トルコは日本のほぼ2倍の面積という大きさで、しかも世界最古の歴史をもつ国のひとつ。東西の文化が交差する国といわれてますが、クロスする文化多数の奥行き深しの国です。
そして、まだまだ知られていない場所ばかり。王道の観光地も、せっかく個人で行くならツアーとはひと味違う楽しみ方で満喫すべき。水枯れで悲しい世界遺産の現状もお伝えします。
日本人にとってはなじみの薄い黒海や「ノアの方舟」伝説のアララト山とか、美しいとこ、面白いとこ、まだまだいっぱいトルコを楽しんでって!
トルコ専門旅行会社 ターキッシュエア&トラベル目次
トルコ堪能スポット10選
ヨーロッパとはひと味違い、だからといってアラブな感じともまた違う。
そして古代ローマの遺跡に感嘆すると、より以前の文化すら登場。エーゲ海あり、黒海ありのビーチリゾート。
天然奇岩のダイナミックな自然が表れたと思えば、世界三大料理のひとつ(諸説あり)にも数えられるトルコ料理がまた美味い。
ビッグスケールのトルコには、ほんとうに各種さまざまな顔があり、旅人は何度訪れても新しいトルコに触れることができるのです。
まずは10ヶ所。トルコを観光するならココ!というところを独自の切り口でご紹介していきます。
文化のうねりを肌で感じるイスタンブール
「イスタンブール」には、かつてコンスタンティノープルを都としたキリスト教国家の東ローマ帝国と、16世紀最強の軍事力を誇ったオスマン帝国のイスラム文化が錯綜しています。さらにはヨーロッパとアジアを隔てるボスポラス海峡の豊かにたゆたう旅情。この街イスタンブールもまた、唯一無二の世界観を伝えてくれます。
いくつかイスタンブールを代表する観光スポットをご紹介します。
モザイク画とアラビア文字に飾られたアヤソフィア
「アヤソフィア」は、かつてのキリスト教大聖堂が、転じてモスクに、そして現在では博物館となった建物。537年に完成したアヤソフィアは、その壮大なドームと美しいモザイク画が特徴です。とくにドームは圧巻で、当時の建築技術のレベルの高さを伝えます。そしてビザンチン様式のきらめくモザイク画と、アラビア語で書かれた円盤装飾との対比が、複雑で重層的なイスタンブールの文化を表現として迫ってきます。
限りない青と荘厳な宗教観を伝えるブルーモスク
「ブルーモスク」は、その美しい青のタイルで知られるイスタンブールの象徴。17世紀初頭に建てられたこのモスクには、6本のミナレット(尖塔)があり、その荘厳さと美しさが見るものを魅了します。内部は、2万枚以上もの青い手づくりタイルで装飾され、タイルには50種類以上のチューリップが描かれているという。250枚を超えるステンドグラスの窓も一見の価値アリで、微に入り細に入りの見ごたえです。
オスマン帝国とは何か? 一端が知れるトプカプ宮殿
「トプカプ宮殿」は、オスマン帝国歴代のスルタンが住んだ宮殿。1459年に建設がはじまり、約400年にわたりスルタンの住居として使用されました。宮殿内には、美しい庭園や宝物館があり、オスマンの歴史と文化が色濃く漂います。スルタンのハーレムエリアは必見で、追加料金がかかりますが、その価値十分。ハーレムでは、豪華な装飾や家具を堪能して。また、宮殿からのボスポラス海峡の眺めも見事なので、ぜひ一望を。
グランバザールでも味わえるトルコならでは感
「グランバザール」は世界最大級の市場で、迷路のような通りに4,000を超える店が並びます。15世紀に建設されたこの市場は、イスタンブールの経済と文化の中心地。でも、改修されて思っているより広々明るく、どこか猥雑な感じがあるかと思えば、んなことはない。モロッコのマラケシュのスークのほうが猥雑雑多かと。
バザールでは、絨毯、陶器、スパイス、ジュエリー、革製品など、さまざまな商品が買えますが、ショッピングよりも賑やかな雰囲気を楽しむのがおすすめ。バザールのお値段お高めは定評なので。
イスタンブールは、このほかにも多くの観光スポットがあります。例えばドルマバフチェ宮殿や、ボスポラス海峡沿いの美しい景色やクルーズ。また、最近注目を集めているトルコの現代アートは、イスタンブール現代美術館で楽しむことができ、トルコ最新の文化面でも充実した時間を過ごせます。
中でも外してほしくないのが〝旋回舞踊〟。メヴレヴィー教団のセマーといわれる儀式です。クルクルと旋回を続ける儀式で、教団の総本山であるコンヤ(イスタンブールから飛行機で1時間半)で鑑賞できればベストですが、イスタンブールでも十分その神秘性に触れることができます。
幻想的な旋回舞踊をイスタンブールで
トルコ体感なら、やっぱカッパドキア!
