人気世界遺産のマチュピチュは南米ペルーにあり、ハッキリいって日本からとても遠い。
日本からの直行便もなく、なによりマチュピチュのそばに空港がありません。
ま、アクセス最悪です。
それでも、スゴいものは見たい。
日本からマチュピチュへの行き方は、遠い分いろいろな方法・ルートがあります。
いかにラクして早く最短で行けるか!
高山病の心配もあるので、とにかく行き方重要。>>マチュピチュの高山病対策5つ!
もちろん最安値を探ります。
そして裏技〝逆転の発想アクセス〟もご紹介〜
\一生に一度の旅なら豊かな気分で行きたい/
目次
【マチュピチュまで】日本からのアクセス
日本からマチュピチュまでは、乗り物に乗っているだけで24時間以上かかります。
さらに乗り継ぎ時間がかかるので30時間オーバーです。
だから、休みが長く取れない人や体力に自信がない人は、できるだけラクで早い行き方を探すべき。
移動で疲れ果てては、現地で楽しめません。
高山病の心配もあります。
マチュピチュ遺跡の標高は2,430mですが、途中3,000m以上のポイントを越えます。
アナドるナ危険。
マチュピチュのある南米ペルーへの行き方
マチュピチュにいちばん近い空港のある街が、クスコです。
ですが、クスコの国際空港に飛んでいる国際線は、ボリビアとのフライトだけ。
だからまずペルーの首都、リマを目指す。
でも、日本〜リマ間も直行便がないので経由便になります。
アメリカ経由 | ダラス、ヒューストン、アトランタ、NY、LA | JAL、ANA、アメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空 |
メキシコ経由 | メキシコシティ | ANA、アエロメヒコ |
カナダ経由 | バンクーバー、トロント | エア・カナダ |
そしてはるばるやって来たペルー、首都のリマは平地。
標高0mなので、体力温存だいじです。
ここリマで移動の疲れを回復しておかないと、リマから先はキビシイ旅路が待ってます!
直行便がないので、乗り継ぎ時間も要チェック
ワタシは最初、デルタ航空で成田〜アトランタ経由リマ行きでした。
往きの乗り継ぎ時間が2時間半くらいと適度。
帰りは、4時間くらいだったかと。
2度めはラタム航空(JALとのコードシェア便)で、NY経由でリマへ。
往きの乗り継ぎは5時間で、帰りは3時間の乗り継ぎでイイ感じでした。
料金は、時期にもよるので一概にはいえませんが、エコノミークラスで10万〜22万円(最短で、日本から乗り換え1回のフライトの場合)くらい。*2022年10月のフライト料金は定まっていないので追加で更新していきます
旅行社に依頼するにしても、下調べは必要です。
- 出発は羽田・成田なのか関空なのか
- 何曜日の何時ごろ出発できるのか
- 経由地での乗り継ぎ時間はどのくらいかかるのか
- 復路のフライトはスムースか(意外と忘れがち)
日本からヨーロッパ経由の行き方もあり
アスリートの南米遠征は、日本 → アメリカの東回りではなく…
西回りでヨーロッパ経由が多いと、ナショナルチームのトレーナーに聞きました。
アメリカ経由などの東回りの行き方のほうが、偏西風の影響で飛行時間は短くなりますが…
ひどい時差ボケになりやすく、体のなじみも悪いそうです。
遠征先で試合のアスリートには、到着時のコンディショニングが重要ですものね。
西回りでも、リマへの直行便が飛んでいるマドリード経由なら、日本からリマまでのフライト時間は約25時間。
便によっては東回りと変わらないどころか、ちょっと短いです。
ただ現状、マドリードへの直行便はイベリア航空のみの運航で、週3便に限定されます。
*2022年10月現在、直行便はフライト中止なので追加で更新していきます
世界一周チケットもアリです。
ワンワールドグループ(JALなどが加盟)で:
往き:成田 → マドリード → リマ → クスコ
帰り:クスコ → リマ → NY(アメリカの都市)→ 成田(日本の都市)
4大陸チケットで、エコノミー約35万円くらいで買えます。
体力温存で行くなら、世界一周ルートもマチュピチュへの行き方のひとつです。
次はいよいよペルー国内の移動。
リマからマチュピチュ最寄りの空港クスコへ
リマ〜クスコは約1時間のフライト。
マチュピチュに行くことだけが目的の人は、リマ早朝到着便にして、一気にクスコへと向かう行き方もアリです。
が、要注意なのがクスコの標高、3,400m。
富士山の頂上とほぼ同じ高さ。
空港に降り立っただけで〝空気が薄い〟と感じました。
寝不足など体調がよくないと、キツイ。
リマ到着後すぐ、標高3,400m越えの村に向かったことがありますがヘロヘロでした…
マチュピチュ自体の標高は2,430mですが、行き着くまでには4,000m以上の山道があるのを、くれぐれも忘れないように。
なので時間とお金と相談し、クスコで1泊するか、リマで体調を整えてから出かけるかです。
もっともクスコ市内は標高3,400mですから、走るの厳禁です!
