ペルーといえばマチュピチュ。
それにナスカの地上絵ときてチチカカ湖。
でも、コンドルの勇姿が見られるコルカ渓谷=コルカキャニオンも、魅力的です。
インカの時代、〝神の使い〟と崇められた大空の覇者。
コンドルの滑空を見逃す手はナイ。
ペルーの南部を旅行するなら、選択肢に入れるべき場所です!
目次
コルカ渓谷に向けて出発!初日、いきなりの標高4,800m越え
まず夕方、成田から南米最大のラタム航空に乗って、ニューヨークを目指します。
JALとのコードシェア便の成田発なので、ほとんどJAL。
で、夕飯食べつつ映画観て、寝て起きて、顔洗って、朝食食べて…
でも、着いたニューヨークは同じ日の18時20分です。
12時間55分飛行機に乗ってましたが…
日付変更線の謎です。
そこから、23時25分にニューヨークを出て、翌朝5時55分に、ペルーのリマに着きました。
日本時間だと午後2時…はぁ。
マチュピチュへ行くにしても何にせよ、日本からペルーは、遠い。
(→日本からマチュピチュまでの行き方を、全力でまとめてみた!【最新】)
首都リマ滞在3時間半にて、次なるアレキパへ
7時半を過ぎても、荷物が出てきません。
〝ロスト〟の3文字が頭をかすめるも、なんとか回収。
空港敷地内のホテルで、速攻シャワーを浴びて着替えて、今度は国内線。
ペルー第2の都市アレキパまで、リマから1時間のフライトです。
(リマの空港、国内線にはプライオリティパスで使えるラウンジ「Caral VIP Lounge」にシャワーがあります。→プライオリティパスとは何?使い方や無料入手の方法を徹底ガイド)
でアレキパ、第2の都市といっても小さな空港。
立派なサボテンの向こうには、雪渓のアンデス山脈が見えます。
サボテン=暑い国のイメージが…がらがらとくずれました。
アジアでおなじみのトゥクトゥクも、フルカバー仕様です。
寒いですからね。
年間最高気温、23度。
で、ミニバスに乗って、ずんずん山に向かいます。
地図で見るとこんな感じ。
(ちなみに今回は世界各国のジャーナリストが集まるプレス旅行。
アレキパから、コンドルが見られるコルカ渓谷までは、現地ツアーがたくさんあります。
コンドルを見るためには、早朝コルカ渓谷にいる必要があるので、1泊2日のツアーです)
コンドルの前に。ペルーといえばのアルパカにご対面
と、荒涼とした高原に動物が。
おおっ! ビクーニャ!!
〝アンデスの黄金〟といわれる世界最高級の天然素材!
って、保護色でよくわからん。
この辺り一帯は国立保護区になっていて、ビクーニャは2年に一度しか毛の刈りこみが許可されてないとのこと。
ビクーニャ1頭分の毛で、一家が2年暮らせるという貴重な動物です。
ペルーの国旗にも描かれてます。
で、この先にはアルパカやリャマもいましたが、正直どっちがどっちかよくわかりません。
もふもふしてるほうがアルパカで、耳が立ってるほうがリャマだというんだけど…
この写真も、あってる気がしない。
アルパカにも種類があるようなんで…
ビクーニャは分かりますよ!
首が細くて、長い。
なんたってお値段高いんで、分かります。
で途中、ランチを食べて、またミニバスでずんずん移動。
と、なんだか、空気薄くね?
標高4,800mって…
おいおい。
と、なんだかんだで午後5時。
やっとホテル「ラス・カシータス・デル・コルカ」に着きました。
ナント成田を出てから37時間です!
標高3,417mの1軒家で過ごすペルー初日の夜
こんな感じの〝家〟が、広い敷地に20棟。
そしてワタシのおウチは、いちばん遠い…
階段を下りて坂も下り、また階段を上がるという。
標高3,400mですぜ。
富士山より高いのに、こんなに歩かせるなヨ。
でもまぁ、こんなベッドルームには
暖炉があり、チョコだのCDだのいろいろなものが〝無料〟で置いてあって、気分もアップ!
テラスには温泉をひいた、ジャグジーがあり(寒かったので入りませんでしたが)、奥のバスルームはこんな感じで、外と中両方にシャワーブースがあります。
*ペルーは日本同様の地震国であり、温泉国です。マチュピチュの麓の村に温泉があります→【マチュピチュ】ふもとの村の観光もかなり面白い!温泉まである日本情緒満載
素朴感満載の素焼きテラコッタの容器に入ったシャンプーやコンディショナー。
ホテルの菜園で採れたハーブのお湯の元やデトックス効果のハーブオイルまでご用意です。
さて、もうヘトヘト。
明日は早朝から、いよいよコンドルに会いに行きます!
あ、寝る前に。
今回の旅行の無事とコンドルとのご対面を、ペルーの神さまにお祈りしてくださるという儀式がありました。
暗くてよく見えませんでしたが…
おそらく、こんな感じの供物とかを焚き火にくべてたかと思われます。
ちょっとグロい。
でもペルーでは、こうしたアニミズムが根強く残っています。
で、最後に「コカの葉(コカインの元ですね)」の煙を各自に吹きかけ終了です。
そう。
このコカの葉を使ったコカ茶、高山病予防にいいので、じつによく飲みます…
乾燥した葉っぱごとムシャムシャ食べたりもしますが、違法じゃありません。
コカインではないのでね。
(高山病についてはコチラの記事が参考になります→マチュピチュの高山病対策5つ!標高のせいで登れなかったらシャレにならないヨ)
さて、会えるかしらね、コンドル。
今回のペルー旅行の目的のひとつ、コンドルとご対面
7時には朝食食べて、ホテルを出発。
コンドルを見るには、早朝がいちばん。
約1時間で「ミラドール・クルス・デル・コンドル=コンドル展望台」に到着です。
この辺りも標高3,500〜3,600m。
ちょっと走っただけで心臓バクバク…
でも本日はコンドル日和!
がんがん飛んでます。
コンドル(正しくはアンデス・コンドル)は、空を飛べる陸鳥のなかで最大。
全長1m・体重15kgあるといわれてます。
そして、5,000mもの高さを一気に舞い上がることができ、滑るように飛びます。
ほとんど羽ばたきせず、風や上昇気流にのって悠然と飛ぶ姿は、クールとしかいえない。
しかもコンドル、5週間食べなくてもへいちゃら。
なんだかサムライの風格です。
で、コンドルは60年ほど生きて、生涯ひとつがい。
添い遂げちゃうんですね。
なんと愛情深い。
〝オシドリ〟より、もっと仲むつまじい夫婦鳥なんです。
で、ちょっとボケちゃってますが…
なんせ標高3,500〜3,600mですから。
ワタシB
いやいや標高高くても、別にピンボケにはならんし
ワタシA
コンドルは大型動物の死体に頭を突っこんで肉を食べるんで、血などで汚れて不衛生にならないよう、頭と首に毛が生えてません
ワタシB
あら〜ピンボケ話はスルー?
でも、だからハゲタカとかいわれんでしょ
ワタシA
コンドルの両翼を広げると、3mにもなります
アンデスコンドルの後は、ペルー的屋外ランチ
このコンドルがヒュイーンと飛翔してるあたりがコルカ渓谷といって、谷底までなんと3,400mもの標高差があります。
そんな渓谷をバックにして、ランチです。
ホテルからシェフたちがやってきて、ペルー的タコスをさまざま作ってくれました。
メキシコのタコスより、生地がやわらかくて小さい。
で、これがまたシャンパンやビールによく合うのですが…
ワタシ、やや高山病気味にて、コカ茶で我慢です。
くぅー、シャンパン呑みたい。
シェフのおふたり、なんともいい笑顔でにっこり。
で、標高差3,400mの谷底に落ちないようにしつつも、みんなこのポースで記念撮影。
でも、コンドルじゃないので。
ちと怖い。
さて、お腹もふくれたことだし、そろそろホテルに戻ります。
午後は、乗馬する人あり、トレッキングに行く人あり。
ワタシはもちろん、スパでインカ伝統のマッサージです。
おかぁさんの帽子がお洒落なのよ
と帰り道、峠の土産物屋さん。
スペイン語話せなくても、買い物は手ぶりでOK。
支払いはUSドルでもOKでしたが、まぁレートは悪いですわね。
お土産物屋さんの後ろに広がる風景、棚田。
日本といっしょです。
で、おかぁさんの帽子、めちゃお洒落。
ペルーの女性、都会派以外は、みんな帽子をかぶってますが、この帽子がまた地方によって違います。
このアレキパ地方は刺繍が有名なので、帽子にもぎっちり刺繍。
で、後ろのツバを折りあげてて、なんか素敵。
さすが、かぶり慣れてらっしゃる。
マカ村では、鷲匠になってみる
ペルーの特産物、精力増強の「マカ」が有名。
なんでも標高4,000mのところで採れる植物らしいですが、この村名は関係ナシ。
村の標高3,262mなんで、ここでは採れません。
で、白い聖アンナ教会。
聖母マリアのお母さんだから、聖祖母アンナですね。
ピンクとペパーミントグリーンの飾りがまた、女子風。
で、教会にいたペルーのおばちゃんと日本のおばちゃんです。
村の道(広場とかじゃなく)では、鷹匠ならぬ鷲を腕に乗せたり、頭に乗せたりの鷲匠パフォーマンスをさせてます。
コンドルならぬイーグル。
しかし、鷲は…、重い。
ペルー旅行、ついに初酸素吸入体験!
コンドル見て、鷲匠やって、思い切り遊んだわけですが。
思わぬ落とし穴が、待ってました…
アレキパ県の伝統的なダンスです。
(音が途中から切れちゃってますが、よろしければご覧ください)
刺繍びっしりの衣装のサーキュラースカートでくるくる回ります。
男子も女子もくるくる、くるくる。
で、ワタシ、このダンスを先頭から撮りたくて走ったところ…
一気に高山病。
酸素飽和度73%の脈拍136。
高地で、走っちゃ、ダメです。
でもホテル「ラス・カシータス・デル・コルカ」なら、一家に一台酸素吸入器が用意されているので、大丈夫。
さて明日は、いよいよ豪華列車の旅です!
コルカ渓谷まとめ
ペルー旅行、1日めの移動距離を考えると…恐ろしい。
それでも、コンドルのクールな飛びっぷりを見ると、なんともいえずの感動です。
コルカ渓谷に行くには、信じられないほどの標高の地を行きます。
それだけ天に近い。
だから…空気が澄んでる分、日焼け止め必須です。
そして高山病対策をお忘れなく!
(→マチュピチュの高山病対策5つ!標高のせいで登れなかったらシャレにならないヨ)
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明日からは、豪華寝台列車に乗りますが…その前に。
噴火したアンパト山、標高6800mに寄るそうです。
寄らなくていいのに…
Belmond Las Casitas Del Colca | ベルモンド・ラス・カシータス・デル・コルカ |
住所 | Parque Curiña S/N Yanque – Cañón Del Colca, Yanque, Peru |
サイト | 公式サイト |
料金の目安 | 1棟(カシータ)約6万円 |
*この「ベルモンド・ラス・カシータス・デル・コルカ」に宿泊してコンドルを見て、豪華寝台列車「アンデアン・エクスプローラー」の旅を楽しむこともできます。
もちろん、このホテルにだけ宿泊することも可能。
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