旅行の計画って…楽しいけど、メンドウ。
でも、予算や日程のメドを立てておくと、旅行がスムーズで余裕のあるものになるのも確か。
そこでチャチャっと計画、モレなく手続きを済ませ、快適な旅にする方法。
ワタシが取材旅行を組むときの手順をもとに、カンタンに計画がつくれるように考えてみました。
計画を立てるタイミングは、3ヶ月前にはスタートしたいところ。
夏休みやGW、年末年始といったシーズンやイベント、お祭りなどの時期、マチュピチュなど入場が制限されている場所などへの旅行は、もっと早く動きはじめる必要があります。
とはいえ旅行1ヶ月前になってしまっても、計画立てるのだいじ。
旅先で〝あちゃー〟なんてことも少なくなるので、どぞ。
ただ、計画はあくまでゆるめが肝心。
いつだって変更可の旅、そんな自由がいちばん大切です。
目次
旅行計画は6ステップで
旅のプランニングは複雑なようで思いのほかシンプルです。
同時進行でチェックすることもありますが、ほんのわずか。
作業の内容自体がワクワクすることなので、各ステップ淡々と進めていきましょう。
計画の第一歩は旅の目的、旅のテーマ❶-A
旅行をプランニングするのに、まず大切なのが旅行の目的。
〝何をしたい旅なのか〟当然、それによって旅行先は大きく変わります。
例えば、リラックスしたいならリゾート地に行くのがいいし、歴史を学びたいなら歴史的な街を訪れるといった具合。
なんとなく海外旅行に行きたいナということなら、旅行社のサイトで、いろいろなツアーを眺めてみるのも一手です。
もちろん「とにかくローマに行きたい!」というのも目的。
ローマについて調べるうちに、より明確に〝ローマで何がしたい!〟が見えてきます。
海外で何がしたい? リストをつくる
旅の目的を決めるのに、自分が何を求めているのか、何をしたいのかをリストアップしましょう。
例えば、大自然を満喫したい、グルメを楽しみたい、アートを鑑賞したいなど具体的に考える。
目的をひとつに絞る必要はなく、ただリストの優先順位だけはつけておきましょう。
- 自然満喫:ハイキング、バードウォッチング、サイクリング
- グルメ:地元料理の食べ歩き、ワインテイスティング
- 芸術鑑賞:美術館巡り、音楽フェス、コンサート
- スポーツ:ラフティング、ロッククライミング
- 学ぶ系:料理教室、伝統工芸のワークショップ、サルサを習う などなど違う文化に触れる旅、ゆっくり休息の旅なんていう考え方もできます
日本でやっていることを海外でもやってみたいというのもアリですね。
誰と行く? ひとりで行く?
誰と旅行するのかも、旅の目的を考える上で重要な要素です。
ひとり旅なら自分のペースで自由に行動できますが、家族や友だちとの旅行なら、参加者全員の希望を考える必要があります。
ここでのポイントは、自分や同行者の希望をしっかりと把握し、それに合った目的地を選ぶこと。
そして、パスポートの有効期限を確認し、必要ならば早めに取得や更新手続きを行うことです。
海外旅行計画のコツは大まか予算の想定❶-B
旅行の計画を立てる際、最初に考えるべきことのひとつが予算。
どれだけの費用をかけられるかによって、目的地や旅行スタイルの選択も決まってきます。
高級ホテルに泊まり、ガイド付きのツアーで回りたい〝贅沢旅行〟なら、たっぷり予算がないとですし、節約しながらなんとか海外旅行したいというお財布事情かもです。
とはいえピンとこない人も多いかと。
この場合も旅行社のサイトで、いろいろなツアーの値段をチェックしてみる。
およその必要額が頭に入ります。
*ツアーの方が安いと思ってる方も多いでしょうが、個人旅行の方が節約できる選択肢が多いので(宿・食事・移動手段など)、一概にはいえません。ここではあくまで目安を知る&懐事情と照らし合わせるのが目的です。
計画最大のウマ味、旅行先の決定❷-A
いよいよどこに行くか!
❶でリストアップした〝旅でやりたいこと〟の上位3個くらいをまとめて検索してみます。
AIにアドバイスを求めてもいいと思います。
「地ビールが楽しめて、郷土料理が美味しくて、美術館巡りが楽しめる街」で聞くと、ベルギーのブリュッセル・チェコのプラハ・ドイツのミュンヘンを挙げてきました。
もう少しマニアックな地ビールが呑める街がよかったんですけどね…
でも料理の候補や具体的な美術館名も教えてくれたので、参考になりました。
ま、InstagramでもGoogleでもいいので検索、旅の候補地をピックアップしましょう。
候補の目的地を絞る
候補地の観光情報をさらに収集します。
SNSや観光局の公式サイトなどを利用して、見どころやアクティビティ、レストランなどの情報をチェック。
現地のイベントやお祭りなど、時期によって楽しめる特別な体験があるかも確認するとヨキです。
自分のやりたいことリストにはなかったものでも、プラスで興味のわくものが見つかるかもしれません。
やりたいことリストに追加のメモをお忘れなく。
目的地の安全、国際情勢をチェック【最重要】
旅先の安全情報や国際情勢についても事前に確認しておくこともとても大切。
外務省の海外安全情報や現地のニュースをチェックし、治安状況や健康リスク、政治的な動きなどを把握します。
また、自然災害のリスクがある地域では、事前に対策を考えておくことも重要です。
目的地のベストシーズンやオフシーズンを調べる
旅行の計画を立てるには、目的地のベストシーズンも気になります。
例えば、カナダの紅葉シーズンなど特定の時期にしか体験できない美しい光景。
比較的涼しく雨も少ないタイの乾季。
クロアチアの7月の海の美しさと晴天日の多さなどなど。
シーズンによって観光スポットの営業時間やアクティビティの可否が変わることもあるので、気になる項目は事前に調査しておきましょう。
いわゆるオフシーズンに旅行するメリットもあります。
例えば、ヨーロッパの冬季は観光客が少なく、静かに美術館や歴史的建造物を楽しむことができる。
さらには宿泊費や航空券が安くなることも多いので、コストを抑えて旅行を楽しみたいムキにはオフシーズンがおすすめです。
以上を調べ終えるころには、目的地も決まり、何月ごろに行けるとよいなぁくらいの目安ができてるはずです。
日程もおぼろげ見えてくるので、その期間休めるかどうかの検討もはじめられます。
計画の要、航空券の混雑状況❷-B
じつは取材旅行の場合、ほぼ目的地が見えてきたところで、航空券が確保できる状況かチェックします。
取材時期はほぼ確定事項なので、日本から行けなきゃ意味ナシだからです。
個人的にもマイレージで旅行する場合は、やはりエアチケットの混み具合は気なるところ。
いろいろ段取りしてみたら、飛行機が取れなかったでは残念至極なので。
事前にわかる範囲で、旅先での移動手段の状況を確認しておけるとヨキです。
立て方のポイントは、ざっとの旅行日程❸
目的地が決まったところで、大まかに旅程をつくってみます。
旅行中のやりたいことリストに目的地の見どころやイベントなどをくわえて作成。
おすすめはガチガチのスケジュールではなく、ゆるゆる大雑把。
そして日程には組みこめなかったリストは残しておくこと。
思わぬアクシデントで予定がずれたり、時間があまったときのオプションとしてのリストになるので。
旅行の期間、日程をつくってみる
旅行の期間を決めるときには、やりたいことリスト&行きたい場所リスト、それぞれにかかる時間を見積もります。
例えば、パリでの美術館巡りは1日、ヴェルサイユ宮殿訪問には半日といった具体的かつ大まかなスケジュールを立てることが大切。
まずは、目的地の観光名所や有名なスポットを調査しましょう。SNSやインターネットの情報を活用して、目的地で見逃せない場所やアクティビティをリストアップしましょう。
*日程をつくるのに、旅のアプリを利用するのもテ。
いつでもスマホで確認できるようにしておくと、とても便利で助かります。
ワタシは自分でテンプレをつくってますが「-tabiori-」などは、共同で編集でき、グループで旅するときに使いかってがよさそうです。
やりたいこと・行きたい場所の優先順位をつける
やりたいことや行きたい場所が多い場合は、優先順位を決めます。
例えば、ローマではコロッセオの訪問が最優先で、時間があればトレビの泉を見に行くといった具体的な優先順位を設定。
次に、旅程を日程に沿って作成します。
各日に予定を当てはめることで、旅行中の時間の使い方がスムーズに。
あくまで、ゆるゆるのスケジュールにすることです。おすすめです。
旅行中、急に予定が変更になることもあるので、フレキシブルに対応ができるようにしておきましょう。
営業日や開館時間などの詳細をチェック
行きたいお観光スポットの営業日や営業時間、立地を事前に調べておくことも重要。
とくにクリスマスシーズンや年末年始の教会や美術…、チェックしておかないと悲劇に遭う可能性もあります。
マップにピン打ちする
効率のよい移動は、時間とお金の節約にもつながります。
予定の行き先を地図にピン打ちしていきます。
優先順位も分かるように数字を入れるか、色分けするなどしてアナタだけの地図をつくりましょう。
リストから外した場所も分かるようにしておくと、時間の余裕ができたときに行けるかもなので、さらなるピン打ちを。
宿泊先の目星をつける
旅の目的が〝〇〇ホテルに泊まる〟とかでない限り、マップにピン打ちをするときに、アクセスのよさそうなホテルがあったら、いっしょにピンを打っておくと便利。
料金や評判などは後で調べるとして、宿泊先の立地は旅の効率化につながるので同時にチェックしちゃいましょう。
*同じ理由で、アクセスのよいカフェなどのピンも打っておけば最高!