>>マチュピチュの高山病対策5つ!標高のせいで登れなかったらシャレにならないヨ
ちなみに、リマ〜クスコはバスでも行けますが、約23時間(約7,000円)。
道中、やはり4,000m以上の山道を走ります。
だから、クスコを前にして高山病になる可能性も高い。
体力と時間のある若者およびバックパッカー以外は、やはり飛行機の一択でしょう。
リマ〜クスコの航空運賃は、1万5000円〜2万円です。
そして万が一を考え、マチュピチュ村で1泊の予定を組むのもお天気予備日&高山病対策です。
マチュピチュ遺跡に行くのがワンチャンスだと…
最悪、マチュピチュ遺跡に登れないなんてこともあり得ます。
マチュピチュ村も楽しいので、余裕ある日程を考えてみてください。
マチュピチュ村(アグアスカリエンテス)へ
ようやくマチュピチュまで、後およそ100km。
クスコから列車に乗りマチュピチュのふもとの村へと行きます。
マチュピチュ村に通じる道路はないので、歩くか、鉄道かの2択です。
しかもメンドウなことに、クスコからマチュピチュ行きの列車が出発するポロイ駅は、クスコ市内から車で30分かかります。
タクシーで約1,000円。
途中のオリャンタイタンボから列車に乗る行き方も
高山病対策もかね、クスコより低地のオリャンタイタンボまで移動し、そこから列車に乗る人も増えてます。
オリャンタイタンボまでは、クスコから車で約1時間半。
タクシーで約3,000円です。
列車に乗ってマチュピチュへ
クスコからマチュピチュ村までは、約3時間。
オリャンタイタンボからは、約1時間半です。
走っているのは「ペルーレイル」と「インカレイル」の2社。
車両も高級車両からバックパッカー向けと、予算しだいです。
*インカレイルは、オリャンタイタンボ〜マチュピチュ間のみの運行。
ペルーレイルも、雨期はオリャンタイタンボ〜マチュピチュ間のみの運行となることが多いので、要チェックです。
(マチュピチュに行く時期を決めるには>>マチュピチュのベストシーズンの正解は!服装&持ち物【完璧リスト】付きを参考にしてください)
人気の時間は混んでいるので、どの車両も予約必須。
列車に乗れなかったら…、歩くしかナイです。
列車の持ちこみ荷物は、5kg以内の重量制限と3辺の和が160cm以内のサイズ制限があります。
スーツケースなど大きな荷物は、クスコやオリャンタイタンボで預けます。
ペルーレイルでの行き方
マチュピチュ行きの列車で、よく知られているのは「ペルーレイル」のほう。
ベルモンド(旧オリエントエクスプレス社)の豪華列車が走っていることで有名ですが、3タイプの車両があります。
1.ゴージャスな食事つき、豪華列車「Hiram Bingham ハイラム・ビンガム」には、マチュピチュの入場券やマチュピチュの入り口前に立つ系列ホテルでのアフタヌーンティー付き。
片道513USドル前後(約57,500円)
2.軽食のついた「Vistadome ビスタドーム」は片道100ドルUS前後(約1万1000円)
3.お菓子のついた「Expedition エクスペディション」は片道80ドルUS前後(約8,900円)
*料金は時間帯や季節によって異なります
「ビスタドーム」も「エクスペディション」も左右だけでなく天井にも窓が開いているので、とても明るい。
ただワタシはこの車両には乗ってませんが、サンルーフの意味はあまりないような。
明るくて開放的で気持ちはよさそうですが…
反面、天気がいいと…暑いだけじゃん。
日焼けしちゃうし…と、女子は思うに違いない。
ペルーレイルの予約方法
まず、こちらからペルーレイルのサイトに入ります。
1. 言語を選択。英語かスペイン語。
2. 画面の下に、旅程の選択が出るので、プルダウンで選んでいきます。
(サイトをいろいろ見てると、下のウィンドーが消えます。
そんなときは、左に出る黄色のカートマーク「BUY ONLINE」をクリック)
Round trip=往復・One Way=片道を選択
DESTINATION=目的地、MACHU PICHUを選びます。
その下の電車マーク ROUTE=ルートですが
CUSCO > MACHU PICHU=クスコ〜マチュピチュ
