【ジ・アッパーハウス】が香港通セレブ御用達な理由

6 min
アッパーハウスの画像

 

ペニンシュラ、マンダリン、シャングリ・ラ…なみいる超高級ホテルを抑えて…香港でもっとも高い評価を受けているホテルが「The Upper House アッパーハウスです。

高層ビルの上層階にあるこのホテルは、タクシードライバーすら知らないことも多い隠れ家ホテル

で一見、恐ろしいほど素っ気ないシンプルさです。

ある意味インスタ映えしないその見栄えは、はっきりいってホテル上級者向き

ツヤツヤに磨きこまれた大理石のインパクトはありません。

きらびやかなシャンデリア輝く、ザ・ゴージャスな雰囲気とは無縁です。

これみよがしな超スタイリッシュとも、まるで違います。

でも、その秘めやかな雰囲気こそが「アッパーハウス」最大の魅力

エネルギーが満ち満ちた香港だからこそ、温もりありつつのクールで静かな「アッパーハウス」のよさが際立つのでありました。

一切の〝けれんみ〟なし。

*けれんみ=はったりやごまかし

旅慣れた人。

上質なホテルライフを愛する人に。

アッパーハウス」の静かな魅力をお伝えします。

香港、金鐘(アドミラリティ)の隠れ家ホテル

ホテル外観画像
グレーの石づくりの構えは、モダンかつちょっとクローズドな雰囲気

アッパーハウス」は、香港島の金鐘(アドミラリティ)にある49階建のJWマリオットのビル、38~49階になります。

香港島の地図

でもJWマリオットと入口は別。

違うホテルですからね。

で、長いエスカレーターで6階へ。

エレベーターに乗りかえ、38階以上にある客室まで一気です。

チェックインはお部屋で、のシステム。

とにかく地上の俗世間からさっさと離れます。

上質なここちよさ追求のアッパーハウスの部屋

客室画像

一言でいってシンプルモダン。

これみよがしなところがまるでありません。

アッパーハウス」の建築家アンドレ・フー氏いわく

温かみのある、フレンドリーでぎょうぎょうしくない、プライベートな空間をつくり出すよう設計しました。
住まいのように落ち着きのある雰囲気は、どんな贅を極めたホテルよりも、はるかに多くの瞬間をお楽しみいただけると思います。

アッパーハウス公式サイトより(意訳)

抑制のきいた色遣いとデザイン。

くつろげるよう、あえての低い天井…

はっきりいって、インスタ映えはしません。

だって自宅のような部屋ですから…もちろん、ウチの部屋より何倍も格上ですが…

さて、ペーパーレスでのチェックインを済ませたら、客室の探索です。

ワタシが宿泊したのは「スタジオ80」。

78平方mの十分過ぎるサイズです。

下の間取り図を見ると、バスルームやウォークインクローゼットの広いのが分かります。

部屋の見取り図
ハーバービュー側のSTUDIO80の間取り©︎The Upper House

→ Expedia で予約状況をチェック

→ Agoda で予約状況をチェック

香港ならではの醍醐味かな?このお風呂

バスルーム画像

なんといっても〝あんぐり〟なのは、バスルーム。

2面に採られた窓からの景色が…

ワタシは山側の部屋だったので、バスルームも近隣のビルとはさほど迫ってはいませんでしたが。

これ、部屋によっては、バスタブに浸かりながらお隣のビルの人とコンニチワはありえます。

バスルームの画像「マダム、窓を閉めてからバスタブへどうぞ。

浸かってからボタンを押して窓を開けていただければ、景色が楽しめます」

なるほどね。

心配ご無用でした。

 

洗面所もすっきりしてますが、こころ尽くしに驚いたのがアメニティキット。

英国RENのプロダクトがポーチにさまざま入ってるだけでなく、なんと持ち帰りを考えてのジプロックまで入ってます。

少量とはいえ液体。

機内持ち込みには、ジプロック必要です。

香港至れり尽くせりのアーパーハウスのひきだし

ウォークインクローゼットにもいろいろ置いてあります。

いちばんは、シューキーパー!

