ほんらい悩むべきことでもないのに、悩む。
そしてちょっとメンドウなのが、チップです。
とくにホテルに泊まった翌朝、ベッドメイク・清掃の人に枕銭は置いていくべきか?
先に結論いっちゃいますと、ワタシは連泊のときだけ置きます。
で金額は、感覚として1ベッド1日1〜2USドル。
基本、ハウスキーピングは客室料金にふくまれていると思うので。
チップ=こころづけなので、正解なんてありません。
「チップ」が当然のアメリカですら、ホテルでの枕銭は不要論のほうが根強いです。
ホテルでのチップについての結果をまとめました。
ヨーロッパとアメリカでは感覚が違うのも知っておきたいことです。
目次
ホテルでのチップまとめ
ホテルでチップを渡す状況&目安、方法のまとめです。
欧米スタンダード・ざっくり世界共通と考えてよいかと(金額は米ドル表記)。
あくまで4ツ星以上のホテル滞在での目安です。
家族経営だったっり親密なステイ先では、チップを渡すとかえって印象が悪いこともあります。
ドアマン | タクシーを呼んでもらったり車を回してもらったら | 1-2USドル | 握手のときに手渡し |
ベルボーイ | 荷物を部屋まで・部屋から車まで運んでもらったら | 2-5USドル/1個・重さ大きさにもよる | 同上*1 |
コンシェルジュ | コンサートチケットの手配やレストランの難しい予約など*2 | 5-50USドル | 同上 |
ルームサービス | 請求にサービス料がふくまれてることがほとんど。でも気持ち、渡したい | 1-2USドル | 同上 |
ベッドメイキング|ルームメイド | 日本では枕銭といわれますが、コレについては記事後半をお読みください | 1-10USドル | 枕の上など*3 |
*1 ホテルを出るとき、さよならしながら渡せるといいですが、大ホテルの場合は人が変わることもあるので先に渡しちゃいましょう
*2 電話を1本入れてもらったくらいなら渡さなくてよいようにワタシは考えます
*3記事後半でもう少し詳しく書いています
*このほかバトラーサービスを受けた場合も、当然ながらチップを渡します
パンデミックで握手が難しくなりました。
現金やりとりが減り、アメリカでもチップ収入が減っているらしい…
精算時など指名で渡してもらうようにすることも可です。
そのためにもヨクしてくれたスタッフのネームタグはチェックを
ホテルだけでなく、タクシーやカフェ・レストランで、アメリカでは、安い基本給をチップでまかなうシステムのため、多くのチップが支払われます。
アメリカ人観光客の多い観光地、中南米やアジアの高級ホテルもアメリカ本国同様な感じ。
一方、ヨーロッパは概してチップの金額自体が少ないイメージ(場合にもよりますが)。カフェやタクシーでのチップは、お釣りの端数を渡す感じです。
日本人ツーリストは、チップを渋る人と渡し過ぎの人の両極なような気がします。
アメリカのようにチップ大事という文化の場合は忘れずにが基本ですが、渡し過ぎというのもいかがなものかです。
そもそも枕銭って? ベッドメイキングのチップ?
![架空の100万ドル紙幣](https://tabi-travell.com/wp-content/uploads/2017/03/file2581238874845-e1519798613825.jpg)
「枕銭(死語になりつつありますが)」「ピローチップ」とは、ホテルの客室内の清掃やベッドメイキングへのおこころづけのこと。
ホテルでのチップは、ベルボーイやウェイター、ウェイトレスの人たちに直接渡すのが基本。
ところがルームメイド(ハウスキーパー)の人たちは、だいたい外出時に部屋を片づけてくれるので、顔をあわす機会がまずありません。
部屋に小銭をただ置いておいても伝わらないので、枕に置いておくことで、〝あ、チップだわ〟とわかり、受け取ることからこの名称がついたらしい…
でも…ピローチップ Pillow Tip なんて、英語ナイ。
『Cambridge Dictionary』にも『Oxford Dictionaries』にもナイ。
「Pillow Tipとか、Pillow Moneyっていって、日本人がホテルの部屋の枕にチップを置くらしいんだけど、みんなは置いたことある?」
みたいな話が、海外サイトで交わされていたり…
\じゃ、そんなチップ置く必要ないじゃん!/
2014年、アメリカとカナダのマリオットホテルでは、ベッドメイキング用のチップを入れる封筒を部屋に置きはじめました(当時はそもそもの賃金が安いのが問題だと物議を醸しましたが)。
最近では、宿泊客と顔を合わすことのないルームメイドとの距離を埋めるべく「この部屋の掃除をしたのは●●です」というカードを置くホテルも増えました。
なんとなくチップを促す感じ?