OLLANTAYTAMBO > MACHU PICHU=オリャンタイタンボ〜マチュピチュ
URBANBA > MACHU PICHU=ウルバンバ〜マチュピチュという選択肢も出てきます。
ウルバンバは、クスコとオリャンタイタンボ間の小さな駅。
この界隈のホテルに泊まる人が利用します。
3. カレンダーで行きの日と帰りの日を選び、その下の人数も選んで
4. 黄色いところ「虫眼鏡マーク+ FIND TRAIN TICKETS」をクリック
5.この画面に切り替わったら、自分の乗りたい車両クラスのつごうのいい時間を選んで、いちばん左のAVAILABILITYをクリック。
(右下の小窓は「わかんない人は質問してね」なので、閉じて大丈夫)
→の場所に○が出てる場合は、買えます。
もういっぱいで買えないよというときは「No availability」。
Departure=行きとReturn=帰りの列車を選ぶと、右下に料金が出ます。
6. この画面を下にスクロールしていくと、Continue > とあるので、そこをクリック
7. 確認画面が出るので、時間など間違えてないか確かめて、また左下のContinue > をクリック
8. 名前などの情報を書き込みます。ローマ字でね。
・First Name=名前 Last Name=苗字
Date of Birth=誕生日は、カレンダーから選びます。
・Nationality=国籍はプルダウンなので、Japanを探してください。
Document IDは身分証明書なので、プルダウンで passportを。
Document number は、パスポートの番号ですね。
・Sexは性別です! 変な想像しないでね。
Mが男性で、Fが女性。
・Telephone=電話番号のところは、日本の国旗を選ぶと、国番号が自動的に出ます。
ハイフンを入れずに書きます。市外局番の最初の0も外してね。
・後はメールアドレスを書くだけ。
Confirm your email は、もう1度、確認のためにメールアドレスを書いてということ。
・最後に Purchase contact=買います! にチェックを入れて、また左下のContinue > をクリック
9. この支払い画面が出たら、手続きをして完了です。
・Pay Palを選ぶと「Pay now」の表示が出ます
・VISAかMuster Cardを選んだら、「Enter your card number」と出ます。
・最後に、I agree〜と I understand〜のところにチェックをして完了です。
チケットは、登録したメールアドレスに添付書類で送られてきます。
乗車時に必要なので、プリントアウト or デバイスで見せられるようしておきます。
インカレイルはオリャンタイタンボから
ペルーレイルはクスコ、オリャンタイタンボ、ウルバンバから乗れますが(乾季のみ)、インカレイルの発着は、オリャンタイタンボだけです。
でもちょっとレトロで可愛い。
1日に往復3運行しかしていません。
こちらも車両は3種類ですが、意外やペルーレイルよりも、全体的にゴージャス。
・「プレジデンシャル」は貸切車両で、約200万円
・「ファーストクラス」も豪華な食事つき
時間帯などで料金が違いますが、1万3000円前後
・「エグゼクティブクラス」でも十分、ゆったり気分
料金は6,000〜1万円
インカレイルの予約もだいたい同じ
まずサイトにアクセスします→インカレイル
「TRAIN TO MACHUPICHU」のプルダウンメニューから、
FIRST CLASSでもEXECUTIVE CLASSどちらを選んでも同じ。
次の画面で両方から選べます。
画面の下へスクロールしていくと、「BUY YOUR TICKETS」があるのでクリック。
後は、ペルーレイルの予約方法と同じですが、インカレイルは料金表示が選べて、日本円での値段が分かります。
あ、スペシャル車両のプレジデンシャルは、「BOOK」(=予約)となっていて、その先は記述式。
200万円です…
日本からの長旅を経て、いよいよマチュピチュ!
日本からの長い長い道のりを経て、ようやくゴールのマチュピチュが近づきました。
アグアスカリエンテス=マチュピチュ村からの行き方は、バスで30分です!
