【バベルの塔】の絵画といえばブリューゲル1択|ウィーン

ブリューゲルの「バベルの塔」画像
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ノアの「大洪水」の混乱もひと段落。

人間は〝天まで届くほどの塔をつくろう〟と街づくりに励みます。

で、神さま。

「天まで届くだと! 生意気な。
同じ言葉を話せなくして、塔を建てられなくしてやる!」

と。

コミュニケーションが取れなくなった人間は塔の建設をやめ、言語ごと世界各地に散らばったのでした‥チャンチャン

バベルの塔」の話はそんな神さまの理不尽な話、ではない。

人間の傲慢さを戒めるメッセージ。

そしてこの「バベルの塔」の作品は、ピーテル・ブリューゲルの金字塔のひとつです。

何人もの画家、ブリューゲルの息子も描いてる題材ですけれど…

ブリューゲル作品が圧倒的。

ウィーンに行ったら必ず見ましょう。

バベルの塔とは実在する塔!?

ブリューゲルのバベルの塔に描かれた王のアップ画像
バベルの塔を建てたとされる伝説のニムロド王(ノアのひ孫)が、絵の左下に描かれてる

バベルの塔」は聖書の「創世記」に登場する神話ですが、紀元前6世紀の古代都市バビロンの塔という説もあります。

現在のイラク。

いまは土台だけの遺跡です。

ゴージャスな門や空中庭園をつくったとされる王さま(ネブカドネザル2世)の建物なので、かなり豪華であった模様。

そんなトゥーマッチ豪華が傲慢さに結びついて、バベルの塔の由来と思われたのかもしれません。

バベルの塔が意味すること

この「バベルの塔」は、人間がさまざまな言語を話すようになったテン末が描かれた話。

私たちが異なる言葉を話しているのは傲慢さが理由で、また人間の科学技術に対しての過信を戒めているという解釈もあります。

科学技術ウンヌンは後づけでしょうが。

まぁ〝足るを知れ by 老子〟に近い感覚ですか。

ブリューゲルの描いたバベルの塔

ブリューゲルのバベルの塔の画像

ブリューゲルは「バベルの塔」を3枚描いてます。

上の写真がウィーン美術史美術館所蔵の傑作。

もう1枚はオランダ・ロッテルダムのボイスマン・ヴァン・ベーニンゲン美術館にありますが、大きさが半分ほどで、色味とかも地味です↓

残りの1枚は無くなってます。

ブリューゲルの塔はコロッセオがモデル

ローマのコロッセオの画像

ローマにある古代遺跡コロッセオが、ブリューゲルバベルの塔のモデルといわれてます。

ブリューゲルの活躍したオランダは、当時スペイン領ネーデルランド。

宗教的・政治的な混乱状態で、スペイン派(王党派)と独立派との対立、カトリックとプロテスタントの宗教的対立の最中でした。

ブリューゲルは、コロッセオを古代ローマのキリスト教迫害のシンボルとしてとらえ、プロテスタントを弾圧する支配者スペインへのメッセージとしたとも解釈されてます。

じつはバベルの塔の絵には、権力をおちょくってる場面もあったりで…

現場視察の王さまの向こうで、お尻を出して用を足してる人物が描かれてます。

かなり、反骨。

そのほか煮炊きしてるおばさんたちとか、とにかく細かく描かれているので長いこと見てても飽きません。

バベルの塔を見るならウィーン美術史美術館

ウィーン美術史美術館の外観画像

ブリューゲルの「バベルの塔」はウィーン美術史美術館にあります。

「アダムとイブ」のクラナッハの絵がある美術館。

ブリューゲルのほかの傑作もたくさんあるので必見です。

開館時間

火-日曜:10-18時

木曜:10-21時

 

休館日月曜(6-8月と10月15日-1月19日無休)
入場料16ユーロ
公式サイトウィーン美術史美術館公式サイト

ピーテル・ブリューゲルとは

16世紀のオランダの画家。
代表作多数だが、「バベルの塔」のあるウィーン美術史美術館には:
「雪中の狩人」「牛群の帰り」「農民の踊り」「農民と鳥の巣取り」
「ゴルゴダの丘への行進」「子どもの遊戯」「暗い日」「農家の婚礼」
と多数所蔵されているので、まとめて鑑賞するのがおすすめ。

農民の生活を題材にした作品が多いことから〝農民画家〟とも呼ばれる。
驚くほど細かな描写の作品は、美術的価値だけでなく、歴史や風俗史の資料としても貴重。
3人の息子も画家となっている。

まとめ

バベルの塔も有名なエピソードなのでご存知の人も多かったかと。

でもぜひ、ブリューゲルの作品を鑑賞しつつ〝人間の傲慢さ〟について思いをはせてみてください。

記事はトラベルジャーナリストの大沢さつきが書いています >>詳しいプロフィールはコチラ

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