【チバソム】タイで知る世界屈指のウェルネスリゾートの本質・本気度

ウェルネスリゾートとは〝身もこころもリフレッシュさせ、より前向きに健康を追求するための〟リゾートのこと。
旅にストレス解消や疲労回復を求める人が増え、2022年にはウェルネスリゾートの市場規模約76兆円なんだとか（Global Wellness Institute）。

とはいえウェルネスリゾートも玉石混交です。
そこでウェルネスリゾートの草分け的存在、世界屈指の「チバソム」での体験をご紹介し、ウェルネスリゾートの本質に触れていただければと思います。

ヨーロッパでミシュランシェフ経営のダイエット施設や本場のタラソテラピーや温泉施設など多くのウェルネスリゾートを取材しましたが…「チバソム」は別格でした。
ただひたすら自分のカラダと向き合う〝真剣な〟リゾートは本格度満点で、かつ癒しのラグジュアリー度高水準の〝類い稀なる〟リゾート。
ある意味、自分を知る旅ができる「チバソム」です。

▶︎ウェルネスリゾートとは

世界的評価のウェルネスリゾート「チバソム」の本気度

チバソムはバンコクの南西ホアヒンにあるウェルネスリゾート。
タイ王室が休暇を過ごす閑静な街、美しいビーチに面しています。

1995年に創業し、アジアだけでなく世界的に高い評価を現在も受けつづけているウェルネスリゾートです。
公にはされていませんが、女優のカトリーヌ・ドヌーブやスーパーモデルが滞在したり、ベッカム夫妻が訪問したりと実績はお墨付き。
数々の賞も受賞しており、例えばCondé Nast Traveler Readers’ Choice Awards 2022で「Best Destination Spa in the World」に選ばれています。
じつに200名を超える専属のセラピストがウェルネスの旅をサポートしてくれるのが、チバソムです。

チバソム滞在中にはもちろん地元の市場や観光スポットにも行けますが、広い敷地プラス半地下に広がるトリートメント空間、用意された豊富なプログラムを堪能するだけで十分至極。
チバソムに行ったらチバソムに専念するがいちばんで、むしろチバソム以外で楽しもうとは思えなくなります。

出発前、到着直後から〝ウェルネス〟への意識が変わる

チバソム訪問が決まると、膨大！な問診票が届きます。
身体の状態やアレルギー、既往症はもちろん、さまざまな質問に事細かく記入せねばで、ちょっとウンザリ…
ただ答えを書いているうちに、あらら己の不健康さへの反省と健康への意識が芽生えてくるのでありました。

そして到着後、すぐにカウンセリングです。
事前に提出していた問診票に沿ってつくられたおすすめプログラムを、こちらの希望要望を加味して完成させていきます。
この段階でカウンセラーのやさしい瞳の奥に〝あなた健康が気になるからココに来てるのよね〟的圧を感じつつ、さらなるやる気を見せてしまうことになるのでした…

ワタシのプログラムは1日3個のウェルネスレッスンと1日の終わりにご褒美スパトリートメントで決定。
内心、楽勝ジャネとほくそ笑んだのでしたが…ところがどっこいでありました。

チバソムの多岐にわたるウェルネスプログラム

チバソムには16のリトリートプログラムが用意されています。
デトックスやシェイプアップ、アンチエイジング、さらに特筆すべきはガンからの回復期や寛解期のためのプログラムも。
つまりはよくあるリゾートスパとは一線を画した各ジャンルの専門家による本気のケアが受けられるということです。

滞在期間は3泊（プログラムによっては5泊や10泊）から。
3ヶ月という長期滞在にも応じてくれます。
ちなみにワタシは取材で3泊、プライベートで4泊延長して7泊のプログラムを組んでもらいました。
プログラムは柔軟で、個人によって縦横無尽に組み替えられるのが特徴のまさしくテーラーメイド。
それゆえコンサルにて自分の希望を伝えるのが、とても大事です。

伝統的なものから最新テクノロジーによるものまで。
ダイエットやストレス解消、筋トレはては美肌のことまで、カウンセラーがこちらの希望に沿った提案をしてくれます。

すべてのリトリートプログラムにはコンサルテーション・1日3食・身体分析・スキンコンサルテーション・1日1回のトリートメントマッサージ（選択肢あり）がついてます（基本、宿泊料金にすべてが含まれます）＊別途料金がかかるものもあります

トリートメントはじつに83種類もあり、別途追加料金のかかるものもあります。
竹の棒と竹のオイルを使う「バンブーマッサージ」とか、ニキビなどの皮膚疾患を解決する「バイオプラズマTM」などなど最先端医療トリートメントあり、伝統トリートメントありと盛りだくさんです。

