ドバイのラマダン。この時期の観光はお得過ぎてメチャ楽しい【2018版】

ラマダンの食事をするドバイ観光局の男性
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多くのイスラム教徒が、日中の飲食を断つ約1ヶ月の〝ラマダン〟。

この時期の中東や東南アジアのイスラム諸国では、日ごろ見ることのできない光景に出合えたり、このときにしかできない体験がたくさんできます。

とくにUAE(アラブ首長国連邦)第2の首長国であるドバイはヤバイ。

日没後にくり広げられる、イスラム的ゴージャス極まりない悦楽の食卓。

〝もってけドロボウ〟的破格値セールなどなど。

そうです。

ラマダン時期のドバイは、禁欲月だからこその享楽を味わうことができるので、旅行するにはこの上なくオススメなんであります。

たとえばこんな感じ。

5つ星ホテルの「ラマダンテント」でのびっくり贅沢三昧ゴハン

ホテル代すら安くなるという驚異のラマダン・セール

 

ただちょっと残念なこともあるっちゃ、あります。

観光客でも、昼はアルコールが飲めない!

で、観光客狂喜乱舞のラマダンシーズンを満喫しつつ、せっかくこの時期にドバイを訪れたなら、異国文化である〝ラマダン〟のこともちょっとは知りましょうというご紹介です。

2018年の今年は、5月17日〜6月14日がラマダン予定(新月を見極めるために、もちっと間近にならないと決定にはなりません)です!

*中東=テロのイメージをもつ人も多いですが、ドバイのテロ危険度は欧米よりはるかに低いといえます。

住民の80%が外国人労働者で、彼らは自国よりも好条件で働けるのでドバイにいます。

残りの20%である国民は、富裕層に属し不満なく生活しているからです。

もちろん絶対安全とは世界中どこの国にもいえませんが、テロに関する危険度が低いのは確かです。

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ドバイの人も、日が沈めば食べます!

ラマダンが明ける、日没の合図を待つ男性
料理と水を前に、日没の合図をじっと待つ男性。

 

ワタシ、ラマダン=断食、完全絶食なのだと思ってました。

いやいやラマダンは約1ヶ月もつづくので、そんなことしたら死んじゃいます。

 

ラマダンは試練でなく、喜びなんですと

 

ラマダンとは、イスラム歴の9月のこと。

ムスリムはこの9月のあいだ、日の出〜日没のあいだ、断食します。

水も飲みません。

だから、ラマダンが夏にあたると(イスラム歴は太陰暦なので、1年に11日ほどワタシたちが使う太陽暦とずれますが、季節に合わせてズレを調整とかしません)、かなり厳しい。

ノド、カッラカラです。

でも、イスラムの人たちにとって、これは〝試練〟ではないそう。

むしろ乗り越えるものがたいへんであればあるほど、神からの報いも大きくなるので〝喜び〟なんだとか。

みんな、毎年ラマダンがやって来るのを楽しみにしてますし、子どもたちは断食を行えるようになると、大人になった気がするんだとか。

そう、ちなみに小さな子どもたちや妊婦、病人などは断食をしません。

危ないですからね。

ラマダンはダイエットに向かない

ラマダン明けのアラブの夕食

 

でも…ナンカ、敬虔すぎない?

と、邪心に満ちたワタシは思います。

ハイ。一部の富豪ムスリム(イスラム教徒)は、ラマダン中に海外旅行に出てしまうらしい…

ただそれは、ほんのひと握り。

多くのムスリムが、神の報いを信じているからこそ、前向き志向なんでありますね。

ま、これが信仰。

とはいえムスリムたちも人の子です。

日没後に食べる食事は「イフタール」といって、特別。

なんせ、夜明け前からなにも口にしてないわけですから。

多くのムスリムが大家族集合で、にぎやかにスペシャル豪華な食事をします。

この食事が、1日のスタートと思う人たちが多いみたいです。

約1ヶ月、毎晩つづきます。

だから太る人が多い、らしい。

ラマダン中は、日中の勤務時間も短くなるし、〝昼は寝て過ごしていいよ〟っていうものだから、そら太りますね。

もちろん働いてる人もたくさんいるし、奥さんたちは夕食づくりで大忙しらしいですが…

ドバイのホテルの「ラマダンテント」がスゴい!