「カッパドキア」は、独特でミステリアスな奇岩群と初期キリスト教の歴史的な遺跡で知られます。とくに熱気球ツアーは人気。奇岩群で地球の不思議を知り、巌窟につくられた教会を訪ねて深い信仰に触れましょう。
熱気球ツアーといえばでしょう
カッパドキアの壮大な景観、奇岩群を空から眺める熱気球ツアーは、忘れられない体験になります。日の出とともに幻想的な風景を楽しむ早朝フライトが一般的。フライト前の準備や安全講習もふくまれたツアーが多く、熱気球が初めてでも安心して参加できます。
こんな巨大!な地下都市デリンクユ
カッパドキア最大規模の地下都市「デリンクユ」には、地下8階深さ約85mに、かつて約1万人が生活していました。この巨大な地下都市は、数千年前に侵略者から身を守るためにつくられたものといわれ、内部はまさに迷路。古代の人々の知恵とくふうが伝わる多層で、複雑な構造に驚かされます 。
ギョレメ国立公園は世界遺産にも登録
「ギョレメ」はユネスコの世界遺産にも登録された、ユニークな奇岩群と歴史的岩窟教会が点在する広大な公園です。ハイキングコースも充実していて、大自然と歴史を同時に味わえます。公園内には保存状態の良い壁画が遺る教会も多数。ガイドブックやオーディオガイドを利用して背景を知ると、ディープな味わいを楽しめます。
トルコ専門旅行会社 ターキッシュエア&トラベル古代、こんな立派な図書館があったという驚きのエフェソス
古代ローマの遺跡の中でも、もっとも保存状態が良いといわれるのが「エフェソス遺跡」です。その壮大な遺跡群は圧巻で、かつてクレオパトラとアントニウスが歩いたと伝わる通りも見どころのひとつ。かつて海岸線にあったエフェソスはローマ帝国の重要な都市で、ここには数多くの歴史的遺産が遺されています。
エフェソス遺跡があまりに広くてビビる
エフェソス遺跡の「セルシウス図書館」はとりわけ保存状態が良く、美しいファサードは遠く古代への思いに浸らせてくれます。かつて1万冊以上の蔵書を誇ったこの図書館は、その精巧な建築でいまも高く評価されているもの。その他、遺跡内には25,000人を収容できる劇場があるなど、当時のエフェソスのスケールが感じられます。
女神に会いに。セルチュクの博物館へ
「セルチュク」はエフェソス遺跡近くにある小さな街で、観光の拠点に最適。「エフェソス考古学博物館」も有名で、エフェソス遺跡から発掘された多くの考古学的遺物が展示されています。中でも超人気なのが「アルテミスの彫像」。アルテミスはエフェソスの守護女神で、豊穣と多産の象徴です。
エフェソス以外にも歴史的な見どころがあり「聖ヨハネ大聖堂」は、使徒ヨハネの墓とされる場所に建てられ、その壮大な建築が訪問者を魅了します。
かつてのエーゲ海の真珠、イズミール
イズミールは、エフェソス観光の玄関口。エフェソスから車で約1時間の距離にあり、トルコ第3の都市です。この港町のケメラルトゥ・バザールは17世紀からいろいろな商品を扱い、賑わってきました。地元の食材や工芸品を買ったり、カフェや隠れた中庭をのぞいたりと楽しみの尽きない市場です。
また、イズミールの海沿いにあるプロムナードは、美しい海の景色を楽しむことができます 。エーゲ海の真珠と呼ばれた街を堪能してください。
ボドルムにてデイ&ナイトのトルコを満喫す
ボドルムは、エーゲ海沿いの有名高級リゾート。ベタですが青い海と白い砂浜、美しい景色が広がり、多くの観光客を魅了します。でも、意外な歴史的観光スポットもあるので、羽根を伸ばしつつチョイ文化を感じる旅にぴったり。
こんな気楽なクルージングライフが素敵
トルコではクルージングを楽しむ人が思いの外多く、ボドルムはクルージングライフの中心地。旅行者でも気軽にクルージングツアーに参加でき、エーゲ海の美しい島々や隠れた入り江の探索、シュノーケリング…夜は星空を眺めながらの船上ディナーが楽しめます。
パリピ気分もたまにはいかがのボドルムのビーチ
ボドルムのおすすめビーチは、まず人気の「クンバーチェビーチ」。ギリシャのコス島を眺めつつ、透明度抜群の海を楽しめます。ボドルムの街からちょっと離れた「ビテズビーチ」も人気で、いろいろなマリンスポーツに挑戦できます。ビーチ沿いのレストランで、新鮮なシーフードや地中海料理を楽しむのもおすすめ。日中はビーチでリラックスして、夜は賑やかなナイトライフを楽しむのもアリ。ボドルムにはヨーロッパ中からパリピも集まってます〜
古代の七不思議とゆかりのあるボドルム城
「ボドルム城」は、十字軍の一角だった聖ヨハネ騎士団によって15世紀に建てられたもの。現在は水中考古学博物館になっています。博物館には、エーゲ海で発見された古代の船や宝物などが展示されていて、とくにウルブルン難破船の展示は注目です。この難破船は紀元前14世紀に沈没したもので、貴重な積荷なども見ることができます。
城からの眺めもおすすめで、エーゲ海の青い海と白い砂浜を一望。逆にクルージングで城を見るのもまた一興です。
ボドルム、その他の観光地
ボドルムには、ビーチや城以外にも多くの観光スポットがあります。例えば「アンフィテアトルム」は古代ローマ時代の円形劇場で、現在でもコンサートやイベントを開催。また「ミンドス門」は古代の城門で、アレクサンダー大王の包囲戦の舞台になった城壁の一部です。
小洒落たアンタルヤでまたまた古代ローマに触れる
地中海沿いのリゾート地アンタルヤは、多くの古代遺跡と吸いこまれるように美しいビーチが魅力。ヨーロッパからの観光客が多いからなのか、街並みも可愛らしさだけでなく、そこはかとないセンスが漂う感じがします。トルコで5番めに大きい都市アンタルヤでは、高級リゾートと古代ローマという2極が味わえるのが嬉しい。
コンディション良すぎのアスペンドス劇場
アスペンドス劇場はアンタルヤから車で約45分。紀元2世紀に建設された古代ローマの劇場は、びっくりするほど良好な保存状態です。約15,000人収容できるこの劇場は、音響効果にすぐれ、現在でもオペラやバレエなどの公演が行われてます。
小さいが歴史的なハドリアヌスの門
ハドリアヌスの門はローマ帝国時代に建てられ、アンタルヤの旧市街(カレイチ)の入り口として機能しています。門自体は思いの外小さいですが、周囲には美しい庭園とカフェがあり、歴史的な雰囲気を味わうことができます。
小洒落ておりますアンタルヤのビーチ
アンタルヤのビーチの中でもとりわけ有名なのが「コンヤアルトゥ・ビーチ」と「ララビーチ」。コンヤアルトゥ・ビーチはアンタルヤの中心にあり、アクセス至極です。ビーチ沿いには、カフェやレストランが並び、新鮮なシーフードや地中海料理を楽しめます。ララビーチは空港から車で約15分。リゾートホテルが多数集まる高級エリアです。夜は賑やかなナイトライフも楽しめる。
ファティエには言葉を失う海の碧と廃墟、古代の墓がある
ファティエはトルコの南西部、地中海沿いの美しい景観のリゾート地ですが、ボドルムやアンタルヤほど知られていない穴場スポット。マリンアクティビティにくわえて、紀元前に遡る遺跡や世界最大級の廃墟もあって、なにやらワクワク、ドキドキのとまらない不思議なリゾートです。
オルデニズでパラグライダーのタンデム飛行を
オルデニズは〝静かな海〟別名〝死の海〟といわれるほど穏やかなことで知られます。それゆえ世界でも有数のパラグライダーの名所でもあり、多くの愛好者が訪問。タンデムで初飛行に挑戦する人たちも多く、ワタシは残念ながら見上げるだけでしたが、体験した同行者はエキサイティングだったと目を輝かせてました。上空からのラグーンの眺めはまさに絶景でしょう。