さらにプログラム以外プラスして、朝、アクティブストレッチやヨガをしたり、夜は座学のレクチャーに参加したりと、その気になればまるまる一日ウェルネス生活に没頭できる仕組みです。
こちらも41種類のアクティビティが日替わりで朝から晩まで用意されてます。

本気のウェルネスリゾートを支えるこだわりの食事

ウェルネスリゾートの重要な要素に〝食事〟があります。
もちろんチバソムの食事はすべて宿泊客個々に合わせてコントロール。
当然アレルギーや宗教上の制約も考慮されますし、それぞれが受けているプログラムや状態も配慮されます。

そして何より〝おいしい〟。
前シェフも有名シェフでしたが、2019年からエグゼクティブ・シェフに昇格したシンチャイ氏の腕も確か。
かつてルイ・ヴィトン主催のイベントにも参加するなど、栄養面だけでなくテイスティな料理をつくる腕もそうとうなものです。
さらにチバソムで提供される食材は、オーガニックかつ自家農園から直接手に入れられたものを使用しています（一部の食材は地元農家や漁師から直接仕入れられています）。

ひとつだけ注文をつけるとしたら、塩分があまりにカットされている…
もちろん健康を重視してのことですが、コンサルタントとの会話でもあまりに塩分憎しな印象を受けました。
素人のワタシが声高にはいえませんが、高血圧ではないし、朝から汗だくで運動しているので…ちと塩分抑えすぎな感じが。
もっとも食事のときに〝塩ちょうだい〟でもってきてもらえば済む話なんですが、コレも逐一コンサルタントに報告されます…

リノベートされた老舗ウェルネスリゾート チバソム

チバソムの客室は54室。
全客室、最近改装されたばかりなので、老舗のウェルネスリゾートとはいえ快適な新しさの中で過ごすことができます。
ワタシは緑に囲まれたタイパビリオンとオーシャンサイドのシンプルモダンな客室両方に泊まりましたが、甲乙つけがたし…

好みの問題ですが、ふだん運動をしていない人はオーシャンサイドの部屋をおすすめします。
レストランはじめほとんどの施設がこちらに固まっているからです。
チバソムは広大ではありませんが、それなりに広い。
滞在初日から3泊をタウパビリオンで過ごしたワタシには、レストランまでの道のりが遠かった…のでした。

両方の部屋を楽しみたかったら、オーシャンサイドに先に泊まってタイパビリオンに移動するのがおすすめです。

チバソムの料金

最後に気になる宿泊料金です。

オフシーズンとオンシーズンのエントリールームの値段を調べてみました。

はっきり言って高い。
リトリートプログラムから食事一切合切インクルージョンですが、安くても1週間で80万円近くかかります。

でもワタシ、考えました。
〝健全な健康〟を手に入れるきっかけを与えてくれるチバソム、このお値段、払う価値アリではないかなと。

ゲノム遺伝子検査がスタート！NEW

チバソムでは2023年の3月末から、遺伝子検査による遺伝的特質に基づいたアドバイスが提供されることになりました。
専門家が検査結果を解説し、適切な運動、睡眠、トリートメント、栄養・食生活などをふくむ、いままで以上にテーラーメイドなプログラムが提案されます。

ゲノム遺伝子検査は2種類から選べ、検査結果が出るのは3〜4週間。
長期滞在の場合は滞在中のプログラムに活かせ、帰国後も生活習慣の改善に活用できます。

ゲストひとりひとりに合わせたサプリも処方！NEW

創業28年を迎えたチバソムでは、5月からの新サービスとして「パーソナライズサプリメント」をはじめました。
それぞれのゲストの健康状態、目標、ライフスタイルに合わせて、栄養のギャップを埋めて健康長寿をサポートするものです。

サービスには、ホルモンレベルを調べる血液検査とマンツーマンのフォローアップがふくまれて、テーラーメイドのサプリメントが処方されます。

サプリメントは1日分ずつの個包装で1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月分からチョイス。
もちろん帰国後もオーダー可能です。
チバソムを離れても継続して健康を意識できる魅力的なサービスといえます。

まとめ

ウェルネスリゾートは現代社会のストレスや疲れに対する解決策として、世界中で注目されている旅行スタイルです。
「チバソム」はそうしたニーズに応える本格的なウェルネスリゾートとして、多くの人々に愛されています。

正直安い料金ではありませんが、プロフェッショナルなスタッフに囲まれてワークアウトをこなしていると、いつしか自分も真剣に自分のカラダと向き合うようになります。
そんな体験、なかなか他では味わえませんゾ。

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