ドバイのホテルのラマダンテント
「アトランティス・サ・パーム」のラマダンテント

で、レストランも「イフタール」特別メニューで、盛り上がります。

ドバイの人たちも1ヶ月、いくら豪華とはいえ内食ばかりでは飽きるので、一族郎党で有名レストラン借り切りで食事ナンテこともするわけです。

各ホテルにも趣向を凝らした「ラマダンテント」が設営され、めくるめく飽食ワールドがくり広げられます。

で、観光客のワタシらも、この特別な「イフタール」の恩恵にあずかれるというわけ。

日中、断食してないけど…だいじょうぶです。

4,000〜8,000円くらいで、5ツ星Lクラスのホテルの「ラマダンテント」が楽しめます。

ドバイのホテルのラマダンテント

 

お洒落テントのドバイ・ホテル巡り

で、ドバイ滞在中にホテルを泊まり歩くのはメンドウですが、毎晩いろんなホテルの「ラマダンテント」に出かけるのは、むちゃ楽しい。

お財布的に絶対ムリなホテルにも入れるし、つぎの滞在の下見をかねてのぞきに行くのもアリです。

なんせ各ホテル「ウチがいっちゃん素敵なテントや!」としのぎを削ってますし、毎年、「ラマダンテント」ベスト10なるも、観光局や地元紙、あちこちのサイトで発表されるので、気合いも入ってます。

ドバイのホテルのラマダンテント
「ワン&オンリー ロイヤル・ミラージュ」のラマダンテント。昼のぞいても雰囲気あります

人気ホテルの2018年の「ラマダンテント」情報を4軒ほどチェックしてみました。

アトランティス・ザ・パーム

料金/220ディルハム(約6,55000円)
時間/日没〜20:30
料理/ヴァラエティある伝統的な中東料理

マディナ・ジュメイラ

料金/210ディルハム(約6,300円)
時間/日没〜20:30
料理/中東料理

セント・レジス・ドバイ

料金/225ディルハム(約6,700円)*12歳未満は半額
時間/日没〜20:30
料理/中東料理

*2017年、21:30-3:00に「スフール」は確定のもよう。

アルマーニホテル

料金/235ディルハム(約7,000円)
時間/日没〜遅くまで
料理/中東料理とインターナショナル料理
*アルマーニホテルの情報は未定(参考までに2017年のものをご紹介)

→ドバイ観光局のサイトで、いろいろなホテルのテントの様子が見れます

上のサイトで見ていただくと分かりますが、アラビックなテントを体験したあとで、「アルマーニホテル」のスタイリッシュなテントに行くと面白そうです。

違いがハッキリしてて分かりやすい。

 

水パイプのサービスは許可制

で、終わるの早くない? と思うのですが
日没後の食事「イフタール」につづき、日の出前の食事「スフール」がはじまります。
1時間ほど置いて、あらたに「スフール」営業がはじまる感じ。

「スフール」をやってないところもあるので要チェックですが、だいたい夜中の2時3時までオープンしています。

 

「シーシャ(水パイプ)」が吸えるホテルもあります。
ちょっと妖しい、アラビアンナイトな気分になれるので、これもオススメ。

水パイプを提供するには国の許可が必要なので、どこのホテルでもというわけではありません。が、「ウォルドルフ・アストリア」や「ワン&オンリー ロイヤル・ミラージュ」なら確実に楽しめます。

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ラマダン。日中の食欲は、物欲にて忘却する

ラマダン時期のエミレーツモール
「モール・オブ・ジ・エミレーツ」のラマダンの飾りつけ。なんかクリスマスみたい

 

と、昼はショッピング。

スーパーは、夜のごちそうのための買い出しでにぎわってます。

ショッピングモールは、ここぞとばかりに爆買する人たちで、ごった返し状態です。

 

ドバイのモールで、破格値シッピング

ラマダンセール、50%、60%オフは当たり前。

75%オフなんてのもあります。

 

で、この時期、200ディルハム(約6,200円)のお買いものをすると、最高で400万ディルハム(約1億2000万円)が当たる! なんてモールも…。

うーむ、さすがアラブ…

 