歩いてもいいですけど…
歩くなら、マチュピチュ遺跡からの帰りがおすすめです。
マチュピチュ遺跡内でかなり歩くことになるので、行きは体力温存しておくべき。
【関連記事】
>>【マチュピチュ】遺跡のナニがスゴいか探検してきてからの【見どころ完全版】
帰りは下り坂なので、ぶらぶら歩いて1時間ほどでマチュピチュ村に帰ってこれます。
このマチュピチュ行きのバス、時間帯によっては事前に購入しておいたほうがいいです。
早朝マチュピチュを目指す人たちが大勢いるので、朝イチのバスに乗りたい場合は事前購入しておくべきでしょう。
*マチュピチュの入場が時間指定になったので以前のような混雑はなくなりましたが、指定時間での到着に安心したい人は事前予約を。
→ バスチケット購入 (列車のチケット購入の要領でかんたんに買えます)
*トップページに入る前にスペイン語の案内が出ますが、予約購入には関係ないお知らせなので右下の✖️マークで消します。
上段、左から2番めの「COM PRAR」をクリックして、購入画面へ。
バスのチケットは、マチュピチュ村に着いてからでも買えます。
マチュピチュ行きのバス停前に売り場があるので、パスポートを持って買いに。
5時〜21時まで営業。
列車の時間などを気になる人は、帰りのバスチケットも買っておくべきでしょう。
料金は外国人のおとなで往復24USドル(約3,500円)。
なにはともあれ、日本からの長い行程を乗り越え、マチュピチュに着きました❗
最安値でアクセスできたとして、往復の移動はトータルすると…
日本〜リマ 100,000円
リマ〜クスコ 30,000円
クスコ〜駅 2,000円
列車 12,000円
遺跡へのバス 2,600円
移動の交通費で、およそ15万円かかることになります。
これはかなりお得なチケットが取れた場合。
オンシーズンだと、もっと費用がかかります。
*2022年10月のフライト料金は定まっていないので追加で更新していきます
マチュピチュまでの行き方は、行程が多いので一見複雑ですが、ひとつひとつツブしていけば、そんなにむずかしくはありませんので、どうぞ頑張ってください!
*記事内の航空運賃などの料金は変更される可能性があるので、あくまでも目安として参考にしてください。
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4 件のコメント
初めまして!
2月にマチュピチュを見に行こうと計画立てている者です✨✨
こちらの記事とても参考になりました。たくさんのシェアをありがとうございます!
2点ほど気になったので、お時間あればお返事頂けたら幸いなのですが…
・雨季の場合のマチュピチュ村までのバスが運休になるとどの方法で向かうのがベストなのでしょう???
・マチュピチュ入る際に別で入場チケットってこうにされてないですか???
恐縮ですが、
コメント見てもらえたら嬉しいです
sheetaさま
記事を読んでいただき、ありがとうございます。
2月まで後もう少しですね!
ご質問への回答です。
・マチュピチュ 村へのバスはないので、列車の運休が心配ということですよね。
雨季の期間、運休にする鉄道もあるので、まずそちらをチェックしてください。
基本運行している場合も、川沿いを走るので、洪水で運休することがあります。
その場合は、クスコから水力発電所までバスなどで移動(約6時間)、それから村まで徒歩3時間前後です。
洪水の度合いによってはすぐに復旧することもあるので、鉄道会社にコンタクトするなり、宿泊先で相談するのがよいかと思います。
.・こちらのご質問が途切れていて、分からないのですが、マチュピチュ 入場のチケットはネットでかんたんに入手できます。こちらの記事ではアクセスについてしか書いていないので、不親切でした!大変失礼いたしました。
お役に立ちましたでしょうか? 解決できていないようでしたら、なんなりとお聞きください。
とりあえず、よい旅を!
とても参考になりました!
たった今旅サラダでマチュピチュをやってたので一度は行ってみたいと思い、検索してこちらに辿り着きました^_^
高山病はやはり気を付けないといけないんですね。予定をギリギリに詰めてしまいがちですが、余裕ある旅程、大事ですね!
マチュピチュ、いつか行きたいです!!
詳しい情報ありがとうございました(^ ^)
もんちゃんさん、コメントありがとうございます!
高山病はかからない人もたくさんいますし、同じ人でもかかる時とかからない時があります。
だからあまり神経質になることはないと思うのですが、気をつけるに越したことはないですよね。
マチュピチュも年々入場制限が厳しくなっているので、ぜひ計画されていってみてください(^ ^)
記事を読んでくださってありがとうございました!