休みたくなったら検索するのでもよいけど、こころあたりを確保しておくのは便利便利。
まあ、あんまりピンだらけになっても見づらいのでホドホドにね。
旅のルート、コース設計❹
旅先が決まったら、次は移動の計画です。
まずは、主な移動手段を調べます。
飛行機利用の場合は、空港から目的地までのアクセス方法も確認しておくと安心です。
例えば、ホノルル国際空港からワイキキまでは、シャトルバスで約30〜50分・約16USドル(チップ込み)、タクシーだと約20〜30分・約35USドル(チップ込み)…といった具合。
タクシーや公共交通機関、レンタカーなど、利用可能なオプションを把握しておくと便利です。
ちなみにホノルルの空港からワイキキまでの移動手段は全部で7種類あります。
旅行日程をつめる
次に、現実的なスケジュールを作成します。
前のステップでつくった「ざっとの旅行日程」をつめていきます。
ここでもゆったりスケジュールであることが大切。
実際の移動時間とピン打ちした地図をにらみながらどぞ。
休憩時間を忘れずに
旅行のスケジュールを立てる際には、十分な休息時間を確保することも重要です。観光地を駆け足で回ると、疲労がたまり、旅行の楽しさが半減してしまいます。例えば、午前中に観光スポットを2か所訪れた後は、カフェで一休みする時間を設けるなど、無理のないスケジュールを心がけましょう。また、旅行の最終日は、ゆっくりとしたスケジュールにしておくと、疲れを癒やしながら帰路につくことができます。
*旅の予定をアプリ
概算を出す
スケジュールが固まったら、費用を計算します。
交通費、宿泊費、食事代、観光地の入場料など、予想される主な費用をリストアップし、合計額を出してみましょう。
例えば、バンコクの3泊4日の旅
・宿泊費/5,000〜10,000円×3泊
・食事/2,000〜3,000円×4日
・移動費/航空運賃+市内の交通費
・観光地の入場料やアクティビティの費用などなど
これをもとに、予算内で収まるように調整。
宿泊費が予算オーバーの場合は、もう少しリーズナブルなホテルを選ぶなどです。
予算に応じて旅行の内容を変更します。
どうしても食べたい高級レストランがあるなら、宿泊費や交通手段を再度見直すなどのくふうが必要です。
やりたいこと〟の優先順位、〝旅の目的〟に立ち返って、節約しましょう。
もしものときのお金…
予備費の設定も重要。
全体予算の10%ほどを予備費として確保しておくと安心説もありますが、クレジットカードなどもあるので、急ばしのぎに現金で3から5万円くらいかな。
*予備費は、お財布とは別にしておくことをおすすめします。
旅行の予約を完成❺
航空チケットと宿泊施設の予約は、早めに行うのがおすすめ。
とくに人気のある観光地やシーズンには、予約ができないことも多いです。
航空券を確保
航空券を予約するときは、目的地や希望の日程に合わせて、いくつかの航空会社のオプションを比較検討しましょう。
早めに予約することで、割引運賃が利用できる場合。
往きと帰りの発着地が同じ場合・周遊の航空券・オープンジョーの航空券との料金差も検討します。
*予約時には、乗り継ぎ時間や空港の立地を忘れずにチェックすること
航空券の予約には複数の選択肢があります。
- 正規運賃: 航空会社の公式サイトで予約
- 格安航空券(LCC): 低コストキャリアのウェブサイトで予約
- 早期予約割引: 旅行日の数ヶ月前に予約することで割引が適用される
- マイルを利用: 航空会社のマイレージプログラムのポイントを利用して予約などなど
宿泊の予約
ホテルの予約も重要ポイントです。
旅慣れた人は最初の1泊めだけを予約して、後は現地に着いてからという技もできます。
ただ、旅人初心者は予約を入れておくほうが安心できます。
選ぶポイントは、安全性や快適さ、立地。
とくに人気の観光地や人気の宿は、早めに予約しないとです。
また、キャンセルポリシーを確認もだいじ。
計画変更への対応、それこそ思ってた宿と違って変更したい場合など、キャンセルできるか否かを知っておきたい。
宿泊先の選択は、旅行のスタイルや予算に大きく関わってきます。
ダイレクトにホテルのサイトで予約する方法、宿泊予約サイトを利用する方法。