日ごろ、お金がないので買いものしないワタシも、根が物欲のカタマリなので…買いました。

仕事で行ったのに、買いものしちゃいましたヨ。

だって、安いんだモン。

時間がないときは「ブルーミングデールズ」といった欧米系の百貨店にかけこむのがおすすめです。

コンパクトにいいものがまとまっているので、買いものがしやすい。

ドバイのショッピングモール・ラマダン時期の営業:

世界最大の「ドバイモール」は、10:00〜翌2:00(キッザニアだって1:00amまでやってます)

次に大きな「モール・オブ・ジ・エミレーツ」は、10:00〜翌1:00

*ドバイでの買い物についてはコチラの記事が参考にしていただけます→ドバイで買い物。モール、スークからスーパー、空港までの商品11選!

ラマダンセールの様子

ジュエリーもスマホも、なにもかもが安い

で、ホテルも例外ではありません。

まずマダムたちが喜ぶのは、スパでの割引でしょうか。
「アトランティス ザ・パーム」では、全トリートメント30%オフでした。

それで、ついつい高いトリートメントをお願いしちゃった、銭失いのワタシです…

 

そして、ナント。
宿泊料金も安くなるんです!

 

ちなみに、世界でいちばん料金が高いといわれる7つ星ホテル「ブルジュ・アル・アラブ」をチェック。

土日で旅行するとして、2018年4月21日での1泊料金。
もっともベーシックな部屋を2名利用で、6,500ディルハム(約19万3000円)です。

で、2018年のラマダン予定は(新月〜新月の時期となるので間近にならないと正式に決まらない)、5月16日〜6月14日

同じ土曜日、5月26日で同じ条件で調べると…

1泊5,000ディルハム(約14万8500円)。
およそ4万5500円も安い!

 

で、ちょっと興味があったので某「格安料金比較」サイトで調べたら、5月26日宿泊は12万7404円でした。(4月21日宿泊は16万5625円!)

去年、2017年はホテルの公式サイトのほうが安かったのですが、2018年のラマダン時期は状況がちがうよう。

要チェックですね。

ちなみにエクスペディアはさらに安かったです→エクスペディアのブルジュ アル アラブ ジュメイラの料金

 

さらに、とても気になるので、ワタシの大好きなワン&オンリー ロイヤル・ミラージュ」(【ドバイで絶対に泊まりたいホテル】1位のワン&オンリーがおすすめな理由も調べてみました。上と同様の条件です。

ドバイにあるワン&オンリーロイヤル・ミラージュの噴水
アラビックなインテリアで低層ホテルのワン&オンリーは素敵です

4月21日1,955ディルハム(約5万8000円)→ 5月26日1,445ディルハム(約4万3000円)。

2017年の割引率はもう少しよかったのですが…

でも、1万5000円も安く泊まれます!

*このホテルのサイトでは、エクスペディアなど3ケ所の宿泊サイトの料金も比較できるようになっていて、すべて同一料金でした。ラマダン中の平日も同じです。

 

水族館やウォータースライダーがあって、家族づれにおすすめの「アトランティス・ザ・パーム」は

4月21日1,479ディルハム(約4万4000円)→ 5月26日1,188ディルハム(約3万5500円)。

*このホテルのサイトでも、エクスペディアなど3ケ所の宿泊サイトの料金も比較できるようになっていて、すべて同一料金でした。ラマダン中の平日も同じです。

ドバイにある「アトランティス・ザ・パーム」外観
「アトランティス・ザ・パーム」は子どもも楽しめる施設が充実

上の3軒のホテルに、トリップアドバイザーの評価上位の2軒をくわえて、料金比較を表にしてみました。

*すべてホテルの公式サイト・2018年2月7日調べ
料金は混み具合などで、日々変わってきます。

ホテル名 4月21日の料金 5月26日の料金
ブルジュ・アル・アラブ 約19万3000円 約12万7404円
ワン&オンリー ロイヤル・ミラージュ 約5万8000円 約4万3000円
アトランティス・ザ・パーム 約4万4000円 約3万5500円
ラッフルズ ドバイ 約2万7800円 約2万5000円
ジ・アドレス ドバイ・マリーナ 約2万6000円 約1万6700円

ラマダン中、観光客も少しガマンしなきゃいけません

ラマダン時期の昼間、パン屋のポールの様子

 

ムスリムでない観光客は断食する必要もないわけで、自由にドバイを楽しめます。

が、まぁ、世の中そうそうウマい話ばかりではないわけで、ラマダン中の観光にもいくつかできないこと・注意点はあります。

 

日中、公共の場所での飲み食いはダメ

まわり中が断食しているわけですから、これは人として当然。

営業しているレストランも、入り口に衝立を立てて、店内が見えないようにしています。

子どもだからといって、公共の場所で食べさせるのは、絶対ダメです!