男女用そろって、しかも木製です。

靴好きとしては、これは高得点。

ヨガマットもあるので、広いリビングでストレッチもできちゃうという案配です。

朝の無料ヨガ教室も、6階のテラスThe Lawnでやってます。

ミニバーを開けると、そこには小さな喜びが

ミニバーの戸棚画像

ミニバーは両扉を開けると出現。

左下はミニ冷蔵庫というより家庭用ワインセラーですね、これは。

タグのついていないものは、すべて無料。

タグがついてるのは、ワインとシャンパンです。

ま、当然。

でも、ビールとか飲み放題なわけです。

ココナッツウォーターやミルクも無料。

なんかちょっと嬉しいじゃないですか。

で、上に置いてある黒い箱を開けると!

部屋おきのお菓子画像

おほほ、無料のお菓子・スナック。

ワタシふだんスナックとか食べないんですけど。

ポリポリしちゃいますねぇ。

食い意地が張ってるともいいます…

で、この扉内にはシンクもあって、水が使える。

清潔好きにはたまらん配慮かと。

コーヒーマシーンはilly。

→ Expedia で予約状況をチェック

→ Agoda で予約状況をチェック

デスクには文具一式そろってます

客室の机画像

備えつけのデスクには、差し込みやすいよう上奥位置に蓋で隠した電源があります。

引き出し真ん中の段にiPod。

部屋の設備は、このiPodですべてコントロールできます。

下の段には文房具がワンセット。

仕事でなくとも、ちょっとメモをノートに貼ったりナドナド、あると便利なアイテムがそろってます。

そのほか引き出しにはケーブル類も用意。

部屋はWiFiが使えますが回線速度やや遅めなのでの用意?

セキュリティを気にする人向け?