トルコ1の透明度を誇るオルデニズでは、シュノーケリングはもちろんカヤックなども楽しめます。
紀元前の世界にあっけらかんと触れるリュキアの岩窟墓
ファティエに点在する古代の墓は、紀元前4世紀につくられたものなんですが…あまりにかんたんに観れちゃうのがスゴい。岩肌に彫りこまれた墓は、当時高い地位にあった人たちのものだそうで、伝説の鳥が死者の魂を来世に運ぶのに訪れやすい場所にしたんだそうな。紀元前のものとは思えないほど保存状態がよく、トルコの古代がローマ時代だけじゃないことも知れます。
カヤコイ(カヤキョユ)の廃墟がクールだった
ファティエの近くには、カヤコイと呼ばれる廃墟の村があります。1920年代の人口交換によってギリシャ人住民が去った後、村は無人となり、いまでは観光地として多くの訪問者を迎えています。カヤコイの石造りの家々や教会はそのままの姿で残されていて、歴史の痕跡をたどることができます。ガイド付きツアーに参加すると、村の歴史や文化について詳しく知ることができ、過去の生活の様子を垣間見ることができます。
ファティエ・マリーナの豪華さがひと味違う
ファティエ・マリーナは、豪華なヨットが停泊する美しい港で、エーゲ海と地中海のクルーズの出発点として人気があります。マリーナ周辺には多くのレストランやカフェがあり、地元のシーフードや地中海料理を楽しむことができます。さらに、マリーナからはアイランドボートツアーが出発しており、透明な海と美しい島々を巡るクルージングが楽しめます。
タルスス滝で、海辺とは違う清涼を
ファティエ近郊には、タルスス滝もあります。この滝は、静かな自然の中に位置しており、ハイキングやピクニックに最適な場所です。訪問者は、滝の周囲を散策し、冷たい水に足を浸してリフレッシュすることができます。滝周辺の豊かな自然は、鳥のさえずりや川のせせらぎとともに、訪れる人々に癒しを提供します。
水枯れなれど捨てがたしの世界遺産パムッカレ
パムッカレは、真っ白な石灰棚と古代都市ヒエラポリスの遺跡で知られる観光地。温泉水が長い歳月、石灰を沈着させつくり上げた自然の造形物は素晴らしい…はずでしたが。この世界遺産にも登録された石灰棚で足浴するのが醍醐味ですが、現状、かなり限定的になっています。
石灰棚が美しいのだが
パムッカレの石灰棚、ホワイトテラスは階段状の温泉プール。この白いテラスは、遠くから見るとまるで綿の城(=パムッカレ)に見えることから、その名がつけられました。観光客はハダシでこの石灰棚を歩くことができ、温泉に浸かりながら美しい景色を堪能できます 。とはいえ、近年は水が減ってしまい水量調整しているので、すべての石灰棚に水が豊富とはいきません。時期によって注水される場所が変わるので、探して歩くを楽しみとしましょう。
ヒエラポリス遺跡もなかなかなスケール
ヒエラポリスは、ローマ帝国の温泉リゾート。その遺跡がパムッカレの石灰棚の上に広がっています。劇場あり、神殿、病院、墓地ありで、もちろんローマ浴場ありの遺跡です。南大浴場は現在「パムッカレ・ヒエラポリス博物館」になっていて、出土品が展示されています。
サフランボルでオスマン帝国時代を味わってみる
サフランボルは、オスマン帝国時代の伝統的な建築が保存された街で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。街は歩いて回れるほどのヒューマンスケール。どこか懐かしさのある歴史的な街並みに、こころ癒されるサフランボルの街です。アクセスは良くないですが、おすすめの観光地。
サフランボルの旧市街で和む
サフランボルの旧市街は、美しいオスマン様式の家々で有名。歴史的な建物や狭い路地を行く散策で、非日常の時間を楽しむことができます。伝統的なトルコの木造家屋は、17世紀から19世紀にかけて建てられたもので、白壁と木製の枠が特徴。窓が多く、内装には細かい木彫りや色鮮やかなタイルが施されています。中庭や噴水のある家も多く、眺めていて飽きません。
ハマム(トルコ風呂)がイスタンブールと趣き違い
サフランボルには、伝統的なハマムがいくつかあり、リラックスするのにぴったりです。ジンジ・ハマムは17世紀に建てられた、伝統的なハマム。イスタンブールのハマムと比べると、サフランボルのハマムは規模が小さく、より静かで落ち着いた雰囲気です。地元の人々も日常的に利用しているので、トルコの文化と生活に触れる貴重な体験ができます。
アラスタ・バザールがお土産ショッピングに最適
サフランボルの旧市街の中心にある「アラスタ・バザール」。繊細な手編みレースのクロスやスカーフ、トルコらしい色合いの刺繍バッグ、トルコの伝統的なお菓子である「ロクム」、香辛料などが購入できます。サフランボルの名産であるサフランは、この地域の名前の由来でもあり高品質。軽いのでお土産にグッドです。
インジェカヤ水道橋の立派なアーチにオスマンの力が
18世紀、オスマン帝国時代に建設された水道橋は、6つのアーチに支えられた壮麗な姿がおみごと。サフランボルの街の北にある渓谷にかかっています。
トルコ上級者には絶対!東のカルス
カルスは、トルコの東部に位置する歴史と自然が豊かな都市。トルコ旅行にはかなり上級スポットではありますが、英国タイムズ紙でも2024年イチオシの街です。スケール感のある自然景観、聖書の時代にまで遡る歴史的な遺産、そして文化的な多様性と魅力にあふれています。
イースタン・エクスプレスが静かに人気です
カルスへのアクセスには「イースタン・エクスプレス(Doğu Ekspresi)」が人気。この列車は、首都アンカラからカルスまでの間を走り、トルコのダイナミックな景色を車窓から楽しむことができます。約26時間の旅程で「クルクカレ」「カイセリ」「シヴァス」「エルジンジャン」「エルズルム」を抜けてカルスに到着。8つの寝台車と1つの食堂車がある「ツーリスティック・イースタン・エクスプレス」もおすすめです。
カルスの旧市街に漂うロシア帝国感
カルスの旧市街は、19世紀末から20世紀初頭にかけてロシア帝国支配下の建築様式が色濃く残っています。石造りの建物や広場が並び、歩いていると時代を遡ったかのようなタイムマシン感覚が。とくに、カルス城から見下ろす旧市街の眺めは絶景。城は10世紀に建設され、歴史的な戦いの舞台ともなった場所です。
アニ遺跡。世界遺産の教会の街
カルスから車で約45分の距離にあるアニ遺跡は、ユネスコの世界遺産に登録されている重要な観光スポットです。アニはかつて、10世紀から11世紀にかけてアルメニア王国の首都として栄え、「1001の教会の都市」として知られていました。現在でも、多くの教会や城壁が残り、歴史的な遺産としてその価値を示しています。アニの遺跡を歩くと、当時の繁栄と豊かな文化を感じることができます。
ノアの方舟、伝説のアララト山へ
カルスは、聖書に登場するノアの方舟が流れ着いたとされる伝説のアララト山へのアクセス拠点。アララト山はトルコとアルメニアの国境近くにあり、登山者や自然愛好者に人気のスポットです。山の標高は5,137メートルで、トルコ最高峰を誇り、登山にはガイドが必要です。とくに夏には多くの登山者がアララト山を目指します。
カルスのチーズと地元料理
