【イスラエル観光】4泊5日の弾丸プレスツアーに行ってきた!

6 min
イスエルの記事のアイキャッチ画像

イスラエル観光という、なかなか得難いチャンスが巡ってまいりました。

某化粧品会社主催のプレスツアー(*メディア関係者への招待旅行で記事掲載を計画するもの)。

現地生産の様子と〝こんな国イスラエルで生まれた化粧品です〟というページをつくるための取材旅行です。

4泊5日とはいえ初日は深夜着で、最終日は朝出発。

実質3日で巡るハードスケジュールです。

まあ強行軍でないプレスツアーはほとんどありませんが(中には夢のようなものもあるっちゃあります)。

弾丸なのでかなり舌足らずですが、参考にしていただける情報は多いと思うのでどぞ。

訪れた観光地は:

  • エルサレム 聖墳墓教会/ 嘆きの壁
  • 死海
  • テルアビブ

イスラエルへの行き方

テルアビブ行きのゲート表示画像

今回のプレスツアーは、トルコ航空のイスタンブール経由でイスラエル入り

2時間ほどのトランジットで、イスラエル テルアビブの空港に着くのでスムースです。

ただ、11:55成田発で、ホテル到着は深夜12時を回っておりました…

個人旅行だと深夜着は避けたいところです。

キャセイパシフィックの香港経由テルアビブ行きだと、夕方発の朝着。

フライト時間は長くなりますが、こちらの方が超弾丸には向いてます。

ポーランド航空でワルシャワ経由が最速説も(テルアビブ20時すぎ着)。

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\オプションでテルアビブのホテル送迎も/
エルサレム旧市街と新市街観光プライベートツアー<日本語ガイド> icon

午後から早速エルサレムへ

テルアビブ市内の画像
テルアビブはヤシの木もあり、やはり地中海の街

朝食を済ませ、午前中は主催の化粧品会社訪問。

テルアビブの直営店を見てから、本社でデザインチームの仕事ぶりを拝見したり、創業者のプレゼンを聞いたりです。

寝不足なんのそので、お仕事せっせと励みます。

14時。

ランチを車中で食べつつ、エルサレム行き!

やはりイスラエルといえばのエルサレムです。

ビルの並ぶテルアビブと違って、なんかこう岩、砦な雰囲気の街。

3大宗教の聖地に、ゾクゾクしながら駆け足観光スタートします。

イスラエル観光の目玉、エルサレムを走る

エルサレムのバザールの画像

城壁の中。

エルサレムのオールドシティ、いわゆる旧市街へ。

バスを降りて、スークのようなお土産物屋さんがズラリ並ぶ中を行くと…

あらら突然の聖墳墓教会です。

ここでチョイ拍子抜け。

周囲の環境、厳かな雰囲気ではないの、全然。

日本のお寺、総・本・山みたいなのとはチョト違う。

「聖墳墓教会」の入り口を守るのは

聖墳墓教会のエントランス画像

聖墳墓教会はイエスの墓とされる場所に立つ教会。

一説にはイエスが処刑されたゴルゴダの丘に立ってるともいわれてます。

ま、とにかく神聖な場所です。

ゴチャゴチャした街中にあるので、無宗教者にはありがたみがやや薄い…

そして別の驚きも。

この聖墳墓教会を管理し、鍵を持っているのはイスラム教徒のジュデ家とヌセイベ家。

もう800年以上も前から、この両家が守ってます。

キリスト教内での派閥争いが絶えないからイスラム教徒に任されてる、とガイドさんの話ですが…

12世紀、第3回十字軍から聖地エルサレムを奪還したサラディンの時代までさかのぼる歴史。

このころからキリスト教内モメてたのかと…(諸説ありますもちろん)。

たしかに教会内部はギリシャ正教会、アルメニア使徒教会、カトリック教会、コプト正教会、シリア正教会…

各教派がそれぞれ自分たちで管理するエリアがあります。

うーむ。

エルサレムの宗教問題は、思ってたより複雑。

たんにキリスト教 VS イスラムとかじゃないのね。

聖墳墓教会内部の画像

入るとすぐに、イエスが十字架から下ろされた場所とされる岩が…

当然ながら、信者にとっては大切な場所。

ハイライトのひとつです。

イエスの墓の上にあるドームの画像

中央、上を見上げるとみごとなドーム。

この真下に、イエスの墓とされる霊廟があります。

無宗教者ではあるものの、いちおミッションスクール出身なんで、やはり身が引き締まる。

何らかの歴史的根拠はあるわけで、ちょっと神妙になりました。

聖墳墓教会内のイエスの墓の画像

ほか教会内には、大小のチャペル(礼拝堂)があり、各宗派が管理してます。

このあたり、おらが、おらが…

おらの宗派がいちばんという派閥争いが伝わってきます。

ヤレヤレ。

残念ながら、世界平和は茨の道。

イエスとマリア像の画像
イエスが十字架に釘づけされたとされる場所

「嘆きの壁」にはやはり〝圧〟を感じたわ

嘆きの壁の画像
自分の住所を書いた紙を壁のスキマに押し込むと、またココに来られるという話もありです

人いきれと混沌宗教観でゼイゼイといった感じの聖墳墓教会を後に。

ついに「嘆きの壁」へ。

途中、通路が男女別に分かれ、壁自体も向かって右が女性の壁、左が男性の壁となってます。

この壁、伝説のソロモンの神殿を取り巻く外壁で、紀元70年、ローマ軍に破壊された残り。

中世のころからユダヤの人たちは、唯一残った西壁に額をあて…

聖なる都の滅亡と神殿の破壊を嘆き、その回復、復興を祈るようになったとか。

感慨深い。

ネーミングが秀逸です。

壁の上にはイスラムの聖地「岩のドーム」

岩のドームと嘆きの壁の画像

さらには、壁の上にキラリと光る黄金のドーム。

イスラムの聖地「岩のドーム(ムハンマドが天へと旅立った場所とされる)」が立ってます。

はい、とても印象的でした。

残念ながら「岩のドーム」訪問の時間はなく、眺めただけですが…

「嘆きの壁」と「岩のドーム」とのコントラストがあまりに強烈で、沈黙。

歴史が重い。

その後、夕食のイタリアンを食べてテルアビブのホテルへ。

ホテル着深夜にてバタンQでベッド。

いざ「死海」へ

死海への道中の土漠の画像

さて3日めの朝は、近くのカフェにパンを買いに行き朝食。

パンが思いの外おいしかったので、きょうも乗り切れるでしょう。

9時ホテル出発。

バスはズンズン荒涼とした土漠(砂漠よりもゴツゴツ)を行きます。

緑ナシ。

個人的にはこの土漠の風景がココロに染みました。

〝荒地の宗教〟という言い方がありますが、まさに。

何もない岩だけの殺伐とした環境から生まれた宗教は、仏教とは根本から違うと悟れます。

砂漠は風によって姿を変化させたりとエッジがないのでエレガントですが、土漠は…

救いようのない感じがあります。

2時間あまりのドライブ。

死海に浮かぶ人の画像

死海。

思ったより、閑散。

平日だから?

リゾートホテルも並んでますが、同行者いわく「ヨルダン側の死海周辺のほうが華やか」だそうです。

とまれ、まず水をすくってみます。

先入観も手伝って、トロッとした感じ。

ま、確かにぷかぷか浮くんだが、元ダイバーとしてはあんま感激しませんでした。

仕事のせいもあり、リラックスできないからというのもあり。

うーん死海、ゴメン。

道中の土漠のほうが、染みたわ。

淡い色合いがキレイではありましたが、強烈なイスラエルとなんかそぐわない印象。

あくまで印象ですが。

死海の風景画像

[su_note note_color=”#fcfcbd” text_color=”#170000″ radius=”19″]【死海にあるホテルでは、更衣室利用とレンタルロッカーができました】
日帰りで楽しむことができるので、コレは嬉しい。
Isrotel Dead Sea Resort & Spa
主催者の交渉力もあると思いますが、ランチを食べる約束プラスで可能だったもよう。
スパ利用と考えてもらえ、平日で空いていたのもラッキーでした。[/su_note]

夕方テルアビブに戻り、1件取材&インタビュー。

夜は主催者のお宅訪問にて、イスラエルライフ拝見。

そのままディナーをご馳走になり、本日も深夜着にてバタンQ。

\個人旅行には便利かも/
シャトルバスで行く!死海で浮遊体験 1日ツアー<テルアビブ or エルサレム発> icon

テルアビブの美しいバウハウスとアンティーク

テルアビブ市内のバウハウスの建物画像

翌朝早くに、お洒落カフェ取材&朝食。

食料品店も兼ねてるカフェなので、いやはや楽しい。

ロスチャイルドゆかりのワインもありましたぜ。

[su_note note_color=”#fcfcbd” text_color=”#170000″ radius=”19″]ロスチャイルドのワインといえばボルドーのラフィットやムートンのロートシルト(仏語読みロスチャイルド)。
イスラエルのワインの歴史は、19世紀、最初の入植者がロスチャイルド男爵の支援を受けてはじまる。
ユダヤ系大富豪ロスチャイルド家です [/su_note]

その後、化粧品会社の工房を取材して、午後は市内観光へ。

と、市内観光といっても「イスラエル、こんなとこよ〜」というページをつくらなくてはならないので、お仕事お仕事。

ワタシは「アンティーク」と「バウハウス」に絞って、駆けずり回りました。

取材できる自由時間、わずか2時間足らず。

イスラエル観光にぜひ加えてのバウハウス

バウハウス様式の建物の画像

テルアビブには世界遺産の「白い都市」と呼ばれる4,000軒以上もの家が立ち並ぶエリアがあります。

その多くがバウハウス様式で、美しい白とエレガントな曲線。

第1次大戦の後、ナチスに閉校に追いやられたバウハウスから多くのクリエイターがイスラエルに逃れ、こうした建物に一役買っているのです。

時間がないので、メインのロスチャイルド通りしかチェックしつつディゼンコフ広場で、ぐるりのバウハウス建築を味わいました。

エレガントでしたわ。

テルアビブを散策しながらバウハウスの建物見学は、かなりおすすめです。

日常使いのアンティークがいっぱい

テルアビブの時計塔の画像

テルアビブの有名な時計塔周辺にはアンティークなお店が並んでます。

港街ヤッフォのエリアで、はおしゃれなカフェとかも多い。

残念ながら行った時間が遅く、ほとんどが店じまい。

でも、朝から見て回ったら、すんごく楽しそうではありました。

高級アンティークというより雑貨系のゴチャっとしたもの探しによいです。

[su_note note_color=”#fcfcbd” text_color=”#170000″ radius=”19″]【ヤッフォの旧市街では蚤の市】
ヤッフォのあちこちの広場で蚤の市が開かれている 土曜以外はほぼ毎日。
朝から夕方くらいまで開いてる[/su_note]

テルアビブ市内の雰囲気はエリアによりますが、うーん、バルセロナに似てるかな。

大きなビーチがあるとこも同じ。

ま、なんせ地中海の街です。

テルアビブのビーチの画像

まとめ

プレスツアーはたいがい、タイトなスケジュールであれやこれや見学するので、ある意味本質をつかみづらいです。

ただ、サワリだけ見たイスラエルは、やはり、とんでもなく奥の深い国だなと。

ほんとうは、たっぷり予習して、じっくり取材をするべきなのかもしれないけれど。

異質な文化に触れることの少ない日本人にとっては、遊び気分だろうがなんだろうが、出かけてみることを強くおすすめしたいです。

割と見慣れたヨーロッパ的雰囲気の中に、強烈な分子を放ってるのがイスラエルだと、感じることはできるから。

そういうことって、けっこう大切なんじゃと思ったしだいです。

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