ちょっと分かりませんが、万全のアピールでしょうか。

で、そのときどきで仕様が違うようなのですが、机の上のトートバッグはお持ち帰り自由。

上質な黒革で、四辺がファスナー開きで大きさの調節ができるというすぐれもの。

このバッグなら日本に帰ってからふつうに使えるので、これはかなり嬉しい。

香港ビギナーや弾丸旅行者には向かない

ホテルライブラリー画像
49階のライブラリー一角

残念ながら今回は1泊の滞在。

で、1泊だからこそ感じたことは、たしかに「アッパーハウス」は客室の居心地最高です…

でも、香港に初めて来る人やホテルでの滞在を楽しむ時間の少ない人には向かないかもとも思いました。

ワサワサとした香港の喧騒からちょっとホッとしたい人。

ホテルライフを楽しみたい人にこそ向いている「アッパーハウス」です。

最低でも2泊、できれば3泊はしたいホテルともいえます。

こころ配りのアートも実は随所にある

車寄せの画像
車寄せにも静かな主張のアート作品が

建築家アンドレ・フーの整然とした世界に、より豊かさをくわえているのがあちらこちらに飾られたアートです。

で、アートもじつに物静か。

だからいろいろ飾ってあってもウルサクない。

エレベーターの中にも飾ってあるほどですが。

イタリアを本拠地にしている台湾の彫刻家シンシア・サの作品が多いもよう。

使われてる素材はさまざまながら、雰囲気が統一されているので、全部シンシアの作品かもしれません。

バタバタしてると見落としがちだけど、この設計にこのアートありというマッチングが楽しめると、「アッパーハウス」での時間もより充実するかと思われます。

→ Expedia で予約状況をチェック

→ Agoda で予約状況をチェック

ダイニングに行くだけでもアリなアッパーハウス

ダイニングからの眺望画像

49階にある「アッパーハウス」のダイニング「カフェ・グレイ デラックス」は、レストランとしてだけでも有名。

NYのスターシェフの料理も評判なら、街とビクトリア湾の眺望が堪能できる場所としても知られてます。

モダンなヨーロッパ料理、旬でオーガニックな食材が楽しめるというのは、いまや特徴ではないですが…じつに手慣れたおいしさ。

サーモン料理の画像
ノルウェー産のスモークサーモンだが、時期によってはタスマニア産になることも

どこどこ産のサーモンだのなんだの列挙するだけでもブランディですが…

このクラスのレストランになると…香港でそれは、すでに売りではないので。

むしろ、パンのおいしさだったり、添えられたオリーブオイルや塩の味をホメるほうが、シェフのこころ配りが伝わります。

パンとオリーブオイルの画像

そうはいいつつも、フォワグラだったり仔牛の頬肉とアーティチョークの一皿だったりと…

食いしんぼうにはこたえられないメニューが並んで入るわけです。

アッパーハウスの朝食はたまらん

で「カフェ・グレイ デラックス」。
併設されたバーの夜景もみごとで、こちらはインスタ映えします。
が、なにより素晴らしかったのは、じつは朝食。
この充実した朝食食べるだけで、かなりテンションが上がります。
ま…5,000円くらいするので、お財布には厳しい朝食ではありますが。
アッパーハウス」に泊まるからにゃ、この朝食を食べずしてというものではあります。

アッパーハウス のまとめ

アッパーハウス」が宿泊客を選んでるわけではないですが…
このホテルを存分に楽しむには、旅程や経験値とかが大きく関係してきます。
でも、ホテルライフ大好きな人にはタマランところであるのは間違いないです。

宿泊料金の目安 エントリーレベルの部屋「STUDIO70」で、約7万円
日本語で料金チェックをして、予約する → Agoda で予約する
→ Expedia で予約する
満足度 ワタシの顔エネルギッシュな街、香港でのオアシス隠れ家ホテル
客室のWiFiの速度 ワタシの顔ノーマルメガネスゴく早くはないスピード・有線ケーブルの用意もアリ
レストラン ワタシの顔食事に訪れる人も多い人気のレストラン・眺望も最高
雰囲気・客層 ワタシの顔団体客がいないのが魅力・全117室のサイズ感がイイ
サービス ワタシの顔ノーマルメガネときに抜けてるくらいの感じながら要所は押さえてる
1泊しかしていないので、本質までは見えてないかも
立地 ワタシの顔ノーマルメガネすごく便利ではない・空港から車で約30分
*タクシーにはJWマリオットと伝えるのが早い
住所 88 Queensway, Pacific Place, Central Western, Hong Kong
公式サイト アッパーハウスのサイト
電話 +852-2918-1838
*「アッパーハウス」と双璧の香港最高のホテルは>>【ザ・マレー香港】は、想像をはるかに超えたスゴいホテルだった!

[blogcard url=”https://tabi-travell.com/murray/”]

 
*また逆にコスパが高くてスタイリッシュなホテルは>>【イースト】は香港の穴場ホテル。眺望最高にて、コスパも評判も高し! 

 

[su_button url=”https://tabi-travell.com/profile/” target=”blank” style=”flat” background=”#eaf4fc” color=”#716246″ size=”5″ radius=”0″ icon=”icon: vcard-o” icon_color=”#9f9a9a” text_shadow=”0px 0px 0px “]この記事はトラベルジャーナリストの大沢さつきが書いています
>>詳しいプロフィールはコチラ[/su_button]

 

 
Copyright © tabi-travell.com All Rights Reserved.
 
カテゴリー:

2 件のコメント

  1. はじめまして。
    香港のホテルについて調べており、たどりつきました。
    とても参考になる記事でした。ありがとうございます。
    ところで、the upper house 香港に宿泊すると、お部屋にトートバッグがあって、いただけるのですか?
    Studio70に泊まってみようかと検討中ですが、studio80でないといただけないのかしらと思案中です(笑)。

    • よるさん
      コメントがなぜかスパム扱いになってしまっており、大変遅くなり失礼いたしました!
      アッパーハウスのトートバッグはかなり上質な革で作られているので、日本に帰ってきてからも重宝しています。
      お部屋によって入手できるのかどうかは、ごめんなさい、ちょっと分かりませんが…
      Studio70 にも置かれているのではと思います。

よる へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください