おいしいだけじゃダメ! バルセロナで話題は〝楽しい〟レストラン

トーレス兄弟
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おいしいものが食べられる街は、世界中にあるけれど
〝食〟の都バルセロナではオリジナリティあふれた、楽しい料理が食べられる〜

 

グルメと名のるには後ろめたい、ただの〝くいしん坊! 万才〟のワタシです。

 

さて、スペイン北東の街バルセロナには、やすい・うまい・はやいのバルから

超高級、ミシュラン3ツ星ですぜなレストランまでが、ズラリそろってます。

どこも個性は強いし、ビビッドな料理が食べられる。

 で、おいしい店は選び放題だし、店紹介もされまくり。

 ただ…、〝楽しい〟レストランっていう紹介はされてないのよね。

せっかくラテンの国スペイン。
陽気なラティーノ感全開の感じってアリだと思うんですけど。

しかもそれ、あえて高級レストランでが面白い。

陽気なバルは、かんたんに見つかりそうなんで。

 

で、〝楽しい〟ミシュラン星レストラン、あります。

しかも2017年の今年、さらにハジけそうと地元でも評判の店。

 

なんと!

双子の

シェフの店

「ドス・シエロス」です。

 

ま、レストランはおいしければ、そしてサービスもよければ、さらにはコストパフォーマンスに優れていればイイということではありますが。

さらにさらに、楽しければ、言うことなし。

 シェフたちに聞いた話をまじえて、ご紹介します! 

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びっくり陽気な、双子のシェフのレストラン 

夜景

 場所は、いわゆる中心地からちょっと外れたサン・マルティ地区。

タクシーで10分くらい。

この再開発地区ににょっきりと立つモダンなホテル、「メリア・バルセロナ スカイホテル」最上階の24階に、店はあります。

だから眺め、最高。

夜になると、ホテルの周りはひっそり暗いので、ライトアップされたサグラダファミリアが際立って、とっても美しい。

 

バルセロナでも話題のシェフ、トーレス兄弟トーレス兄弟

 登場したシェフふたりは、左がセルヒオで、右がハビエル。

ゲッ! そっくりやん。

おでこの広さまでいっしょ。

話してると、どっちがどっちか分からない…

ったく、紛らわしいことこの上ないヨ。

仕方ないので、ヘタなりにアイコンをノートに描いておくことに。

アイコンになってないという話もありますが、ワタシが分かればよいので…ヨシとしましょう。取材ノート

  双子のレストランというだけでもかなりレアなので、まずは、ふたりのそもそも話から聞いてみます。

 

10歳にして、〝有名シェフ〟になることを決意!

12歳で、同じ料理学校に入って、卒業後は別々の3ツ星レストランで修業。

セルヒオ
ふたりが違うレストランで修業したほうが、一気に倍のコトが習得できるっしょ。
倍速ってやつ〜

 

つまり、ふたりそれぞれの経験を1軒のレストランに集約させちゃおうという、じつに合理的でちゃっかりした計画のもと、チャンス到来の2008年、今の店をオープンさせたということです。

 

ツインズだからって、同じ料理つくりますか〜?

 

ハビエル
もうさ、しょっちゅうケンカ。コイツとは合わないんだよ〜

とか言いながら、ふたりは顔だけでなく、キャラも考え方もすごく似てる。

(だから…じつは、ふたりに話を聞かなくとも、ほぼ同じような話がひとりから聞けたということを、インタビュー終盤に気づいたワタシです…)

 

セルヒオ
ふたりにとって、おばあちゃんの味が最高のものなんだ。
それと、旅の思い出とかも料理に表現したいよね。
世界中の文化を皿の上に再現できたら、ステキっしょ

 

と、セルヒオ、熱く語ります。

この人、ハジけてはしゃいで、笑いをとってくタイプなのに、さすが料理の話はマジメ。

 

と、あれハビエルがいない!

どうやらハビエルは、セルヒオよりマイペース。

突然いなくなるし、話はもっぱら相方に任せて、自分の料理に没頭のご様子。

まぁ、ふたりに聞いても話は同じだから、いいんですけど。

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セルヒオ、野菜担当。ハビエル、魚担当

最近は、世界中のどこのレストランで話を聞いても

「ウチは食材にこだわってます(キリッ)」という答えが返ってくる。

それ、いまやあたりまえなんで…そのこだわり、もうちょっと詳しく教えてくれませんかねぇ…というのが、こちらの望みなんだけど。

で、ここ「ドス・シエロス」も当然、食材はこだわってます。

 

セルヒオ
ボク、自分で野菜つくってる。
カタルーニャのナスとかジャガイモとかさ。
畑のもの全部を一皿の料理にしたのって、ウンマイのよ

 

と、お百姓さん宣言のセルヒオです。

店で使うオーガニック野菜の一部は、彼の手によるものだとか。

おおっ、意外に堅実なところがあるじゃん。

 

で、どっか行っちゃったハビエルは、海の味こだわり派。

(ハビエルは、厨房で、これからはじまるディナーの指示を出してたのでした。

どうやらセルヒオがPR、おしゃべり担当。やっぱふたりいると便利やね)

とまぁ食材に関しても、ちょうどバランスが取れる、ふたりの好みなのでした。

 