カルスは、その独特なチーズでも知られています。とくに、カルスチーズ(Kars Kaşarı)は、その風味豊かな味わいで有名。地元の市場では、様々な種類のチーズや地元の食材を購入することができるので、ぜひ試しましょう。また、カルスのレストランでは、トルコ料理やカフカス料理が楽しめます。とくに「ハンガル(Hangel)」という伝統料理は、ラビオリのような形をしたパスタにヨーグルトソースをかけたもので、なかなか秀逸です。
トルコでスキーならサリカミシュ
カルスの近くには、サリカミシュというスキーリゾートがあります。サリカミシュはトルコ国内でも有数のスキー場で、冬のスポーツを楽しむのに最適な場所です。雪質が良く、初心者から上級者まで楽しめるコースがそろっています。冬の時期には、多くの観光客や地元の人々がスキーやスノーボードを楽しみに訪れる街です。
黒海の静謐リゾート、トラブゾンにての癒し
日本人にはなじみの薄い黒海ですが、黒海という自然もまたトルコの魅力のひとつ。このトラブゾンは黒海沿いに位置する美しいリゾート地です。この地域は豊かな歴史と文化、そして壮大で落ち着いた自然景観が融合していて、数多くの観光スポットがあります。黒海の魅力をぞんぶんに味わう拠点として、訪れる価値ある街がトラブゾンです。
ビザンチンの美が伝わるアヤソフィア(聖ソフィア教会)
トラブゾンのアヤソフィアは、13世紀に建てられたビザンチン様式の教会で、現在はモスクとして使用されています。内部には美しいモザイク画が施されており、その芸術性は圧巻。訪問者は、教会の歴史的な背景と合わせて、建物の建築美も堪能できます。また、教会の周囲には美しい庭園が広がり、リラックスしての散歩も楽しめます。
断崖絶壁スメラ修道院
トラブゾンの南、カレ山の中腹にあるスメラ修道院は、切り立つ崖に立つ息を呑むような景観で知られます。修道院は4世紀に設立され、内部には美しいフレスコ画が残っており、歴史と宗教の深い結びつきも感じることができます。修道院までの道のりをハイキングしながら、周囲の自然景観を愛でつつ訪れることができます。
湖に親しむウズンゴル
トラブゾンから車で約1時間のところにあるウズンゴルは、美しい山岳風景に囲まれた湖。湖畔の村は静かでリラックスした雰囲気が漂い、自然愛好者にとっても理想的な場所です。ウズンゴルでは、ハイキングや自然散策が楽しめ、湖を見下ろす高台からの眺めはため息が出るほど素晴らしい。また、湖周辺にあるさまざまなレストランやカフェでは、地元料理を堪能できます。
絶景スポット、ボズテペ
トラブゾン市内にあるボズテペは、市内と黒海を一望できる絶好の展望スポット。とくに夕日を眺めるには最高の場所で、多くの観光客が訪れます。ボズテペ頂上のカフェで、トルコの伝統的な紅茶を飲みつつ、美しい景色に浸りましょう。
黒海ならではのトラブゾンのビーチ
トラブゾンの近くには、黒海の美しいビーチが点在しています。とくに有名なビーチは「アクチャアバットビーチ」。透明度の高い海と白い砂浜が広がり、南国のビーチリゾートとはひと味違う一日を過ごすことができます。ビーチ沿いには多くのカフェやレストランがあるので、新鮮なシーフードをご賞味あれ。
トルコ専門旅行会社 ターキッシュエア&トラベルトルコ観光地のまとめ
トルコを旅行するなら、まだまだ紹介したい場所たくさん。
それでも他ではあまり紹介されていない場所にスポットを当てているつもりです。
イスタンブールにはじまって黒海リゾートのトラブゾンまで10ヶ所。一度に周るのはちょっと難しいので、何度でも訪れてほしいのがトルコです。
ごはん美味しいし、何よりトルコの人たち親日家ばかりなので、楽しく旅ができること請け合います。
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