最近、日本でも認知されはじめた「スペインの最も美しい村」。
スペイン全土に広がる68村、いずこも趣きがあって魅力的なところばかりですが。
〝不便〟なのが玉にキズ。
でも…その不便さゆえの、小さな村の魅力キープですから、逆転の発想で巡ればまた楽しです。
1コースめはスペインの北東、ピレネー山脈の麓にある3つの村
- アルケサル
- ローダ・デ・イサベナ
- アインサ
直線距離だと、それぞれがおよそ50km圏にあるので、見比べながら回れます。
いずれも中世、同時期にレコンキスタ(国土回復運動)の嵐にさらされた村々。
でも、3つとも雰囲気が違うんですよね。
その趣きの違いが楽しめるので、おすすめのコースです。
また、周囲の自然環境も素晴らしいので、そちらも必見!
目次
スペインのAVEで!起点となるウエスカの街へ
「スペインの最も美しい村」ピレネーコースは、まず起点の街ウエスカへ。
バルセロナやマドリードから、スペインの新幹線AVEで行けます。
早いと2時間ちょっと。
3時間あれば余裕です。
バルセロナから「スペインの最も美しい村」のピレネー3村にも行けますが、ここではウエスカからの巡り方をご紹介。
適宜アレンジしてみてください。
【スペインの最も美しい村】の中でも
隠れ里な魅力あふれるアルケサルへ
最初に訪れるのは、イスラム教徒が要塞とした街アルケサル。
ウエスカから1時間足らずの距離です。
アルケサルにはおいしいベーカリー「ラルティカ」があって、朝食も自慢。
渓谷の景色が楽しめるテラスで朝ゴハンも楽し。
9時にウエスカを出て、遅めの朝食を済ませてサンタ・マリア参事会教会へ。
教会は11時でないと開きませんので。
朝食をウエスカで済ませた人は、村の散策をどうぞ。
ユニークなイノシシの足の魔除けとか探してください。
アルケサルの詳細は>>アルケサルは【スペインの最も美しい村】の中でも隠れ里な魅力あふれる街
【スペインの最も美しい村】ローダ・デ・
イサベナには人口20人が守る大聖堂が!
アルケサルでどこかアラブな雰囲気を味わったら、次はローダ・デ・イサベナへ。
東北東へ40kmちょい。
ここローダ・デ・イサベナにはみごとな大聖堂がありますが、聖堂内の食堂をレストランにしているので、ランチを食べるのもいい感じです。
ちょうど13時からランチ。
食べることばかり書いてるって?
どちらの村も豊かな自然に囲まれてるので、お散歩もおすすめ!
食堂はなかなか荘厳なインテリアです。
ランチは予約の必要はないようなのですが…
なんせ寒村。
確認はしておいたほうがよいと思います。
ローダ・デ・イサベナの詳細は>>【スペインの美しい村】ローダ・デ・イサベナには人口20人が守る大聖堂が!
【スペインの最も美しい村】アインサは
可愛ゆくも伝説上の中世の街
3ヶ所めはアインサ。
ローダ・デ・イサベナから小1時間です。
このアインサはアルケサルのイスラム要塞に対抗したキリスト教徒の城砦。
とてもキュートで、ほかの2つの村よりピレネーに近いです。
おいしいレストランがあるので、夕食をここアインサで食べてもいい。
でも、スペインの夕食はスタートが早くて20時。
ウエスカに戻れなくはないですが、夕食を取るなら泊まりがおすすめです。
アインサ周辺には世界遺産のオルデッサ国立公園があるので、翌日はトレッキングを楽しむという過ごし方もできます。
アインサの詳細は>>アインサ【スペインの最も美しい村】は可愛ゆくも伝説上の中世の街
ピレネーの麓、3つの
【スペインの最も美しい村】を巡るには
- 9時出発 ウエスカ
- 10時 アルケサル着(朝食)
- 11時 サンタ・マリア参事会教会見学〜街散策
- 12時 アルケサル出発
- 13時過ぎ ローダ・デ・イサベナ着(昼食)〜大聖堂見学
- 15時 ローダ・デ・イサベナ出発
- 16時 アインサ着 教会見学や街散策
- 18時 アインサ出発
- 19時半 ウエスカ着
基本コースです。
わりとハード。
3村とも小ぢんまりとしたホテルですが宿泊施設もあるので、どこかで1泊するのもよろしいかと。
アインサで1泊しておいしい夕食を食べ、翌日ハイキングを楽しんでからウエスカに戻るというのもアリ。
アインサからバルセロナに行くのもアリです。
アインサにはタクシーがあるようなので、ウエスカからのタクシーは1日めで帰ってもらい、翌日はアインサのタクシーを頼むこともできます。