枕銭について、悩んでる外国人もいます
![ベッドの枕元](https://tabi-travell.com/wp-content/uploads/2017/07/DSC_0322-700x466.jpg)
多くの海外サイトでは、ほとんどが「え〜置いたことない」という意見でしたが…
ひとりだけ「小銭を置いたことはあるよ」という答えがありました。
で、ほかのサイトにも:
「僕、出張の多いビジネスマンなんですけど、ルームメイドさんのためにチップを部屋に置くべきでしょうか?」
ナンテ相談も。
アメリカ人の彼は毎回、チップを置いているようです。
はたまた「ハウスキーパーさんへのチップは当然です(キリッ)」と書いてある日本のサイトもあり…
金額から置き方、諸外国の事情にまで言及して、当然の習慣だと書いてありました。
日本の旅行社が、ホテル側に便宜をはかってもらうためのつごうで、勝手につくりあげた説も根強かったです。
う〜ん、正解は見つからないネ。
じょじょにピローチップなるがが浸透してきてるようにも感じます。
重たいマットレスを持ち上げてのシーツ交換は重労働ですしね。
また環境保護のために、長逗留以外はシーツを変えないホテルも増えました。
となるとチップ不要論も支持できます…
ベッドメイクへのチップ、枕銭。置くべき?
![ホテルの寝室](https://tabi-travell.com/wp-content/uploads/2017/03/MG_0169-e1519798778399.jpg)
まぁ「置きたきゃ置けば」。
なんとミもフタもない結論ですが…
ワタシの周辺では、元旅行業界関係者はみな、置いてます。
「だって、シャンプーとかたくさん置いてくれたりするよ」とか。
「え、そういうもんでしょ」という意見でした。
ある海外在住日本人カメラマン氏は:
「機材とか盗まれたくないから、必ず置く!」でした。
で、小心者のワタシは、ふんふん聞いてはいましたが…
「シャンプー、そんなにもらってもなぁ」
「盗むときゃ、置いてあるチップごとごっそり盗むだろう」と思ったり。
一方、留学経験者系は置かない派が、断然、多い。
「そんなのもったいないじゃん!」
「アリエナイ!」
ワタシ?
最近までは、置いてませんでした。
掃除は客室料金にふくまれているコトだと思っていたので。
なので、タオルをヒドク汚しちまいましたとか、何か理由のあるときしか置きませんでしたヨ。
いまは、連泊するホテルでは置いてます。
まあ、毎日同じ人が掃除してくれるわけではないですが、でも、1ドルでももらえたら、やっぱ嬉しいよなぁと思うようになったから。
というか、自分だったら嬉しいよなという感じです。
ものすごく小さなロッジみたいなところで、掃除してくれる人がわかってたら、
置きます!
毎日、置きます!
小心者ですからね。
部屋にいるときにターンダウン(夜のベッドの準備)サービスが来るときがあります。
このときもチップは渡します。
で、こういうときに限って、大きいお札しかなかったり。
ほんとは、そんなときは Thank you だけでよいのですが…
とほほですが、渡します!
ようはチップ、おこころづけですから、「置きたきゃ置けば」以上の正解はナイということです
チップが原則のアメリカは事情が特殊。あくまでベッドメイクのチップに関してです。
アメリカの場合は基本給が安く、チップで生計を立てる人が多いので。
ピローチップ置くならいくら? 置き方は?
![小判](https://tabi-travell.com/wp-content/uploads/2017/03/DSC_8692-700x439.jpg)
置くなら、いくら置くのか!
「枕銭は置かない」と決めてる人は、悩む必要はありません。
で、気持ちの問題なので、いくらでもいいのですが…
帰国前の小銭処理で、ジャラジャラ1円玉クラスを置くのは、ちと失礼かと。
自分がやられたら、ちょっとムっとするかもでしょ?
もはや、こころづけではなくなります。
で、その土地の物価も大いに影響してくるのですが、ホテルの格も関係あります。
ワタシの感覚では、1日100円くらいが基本かなと。
1ドルあるいは1ユーロ感覚。
キッパリ「置くべき」と書いてあるサイトには、(日本、アメリカどちらもありましたが)
超高級ホテルやリゾートは、5ドルとありました。
で、たしかにそうかなとは思うのだけど…
3〜5ドルという幅があってよいのではと思います。
あ、もちろんキチンと部屋が整っていることが大前提。
掃除のし残しとか、アリエマセン。
ワタシが?と思ったのは、封筒とかポチ袋に入れて置いとくといいよというアドバイスでしょうか。
う〜ん、封筒とかに入れるなら10ドルくらい入れたらというのがワタシの感覚です。
あくまで個人的な意見ですけど。
ホテル側でチップ袋を用意するところもあるからなんでしょうか?
メッセージを添えて、というのも…
なんかとてもていねいなメッセージと1ドルというのもバランス悪い気が。
ひとことThank you くらいならアリかとは思いますが…
(クルーズや列車の旅、サファリライフなどで、最後の日にチップをまとめて渡すことがあります。
専用の箱や封筒がある場合も多いし、こういうときにひと言添えたりするのはアリ。
何日間かいっしょに過ごしてる顔見知りのスタッフも多いですから)
ちなみにチップを置く場所。
TVの上、枕の上、バスルームのカウンターの上は、ルームメイドさんへのチップを置く場所として一般的な場所だそうです。
枕の下は気づかずランドリー行きになる危険アリとのこと。
さてみなさんは、ピローチップ置きます?
追加情報)
ニュージーランド人のご主人と国際結婚した日本女子からのコメントです。
「5〜10ドルくらいは置いてるよ。
だって、そのほうがお互い気持ちいいじゃない!」
こんな意見があることもお伝えしときます。
*海外でのコミュニケーションについての記事
>>イタリア旅行。言葉に困ったら、マンマがゲット・アングリーで乗り切る!も参考にしていただけると思います。
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6 件のコメント
友人に枕銭は紙幣で置くのがマナーと言われました。小銭に置いていた私はマナー違反?
ミヤコ様
コメント表示が遅くなり、大変失礼いたしました。
チップを置くことは個々人のお考えがあると思いますので、マナー違反ではないと思いますが…
明らかに帰国前の小銭処理というのは?かと思います。チップではないですよね。
チップは貰った当事者だけが得をするシステムのところもあれば、いったん全部プールしてペイデイに従業員で山分けするケースもありますよ。ホテルなどでは前者が多いようですが。ちなみに出張で米国を訪れる機会が多いのですが、短期の場合、安いホテルでは使ったべット数×1ドルを毎日。高いホテルでは同じく2ドルを置くようにしています。長期の場合は、私物もたくさんあって部屋に入って欲しくないので、タオルとゴミ箱を部屋のドアの前に置き、ついでにルームクリーン不要のメモを貼っておきます。これなら彼らの手間を減らすこともできます。シーツ交換とルームクリーンをしたもらった場合は、短期泊と同じ扱いにしています。
おうむら様
コメントありがとうございました。
おっしゃる通り、チップの扱いは、ホテルサイドでも対応がいろいろですね。
アメリカに頻繁にいらしてる方からのアドバイス、たいへん参考になります。
ありがとうございました!
西海岸と日本で育ちました。pillow tipという言葉は聞いたことないですが、チップは置きますよ。1人2ドル〜ですかね?もちろんもっとおいてもいいし、1人一ドルでもいけないということはないと思いますが。でも置かないことはないですね。
えみ様
コメントありがとうございます!
えみさんは習慣として置いてらっしゃるんですね!
チップに関してはほんとうに千差万別だと思いました。
何が正解ということはないと思うのですが、いろいろな事例を知っておくのは助けになります。
情報、ありがとうございました!