上の写真は、テイクアウトだけOKのパン屋さんの「ポール」。

店内の椅子は、休憩用に開放しています。

ホテルの部屋の中なら、ビールを呑もうがなんでもアリですが、水を飲むのも公衆の面前はNG。

ガムも噛んじゃダメ、喫煙もダメ。

口にするものすべてダメです。

残念ながら、試食や試飲もできません。

どうしても試してから買いたいものは、夜、買いに行きましょう。

ラマダン中は、夜中までお店が開いてます。

でも公共の場所での飲食禁止は、観光客にとって、意外とそんなに不便ではないです。

衝立目隠しで、営業しているお店はそこそこあるので、心配ご無用。

ラマダン時期、衝立をして営業中のカフェ

なんで日が沈んだのに、アルコールは呑めないんだよぅ!

ワタシがいちばんキツかったのは、夕食のアルコールでした。

日が沈めばゴハンはOKなのに、なぜか、アルコールは20時を過ぎないと呑ませてもらえません。

ムスリムは、もともとアルコールを呑まないので、これはムスリム以外へのイジメじゃないかナンテ思うほど、「乾杯〜! 」ができない食事は…味気ない。

ラマダン期間中、酒の空箱のディスプレイ。

あるレストランでは、上の写真のようにアルコールの空瓶と空箱をディスプレイしてました。

チッと、こころの中で舌打ちをしたのは、ワタシだけではないはずです。

セクシーな服も着てはいけません

ラマダン中のムスリムは、性欲もガマンしてます。

だから観光客といえど、ベリーダンスはこの時期、見ることができません。

楽しみにしていたオジサン方にはお気の毒ではありますが。

そして、ムラムラっとするような薄着で出歩くのもいけません。

禁欲中の人を挑発してどうするってことです。

 

意図や意味を少しは理解して行こう

ラマダン中は、豪華な食事や激安セールと書いてしまいましたが、異文化コミュニケーションをはかるためにも、ラマダンがグルメとショッピングだけでないことは、頭のスミに置いておきましょう。

ドバイにあるモスクのラマダンテント
モスクのラマダンテント

そもそも「ラマダンテント」は、裕福な人が家の前に設営したり、モスクにつくられ、みんなに食事をふるまうものなんです。

〝富めるモノは、貧しきモノに与えよ〟が、イスラム教の根幹のひとつです。

夕方、車で走っているときにラマダン明けを迎えそうな人には、「ラマダンボックス」が道で配られます。

とりあえずの水と栄養補給のデーツ(ナツメヤシの実)が入ってるという。

フェラーリとかに乗っている人は、丁重にお断りになるそうではありますが…

ドバイの主要道路で配られるラマダンボックス

また、ショッピングモールやスーパーには、寄付箱が設置されます。

ラマダン時期に喜捨しなくてはいけないわけではありませんが、喜捨もまたムスリムのだいじな義務なので、みんなこぞってお金や食べもの、服などを寄付します。

寄付の食べものを入れる冷蔵庫を置くところもあるそうです。

みんな、あたりまえのように寄付しているのを見てたら、すごくいい習慣というか文化だなぁと思いました。

ラマダン期間中、エミレーツモールの寄付箱
モール・オブ・ジ・エミレーツに設けられた寄付箱には、食べものから衣類、おもちゃなどいろんなものが入ってます

ラマダンは観光客も楽しめるお祭りさわぎであるのは確かです。

合言葉である〝ラマダン・カリーム〟は、〝ハッピー・ラマダ〜ン〟みたいな感じで使われます。

メリークリスマスみたいなもんですね。

でも、背景にある敬虔な信仰を忘れちゃダメです。

そんなことを少し考えながら、買いものしよ〜!

 

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