久しぶりに香港に出かけて思ったのは、「あぁ、やっぱりこの街はホンモノの国際都市コスモポリスだわ」でした。
雑多な喧騒とニョキニョキ上へと伸びるビル群のエネルギーも健在だし、
なによりアジア的おしゃれセンスの抜群度は、東京もシンガポールもかないません。
〝アジア〟の取り入れかたが、すこぶるウマイのです。
で、それでいて無国籍感ただようあたりが、「長いこと国際都市やってマス」という風格を感じさせます。
で、ご紹介するおすすめのジントニック専門のバー「ピンポン129」も、そんなおしゃれでエッジのきいた店であります。
香港でバーといったら〝夜景の見える〟がお約束ですが、ロケーションで勝負してるバーとはひと味違う〝ウンチクで勝負〟のお店です。
ただいま香港でヒップなエリア、西営盤(サイインプン)にあるバーです
目次
香港、最新バーは…ナント!元・卓球場
はじめて香港に行く人、久しぶりに行く人も多いのではないでしょうか?
まず、ちょっと復習。
香港のエリアをおさらい
香港は、九龍サイド(中国大陸の半島)と香港島サイドの2つにわかれます。
で、有名なペニンシュラホテルのあるのが九龍(クーロン)側で、100万ドルの夜景を見るならこちらからがベスト。
なぜなら、香港島側のほうがキラキラしているからです。
九龍サイドにも尖沙咀(チムシャーツイ)とか繁華街はあるのですが、〝おしゃれ〟度の高い店は、圧倒的に香港島サイドにそろってます。
とりわけ西側の西営盤(サイインプン)は、古い街にぽつりぽつりとおしゃれで個性的な店が点在する最先端エリアです。
鉄道の新駅もできたのでネライめということでありましょう。
下町界隈のレトロ感満載の入り口
で、そんな香港島エリアのふつうの定食屋さんのとなりに、おすすめバーはあります。
入り口は真っ赤だけど、昔の卓球場のママなので…目立たないというか、溶けこんでいるので〝隠れ家〟感があります。
「兵兵」みたいな漢字が「ピンポン・卓球」という意味なのだそうです。
右横に書かれているのは「卓球のプロが教えます。卓球用品あります」みたいなことかと。
いい加減な憶測訳ですが…ま、当たらずとも遠からず
この赤い扉を開けると、けっこう長い階段があり、それを下りていきます。
〝レトロ〟くらいのしばりでまとめられた家具が、ざっくりと置かれたバーが出現。
さすが元卓球場だけあって、天井高いわ、スペースも広いわです。
おしゃれバーはジンの専門店。ジントニックしか飲めない?
ジントネリアとな?
ここ「ピンポン129」は正式名称「ピンポン129ジントネリア」です。
ジントネリアとはジントニック専門バーといった意味(ジノテリアと書いてるブログもありますが、スペル的にはジントネリアが近いかと)。
世界各地の120種類のおすすめのジンをそろえておるとのこと。
ほぉ〜と思うものの、ジンといえばアル中の人が好きな酒くらいの乏しい知識のワタシには、ジントニックだけでバーが成り立つのかと???
なんでもスペインのバルセロナやサン・セバスチャンといったグルメな街で、ジントニックを新しく楽しもうという専門のバーが流行りはじめたのだそう。
同じスペインのセビージャ(セビリア)やフランスのボルドーなんかにも、人気ジントネリアがあります。
いちおワインやビールもあるけどネ
で、そんなジンの魅力にハマったスペイン人オーナー、ホアンが香港にもジントネリアをオープンさせたというわけです。
疑り深いワタシの ? を見てとったか、ホアン「ワインやビールもあるけどね」と。
この人スペイン人にはめずらしく、物静か。
でも、ジンの話になったら、とっても饒舌でしたけど。
ワインは赤白3種類ずつ、ビールはスペインビールが2種類。
ジンは120種類です!
ま、これが〝専門〟ということですね。
ただ、つまみのスパニッシュ・オムレツやイベリコ豚のハム、女子大好きのカラマリ(イカ揚げ)は、深く納得です。
香港のバーで知る、ジントニックの奥の深さ
さて、いよいよ大好きな試飲タイム
まず、ホアンが選んでくれたおすすめのジンは、スペインのメノルカ島(マヨルカ島の近くらしい)のマオンという場所の「ショリゲル(風車)」。
なんでも、20世紀はじめのころの技術そのままで現在もつくっているのだとか。
ジュニパーベリーだけを原材料に使っている製法はとても貴重なのだそうな。
ふむふむ。
さすが〝専門〟だけあって、ウンチクが素晴らしい。
しかもですよ。
このジンを割るトニックウォーターは、スペインはアンダルシアの高級品「インディ」でなくては、ということです。
ちなみにこのバー。
ジンが120種類なら、トニックウォーターは40種類置いているのだそうです、ハイ。
さらには、ジントニックをおいしく飲むためのグラスも特注。
スペインのジオナというガラス製品のブランドにつくらせてます。
当然、氷は手で削ってですね。
とっても、飲みやすい。
口あたり、まろやかであります。
ジントニックをこんなに味わって飲んだのは、生まれてはじめてのことですが、ウマイ!
さすが、いちばん最初に出してくるおすすめだけのことはあります。
つぎつぎ出てくるけど、みんな個性的だわ
その後も5種類ほどのジントニックを出してもらい、テイスティング。
ワタシは最初の「ショリゲル」が気に入りましたが、日本ではなかなかお目にかかれないらしい。
あ、こちら「ショリゲル」一杯140香港ドルです。
つぎにおいしいと感じたのは、スペインの「リーベス」+英国のトニックウォーター「フィーバーツリー」。
「リーベス」は1880年創業で、いまでも家族経営で頑張っているところだそう。
ジュニパーベリー、コリアンダー、カッシア、オレンジピール、レモンピール、アンゼリカ、オリス、アーモンドなどが配合されているとのこと。
ライムをしぼって、ちょい濃厚な雰囲気のジントニックでありました。
170香港ドル。
で、この「フィーバーツリー」はじめ、トニックウォーターだけも味あわせていただきました。
当然といえば当然だけど、ほんとにそれぞれ味がちがう。
トニックウォーターだけでも奥がとっても深いと、少し悟ったワタシです。
おしゃれだけど気取らないバーだから、おすすめ
で、お客さんもスタイリッシュな人が多いです。
香港でもトレンディなエリアということもあり、かつウンチクなジントネリアというので、なんとなく知的〜な雰囲気、アーティスティック感香らせる人々が集まるのかと。
でも、オーナーの人柄もあってか、気取ったヤな感じはない。
そこがとってもヨイなと思います。
最新香港ナイトを楽しむには、ぴったりのバー。
夜景の見えるバーもいいけど、こういうお店もおすすめです。
Ping Pong129 | ピンポン129 |
住所 | 129 Second Street, L/G Nam Cheong House, Sai Ying Pun |
営業時間 | 18時〜24時(飲み物のL.O.) |
休み | 定休日なし |
公式サイト | →Ping Pong129のサイトへ |
注意 | 貸切りなることも多いので、サイトで確認してから出かける |
*このピンポン129同様お洒落でレトロなホテルは>>【ザ・マレー香港】は、想像をはるかに超えたスゴいホテルだった!
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