西洋美術鑑賞を楽しむのに知っておくと快適な「聖書」のエピソード。
第一弾は「天地創造」の話です。
旧約聖書「創世記」冒頭、神が世界をつくった6日間。
この天地創造はルネサンスやバロック時代の画家たちに人気のあったテーマです。
世界でいちばん有名なのはローマ、バチカン市国「システィナ礼拝堂」の天井画。
かのミケランジェロが描いた作品です。
気になるところをまず読む
聖書の「天地創造」とは
旧約聖書「創世記」には、神が6日間かけて天地をつくった話が書かれています。
2日め 大空をつくり、天と地を分けられる 3日め 大地をつくり、海が生まれ、地には植物が生えた
4日め 太陽と月と星をつくった 5日め 魚と鳥をつくった
6日め 獣と家畜をつくり、神に似せた人をつくった
7日めに神は休むのですが、これが安息日です。
ミケランジェロの天地創造
「天地創造」を題材にした絵画はたくさんありますが、もっとも知られているのがミケランジェロの作品です。
バチカン市国のシスティナ礼拝堂の天井画。
天井には天地創造のシーンだけでなく「ノアの方舟」で知られるノアの物語なども描かれています。
アダムの創造
システィナ礼拝堂の天井画中央にある9枚の絵。
その多くが天地創造のシーンを題材にしていますが、とくに有名なのが「アダムの創造」。
人類誕生の瞬間です。
神が手を伸ばし、その指先がいままさにアダムの指に触れて命を引き込もうとしています。
スピルバーグ監督の名作『E.T』にも使われたシーンです。
ミケランジェロが絵画に隠したメッセージ
多くのアーティストがその作品にメッセージを隠しています。
医学誌に発表された一説には、神の後ろの人物像と布の表現が脳を表すとのこと。
*アメリカで発表された学説
この学説はほかの医学博士も支持して研究。
たしかに布の形、横から見た脳っぽい。
ミケランジェロもけっこうな解剖学の知識をもっていたとする説アリ。
システィナ礼拝堂

場所
ローマ教皇の公邸であるバチカン宮殿の礼拝堂が、システィナ礼拝堂です。
行き方
地下鉄Ottaviano駅 or Cipro駅から徒歩約8分
時間と料金
開館時間 | 月-土曜:9-18時(最終入場16時) 毎月最終日曜:9-14時(最終入場12時半) 4月20日-10月26日毎金曜:19-23時(最終入場21時半) |
休館日 | 日曜(毎月最終日曜以外) |
入場料 | 17ユーロ* |
公式サイト | バチカン美術館の公式サイト |
*公式サイトで事前に購入すると21ユーロと高くなりますが、入場の行列を考えたら事前予約必須
\バチカンを訪れたら注意/
記事はトラベルジャーナリストの大沢さつきが書いています >>詳しいプロフィールはコチラ
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