↑ 後日、地元の旅行社にたずねたら、通しで同じタクシーを頼んだほうがいいかもねというアドバイスでした。
移動はタクシーが現実的です
この「スペインの最も美しい村」ピレネーの麓3村コースですが、移動はクルマ。
バスもありますが、1日1本しかない区間もあるので現実的じゃありません。
レンタカーの場合は、かなり慣れている人なら。
あるいはどこかで1泊するならという条件付き。
ウエスカから日帰りで考えたら、運転で疲れて、せっかくの「スペインの最も美しい村」が楽しめません。
タクシー料金を調べてみました
まず、Rome2rio というサイトが便利です。
トップ画面の右上で言語と通貨と距離の単位が選べます。
6言語で日本語はありませんが、通貨には日本円があります。
距離の単位はkmを選びます。
出発地と行き先の地名を入れて、検索。
左にバス、タクシー、クルマでの料金と時間がでます。
さらに→をクリックすると、バスでの行き方や何時間おきにあるかなどの解説。
タクシーの→をクリックすると、タクシー会社のサイトURLと電話番号がでます。
これで各区間のタクシー料金を調べたところ、トータルで300USドル(約4万1800円/’22.11.17)でした。
ドライバーさんの待ち時間が入ってませんが、目安がわかります。
ここでも紹介されているRadio Taxi Huescaは、地元の旅行社もおすすめだったので問い合わせを試みましたが…
電話番号ではじかれてしまいます。
ハイヤーだと6万円?
仕方ないので、問い合わせのメールアドレスが載っていたハイヤー会社に聞いてみることに。
ベンツの写真が載っていたので高そうですが…
ワタシはスペイン語ができないのでオンライン翻訳で、ものスゴくカンタンに、箇条書き状態の問い合わせをしました。
「こんちは!
日本から連絡してます
見積もりお願い
ウエスカ → アルケサル → ローダ・デ・イサベナ → アインサ → ウエスカ
2019年8月15日
読んでくれてありがとう」
ここで注意しなくてはいけないのは、英語で問い合わせても、返事がこない可能性があるということです。
メールを受ける人がネットに精通しているとは限りません。
なにやら分からんコトが書いてある→ゴミ箱 という図式が成り立ちます。
だから、相手の母国語でメールするのがマナーですし、基本です。
もっともオンライン翻訳がどこまで当てにできるか分からないので、意味が通じるようシンプルな文面にします。
ちょっと失礼な問い合わせになってる自覚はあるのですが、いちお日本からメールしてる旨書いてエクスキューズとしました。
スグ返事が来ました。
「こんばんは
料金は450ユーロになります
待ち時間もふくめて
どうもありがとう」
さすがハイヤー会社!
ちゃんと待ち時間を考慮してくれてます。
で、ハイシーズン想定の8月15日で聞いているので、マックスの値段と考えてよいでしょう。
450ユーロ(約6万5000円/’22.11月17)なので、上記の待ち時間の入っていないタクシー料金4万1800円と合わせて考えるに、6万円は最低でもかかるようです。
地元の旅行社に頼むのもアリ
と、ワタシはこういうメンドウなことを調べるのがけっこう好きですが…
(ハイヤー会社さん、ありがとうメールをこの後に送ったら律儀に「いやいやドモ」のレスが来ました)
↑ のようなやり取りも面白いですし…
でもまぁ、地元の旅行社にお願いするのも一手です。
なぜに日本の旅行社にお願いしないのかは、日本の旅行社で、この辺りのことに詳しい人はまずいないから。
とくに、このウエスカには信頼できる日本人スタッフのいる旅行社があるので、おすすめします。
ウエスカの旅行会社のサイト>>エン・デスティーノ
エン・デスティーノについては>>スペインの小さな街の旅行社に、日本人スタッフ!
まとめ
「スペインの最も美しい村」という魅力的ながらも不便な観光スポットを訪れるルートを考えてみました。
1つめは、ピレネーの麓にある3つの村を巡るです。
とくにこの3村は、レコンキスタの影響下にあったので、それぞれの趣きの違いを楽しむのが面白い。
タクシーなど移動手段の調べ方もご紹介しています。
ガイドブックにも載っていない、日本の旅行社も知らない情報です。
どうぞスペインの旅を楽しんでください。
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