを運営している「Wildeness Safari」のスタッフからも、東アフリカは注意が必要と言われてます。
とはいえ、東アフリカも国によって事情が異なります。一概に言い切れるものでもないので、外務省の情報などを鑑みつつ、行き先を決められてはいかがでしょうか?
*ただ、現地サファリに問い合わせても「大丈夫。問題ない」という返事が返ってくると思いますので、より公平な情報を入手されることをおすすめします。
こちらの記事も、そろそろ2020年版に更新しないといけませんね。残念ながら、北アフリカはより深刻な状況になっているようですが…
どうぞ、お気をつけて行ってらしてください。
また、何かご質問がありましたら、なんなりと。
早速に、ご返信恐れ入ります。
乾季(4月~10月)の方が空いているのは意外でした。
ボツワナの各エリアの地理的距離感と特徴を調べて、行きたいエリアを絞りたいと思います。
自分は大学生なものですから金銭的に余裕がなく、できれば安く行きたいと思って質問させて頂きました。
アドバイスを参考して調べたいと思います。また、お世話になるかもしれないのでその時はよろしくお願いします。
しまりす様!
ごめんなさい!重大なミスです。
乾季ではなく、雨季のほうが空いてるの間違えです。
肝心なところを逆に書いてしまい、ほんとうに申しわけありません。
現地のホテルはリーズナブなところもたくさんありますし、ゲームサファリの会社もマウンなどにはいろいろありました。
また、何かありましたら、お問い合わせください!
ボツワナ関連の記事を読んで、漠然としていたボツワナのイメージが具体的になり、大変助かりました。ありがとうございます。
ネット上で「やる夫はアフリカで奇跡を起こすようです」を読み、以前からボツワナ旅行に興味を持っていました。
そこで一つお尋ねしたいのですが、航空費が安くと宿がすいている時期をご存知でしょうか?
自分なりに色々調べてはみたのですが、断片的な情報が多く困っています。
アドバイス頂けたら幸いです。
しまりす様
記事を読んでいただきありがとうございます。
ご質問の件、私なりの考えでお返事させていただきます。
宿について:
基本は乾季のほうが、空いていて、値段も安くなるはずです。
↑これは雨季の間違えです!
ざっくり言うと乾季=水飲み場が減る→動物を見つけやすい というのが理由です。
だから、乾季のほうが混みます。
ただ、ボツワナも広いのと、キャンプによって特性がちがいます。
エリアによって乾季雨季の時期も微妙にちがいます。
また、豊かな緑の中で動物を見られたほうが嬉しいともいえます。
ご参考までに、私は2度各1週間ずつ雨季に行きましたが、雨に降られたのは1度だけ。
それも明け方の1時間ほどです。
まずは行きたいエリアを決められて、雨季を調べて宿をチェックの順番かと思います。
航空費について:
こちらもどのエアラインを使って、どういうルートで行かれるかで随分と違ってくると思います。
ただ、世界的に見ても夏とクリスマスシーズン、年末年始は高いですよね。
宿の検討をつけられて、その時期の格安を探されるのがよいのではないでしょうか。
格安チケットのサイトを比較されるだけでなく、エアラインのセールもチェックできるようにされておくことをお薦めします。
少しでもお役に立てるとよいのですが!
ボツワナ、ほんとうに素晴らしい国ですので、ぜひいらしてください!