一長一短あるので、自分にあった方法を見つけたいところです。
同じ予約サイトを使いつづけるとポイントが貯まるなどの特典もあるので、見極めたいところ。
そういう意味では取扱い数は減りますが、楽天トラベルも人によっては一考の価値アリです。
\コチラの記事も参考にしてください/
▶︎ホテルの探し方
*Booking.comも有名ですが、2023年秋、宿泊者・宿泊施設いずれにも不誠実な対応をしていたことがニュースになり、著しく信用を落としたので、ご紹介しません。
レストラン予約
人気のレストランや高級レストラン行きたいなら事前予約は必須。
予約するには、レストランの公式サイト、予約サービス(▶︎OpenTable、▶︎TheForkなど)、または直接電話で予約します。
電話がいちばん効果的な印象ですが、言葉や時差、お店の都合のよい時間を狙うなどハードルは高いです。
現地の友だちといっしょに行きたいなど条件がそろえば、お願いしてみるのもアリかと。
予約時にはアレルギーや食事制限を伝えることも忘れずに。
特別な席や景色の良い席をリクエストすることもできますが、希望がかなうとは限りません。
でも、誕生日や結婚記念日などのスペシャルな要望はすべきです。
持ち物リストの準備❻-A
最後に。
旅行計画の立て方には少し異質ですが、持ち物リストをこの段階でつくっておくと便利。
目的地のことをチェックする上で〝あ、これ持って行くとよいかも!〟と思うことしばしなので。
とくに、アドベンチャーな旅やアクティブスポーツを体験する旅など特別な旅行の持ちものは、買いそろえたほうがいいものもあるので、早めの準備をこころがけてください。
以下は一般的なパッキングリストにくわえる、特定の国や地域への旅に必要なアイテムの一例です。
旅の種類に応じてくわえるアイテム
ビーチリゾート | 水着 | サンダル | 日焼け止め | サングラス |
冒険旅行 | 登山靴 | 防水ジャケット | ヘッドライト | コンパス |
アフリカサファリ | ソフトバッグ | 双眼鏡 | 防虫剤 | ストール |
\初クルーズでも悩まない/
▶︎クルーズを満喫できる持ちものリスト!
特定の国や地域へ持ちもの
アフリカ | 防虫剤 | 帽子 | 変圧器 |
マチュピチュ | 日焼け止め | 防水ポンチョ | サングラス |
カナダ | 帽子 | 日焼け止め |
\ペルーの秘境アイテム/
▶︎マチュピチュに行くなら持ってけ!
ワタシ的必携品リスト
- スマートフォンと充電器、バッテリー
- カメラと予備バッテリー
- マルチプラグ
- パスポートとコピー
- クレジットカード、現金
- 緊急時の連絡先
持って行くものについてはコチラの記事が参考になります▶︎海外旅行の持ち物
海外旅行保険の検討❻-B
旅行中の安全と健康を考えておくことも重要です。
再度、目的地の安全情報や犯罪の発生状況を確認しましょう。
現地の独特な慣習についてもチェックしておくことです。
また、旅行中のトラブルに備えて緊急連絡先や旅行保険の情報を携帯しておきましょう。健康面では、旅行前に予防接種や保険の手続きを済ませることが重要です。また、現地の水や食事に注意し、食中毒や水難事故を防ぐための対策を取りましょう。健康な体調を保つために、十分な休息や水分補給も忘れずに行いましょう。
\保険の検討にはこちらの記事もお役立ち/
▶︎海外旅行保険、クレジットカード付帯じゃダメなの?
まとめ
旅行をぞんぶんに楽しむには、リラックスして楽しむことが重要です。
予定を詰めこみすぎず、ゆとりのあるスケジュールを組みましょう。
また、旅先の風景や文化をじっくり味わう時間をつくることもだいじ。
現地の人々との交流やローカルの料理に挑戦することも忘れずにです。
新しい経験や出会いを大切にして、思い出に残る旅行を楽しんでください。
旅行中にストレスを感じたら、リラックスする方法を思い出しましょう。
深呼吸ひとつでもずいぶん違います。
予定をキャンセルして街をぶらぶら散歩をしたり、現地のマッサージなどもおすすめ。
自分のペースで旅を楽しむのが、いちばんです!
まずは泊まりたいホテルを探す
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