そしてひとつの料理を、ひとりがアイディアを出して、もうひとりが完成させるという感じなんだとか。

その完成させるあたりで、たまに意見がくい違うことはあるもよう。

さすがにそのあたりは、たとえ双子といえど創作イメージが違うことはあるのでしょう。

ミシュラン1ツ星の実力レストラン

ドスシエロスの料理

そして、いよいよ料理。

まずこちら、野菜好きなセルヒオの一皿です。

スペインの内陸を旅したときの思い出を料理にしたんだそうな。

ふふ、兄さん、けっこうロマンティストやん。

ニンニクやパプリカ、コリアンダーといったアラブな感じの食材を、銀箔を散らしたジャガイモで包んでるという料理。

〝ザ・ガーデン〟な一皿です。

味もまろやか、とってもやさしい味でありました。

料理研究家ふうに言うと「滋味深い、それぞれの野菜のお味が感じられるお料理」です。

でも、そこはかとなくスパイシーなので、インパクトに欠けることはありません。

 

で、こちらがハビエルの一皿。

ドスシエロスの料理

いろいろな魚卵のスープ。

でも、イクラのようにリアルな卵もあれば、イカスミでつくった卵やウニでつくったもの、さらにはプランクトン(!)でつくった卵もあります。

ハビエル
スープなんだから、スープ注ぐの忘れないでヨッ!
シャコでつくったスープなんだから!

 

と、突然舞い戻ったハビエルの指摘を受ける前に伝えるとドスシエロスの料理

このスープは、ウニをのせたさくさくのイカスミパンといっしょに食べます。

食感の面白さはいうまでもなく、かなりハイセンスな磯の味。

極ウマ!

どれがプランクトンの味かは定かではなかったが、さすがの一皿でありました。

ハビエルもやるときゃ、やります。

 

というわけで、それぞれの発想から生まれた料理を教えてもらったのだけど、

全然違いますやん。

でも、〝なんか水玉〟な感じが、やっぱ双子ってとこでしょうか。

 

2017年このバルセロナのレストランはさらにブレイク

エレベーターホール

で、このトーレス兄弟、TVにも出たりしてたいへんな人気者。

とにかく陽気で、冗談好きだから、人気が出るのも当然かと思います。

でも…、ポートレートを撮るときも、じゃれ合っちゃって…

落ち着かないったらありゃしない。

で、シェフの写真って、ほとんどが腕を組んでいかつい雰囲気になっちゃうんで、なにか料理に関係あるものを持ってほしいと頼んでみたわけです。

ま、せいぜいがフライパンかレードル(大きなおたま)くらいでしょと思っていたところ、ナント包丁を手に現れるという…

セルヒオ
だってこの包丁、日本で買ったんだよ〜
料理人にとって、日本の包丁は憧れのアイテムだからね!

 

と、気をつかってるような…ズレてるようなお茶目っぷりです。

 

ふたりのシェフの夢は?

最後に、ふたりに夢を聞いてみたところ

フランスのアラン・デュカスの店でも修業していたハビエルが

ハビエル
デュカスやロブションのような、超有名シェフになりたいね

と、答えると

セルヒオ
近い将来、大きなことをやりたい。
どんどん上に行きたいよね。
まだボクらの思いの、半分しか実現できてないからね

と、セルヒオ。

上昇志向は、やっぱおそろいのようでありました。

 

その第一歩なのか、2016年末、ふたりはマドリードにも店をオープン。

カタルーニャ人のふたりにとって、マドリードは異国というほど違う土地だと思うけど…

セルヒオ
ボクらカタルーニャ人の食文化は、マドリードだけじゃなく、いろいろな文化を分かち合ってるんだよ。
東洋や中南米のスパイスや食材。
海を越えてる、古い歴史があるからね。
カタルーニャ人は、どん欲っしょ

で、ほんとに、楽しいレストランなのかと

店内

さて、このレストラン。

テーブル席が8組で、カウンター席が1組。

満席30人のお客さんに、キッチンスタッフだけで35人という、手厚いおもてなし状態です。

「でもふつうに行ったら、シェフとなんて挨拶できるくらいでしょ。シェフとからめないでしょ」

と思ってる、そこのアナタ。

ここ、オープンキッチンなんですね。

(そっちの写真を撮ってこいよと…はい、すみません)

 

だから、ハビエルやセルヒオがきゃっきゃ言いながら働いてる様子も見れます。

もちろんカラミ好きのセルヒオは、テーブルにもクドイくらい来るでしょう(これは想像)。

そして、よりふたりの掛け合いを間近で見たくば、カウンター席に座ることです。ドスシエロスの料理

かぶりつきで見られますからね。

でも、ちょっとウルサイと思うけど…

 

おいしいレストランってだけでもいいなとは思います。

でも、シェフの気持ちが伝わってくるって、だいじですよね。

それが〝楽しい〟って気持ちだったら、食べるほうもハッピーになれる。

頑固一徹、ニコリともしないというのもキャラですから、ありです。

でも、スペイン来たら、やっぱハッピーにおいしいごはんがたべたいかなぁ。

 

DOS CIELOS(ドス・シエロス)*ドス・シエロスとは2つの空という意味
→ ドス・シエロスのサイトへ
住所:24F Meliá Barcelona Sky, Carrer de Pere IV 286, Barcelona, Spain
電話:+34-933-672-070
営業時間:19時30分〜23時
休み:日・月曜(冬休みアリ)
デギュスタシオン(お試しコースメニュー)100ユーロ(約1万2000円)
*初めて行く場合はこちら堪能おすすめ
セットメニュー(前菜・メイン・デザート)35.5ユーロ(約4,300円)*もちろんアラカルトもあります

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