コルドバで泊まる場合。
最高級と呼べる5つ星クラスのホテルは、2軒です。
で、ここ「オテル・オスペス・パラシオ・デル・バイリオ」は全53室。
こぢんまりとしててのこの格なので、とっても行き届いたホテル。
太鼓判です!
コルドバ観光の目玉である「メスキータ」へも歩いて10分。
*メスキータについてはコチラの記事をどうぞ→コルドバのメスキータに行くなら朝イチ!歴史を少し頭に入れて出かけよう
世界遺産「コルドバ歴史地区」の中に立つホテルです。
16世紀の貴族の邸宅をモダンに改造していて、すんごくイケてます。
しかも小さなホテルなのに〝食〟のセレクトが豊富。
できることなら2泊以上したい快適至極なホテルだったので、ご紹介イチオシします。
コルドバは、メスキータだけ見て次の街に行っちゃう観光客が多いですけれど、このホテルに泊まらないテはありません。
目次
コルドバでいちばん魅力的な場所にあるホテル
「オテル・オスペス・パラシオ・デル・バイリオ」(以下「デル・バイリオ」と略)は、閑静で古い住宅街にあります。
世界遺産「コルドバ歴史地区」内。
ホテルから数分の「バイリオ坂」にはカプチン会(カトリックの一派)の修道院があって、その鐘の音が届く距離。
脇道を抜けると観光名所の「灯火のキリスト広場」に出るというぐあいです。
地図を見ずに、ブラブラお散歩するのにもってこいのロケーションなのでした。
で、「デル・バイリオ」は元々は16世紀の貴族の邸宅。
ムデハル様式の屋敷です。
その良さを生かしつつ、モダンにリノベートしてるのが見どころでもあります。
“ムデハル様式とは” style=”soft” box_color=”#fffee0″ title_color=”#696969″]レコンキスタ(国土回復運動)が完了した後もスペインに残った、イスラム教徒の建築様式とキリスト教の建築様式が融合したスタイルのことで、建物の表面に幾何学模様の装飾をほどこしているのが特徴。
ー世界遺産オンラインガイド参照
こんな感じのアラビックなフォルムを、シンプルに記号化しているので、とってもモダン。
だがエキゾチック、というあんばいがうまい!
さすが元貴族のお屋敷。
中庭が5つもあって、1つはアウトドアプールが設えられてます。
ブラックプールに近い、ダークなタイルのプールはお洒落でありますね。
泳いでる人たちが全員お洒落かというと、そこまでスノビッシュではないので、安心。
こんな中庭を取り囲むようにして、2階建てのお屋敷に客室が用意されてるわけです。
世界遺産立地で、ローマ時代からの由緒もおすすめ
こちら1階の客室。
16世紀の柱をそのまま残して、客室にアレンジ。
この「デル・バイリオ」が立つ場所は、ローマ時代、街でいちばん高い場所で、みんなが集まるフォーラムに近いロケーションだったとか。
遺跡の柱とか見てると、ザ・ゴージャスなローマンヴィラだったんだろうネと妄想、膨らみます。
中庭のひとつに屋根をつけてダイニングにしているのですが…
なんと、シースルーの床下にはローマ時代の遺跡。
紀元前2世紀のフレスコ画とか遺っててオノノキます。
ダイニングルームの壁を飾るのは、18世紀のフレスコ画。
どんだけ歴史アピール! というくらい「デル・バイリオ」には重層的な歴史が遺ってます。
なんせスパのローマンバスは、本家本元のローマのお風呂があったところ。
写真ではちょっと薄暗いですけど、ここはもっとリノベートされててモダンです。
ローマ時代のヴィラは、その後イスラム支配下にあったときには宮殿となり…そして16世紀の貴族の邸宅になるのですが。
その後、立派な建物は郵便局となり、さらには治安維持軍の司令部が置かれ…闘牛士が住んで、ホテルになる前は建築科の大学教授の住まいだったとか。
アンティークの世界やヴィンテージカーもそうですが、これだけ出自がはっきりしてるのは、素晴らしい建物だから。
そんなコルドバの歴史に触れられるホテルは、魅力的以外のなにものでもありません。
ホテルのバーでの軽食と感涙ものの朝食
で、ゴハンです。
メインダイニングでは、コルドバの伝統料理をアヴァンギャルドに(マズイという意味ではナイ)アレンジした料理が食べられる模様。
メニューを見ると、けっこう日本料理や日本の食材を意識してつくってます。
で・す・が…
朝から炎天下のコルドバの街を歩き回って仕事をしていたので、もう、ヘロヘロ。
お洒落に着替える気も失せ、なによりもワインとうまいものに速攻ありつきたいのでした。
そういうわけでのタパス・バーです。(スペイン語的にはバルですね)
小皿料理がちゃっちゃか出てきて、ウレシイ!(当然ながらこの状況。写真を撮っていないのでInstagramの投稿でイメージしてください)
もちろん味も文句なしなので、カジュアルに食べたいときには、エントランス入ってのポーチに展開されるバルがおすすめです。
逆に、ホテルライフ満喫派は、ランチをプールサイドで軽く食べて、夜はビシッとお洒落してダイニングに行くのが良いでしょう。
翌朝の朝食がすこぶる素晴らしかったので、ダイニングの料理もまず間違いなくおいしいはずです。
ウマいものだらけがならぶ朝食ビュッフェは、正直、チェックアウトしたくないと思わせる質とバラエティでありました。
スペインのコルドバで最高級であるのは間違いナシ
ラウンジ・ライブラリーのお洒落度もかなり高いです。
メスキータのミフラーブから着想を得たデザインで、20世紀にリノベートされた場所です。
*メスキータのミフラーブについてはコチラの記事をどうぞ→コルドバのメスキータに行くなら朝イチ!歴史を少し頭に入れて出かけよう
上の写真はジュニアスイートの〝ドン・キホーテ〟。
18世紀に出版された本の挿絵から取って描かれた、19世紀の絵でぐるり囲まれている。
なんかこう世紀またいで、遊んでる感じです。
とまぁ、ことほどさようにスゴい建物においしいゴハンが供されるわけですが…
サービスも、付かず離れずで好感もてます。
クールってわけでもなくて、なんか聞いたり頼んだりすると、満面のスマイルで応えてくれる。
スペインの人には珍しく、口数が多くないという。
入り口すぐに置かれた水は3種類。
オレンジやレモンなどの柑橘類のフレーバー香るミネラルウォーターの用意は、好きなだけ、好きなときに飲んでネという感じ。
そんな素っ気なくも細やかなサービスが「デル・バイリオ」らしさかも。
【ひとつだけ注意!】
静かな住宅街にあるホテルではあるけれど、1階の通りに面した客室は、雨戸越しに話し声が聞こえるレベル。予約のときに2階の部屋か、中庭に面した部屋をリクエストすることをおすすめ
おすすめのホテルのまとめ
Hotel Hospes Palacio del Bailío | オテル・オスペス・パラシオ・デル・バイリオ |
住所 | Calle Ramirez de Las Casas Deza 10-12, Cordoba |
URL | ホテルの公式サイト |
料金の目安 | エントリーレベルで293ユーロ(約4万3000円)〜 *オフシーズンの料金(オンシーズンは2.5倍以上) *直前予約で割安になることも |
WiFi | 各客室装備・無料 |
*スペインを旅行する際のチップなどの基本インフォメーションはコチラの記事をどうぞ→面白いけど役に立つ、5分でわかるスペイン基本情報
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