リュックは両手が自由になるので旅行にはとても便利。ただやっぱり、スリのリスクが高いです。海外旅行でリュックが危ないといわれる理由と、リュックを使うときの防犯対策を解説します。
使い方しだい、リュックの選び方しだいで、海外旅行でも安心してリュックを使えるようになります。防刃素材や鍵がかけられるリュックの紹介もするので、参考にしてください。
そして何よりいつでも用心すること。警戒心が最大の防犯対策というのも覚えておきましょう。あ、でも旅行ですから、注意はしつつ楽しまにゃデス!
目次
海外旅行でリュックが危ないといわれる理由|スリ被害の危険性
海外旅行でリュックが危ないといわれる理由は、以下の3つ。
- 背中に背負うので後ろが見えていない
- ファスナーが開けられやすい
- 貴重品を携帯していると思われやすい
背負うので後ろで何が起きてるか分かりづらい
リュックを背負うと後ろの視界がさえぎられます。リュックを使うときは周りに注意を払い、貴重品はリュックとは別に肌身離さず持つのが良き。リュックはつねに自分の視界に入る場所に置き、貴重品はリュックの内ポケットに入れるなどの対策も有効です。
ファスナーが開けられやすい
リュックは使い勝手を考え、ファスナーが開けられやすい構造です。海外旅行先の人混みでは、リュックのファスナーが狙われやすく、スリのリスクが高まります。
ファスナーに鍵がついていないと、気づかず誰かに開けられる危険性があります。ファスナーを開けてすぐ取り出せるところに貴重品は入れない or 鍵をつけることです。
貴重品を携帯していると思われやすい
窃盗犯にとって狙いやすいのがリュック。 とくに高価なブランド品や派手なデザインのリュックは、貴重品を携帯していると思われ狙われます。
海外旅行で使うリュックは、まず目立たないものを選ぶことです。
海外旅行でリュックを使うときの防犯対策
海外旅行ではスリや盗難のリスクが高いので、適切な防犯対策をほどこすこと。
治安の悪いところでの対策
治安の悪いエリアには近づかないが鉄則ですが、繁華街などにぎやかな場所でちょっと治安の悪いところには行きますよね。でもリュックを背負っていると、確実にスリに狙われやすくなります。疲れますが、警戒心を怠らないこと、ボーッとしないで周囲に注意することが大切。逆にいうと、疲れてるときにヤバそうな場所へは行かないことです。
治安の悪いエリアでリュックを使うときは、下記の対策を。
- 目立たないリュックを選ぶ
- ブランド品や派手な色、装飾の多いリュックは、スリの標的になりやすい。地味な色でブランドロゴが目立たないリュックを選びましょう
- リュックのファスナーに鍵をつける
- リュックのファスナーに鍵。防刃対策のほどこされた素材のリュックがベスト
人混みでの抱え持ちで対策
海外旅行でリュックを使う場合、人混みではカラダの前に抱えて持つのが基本。抱え持ちはスリや置き引きなどの被害を防ぐ、もっとも効果的な方法です。自分の視界につねにリュックを入れておくこと。
貴重品の収納をくふうして対策
リュックに貴重品を入れるなら、目立たない場所や取り出しづらい場所にしまうことが重要。貴重品はメイン収納や外ポケットとは別の隠しポケットなどに収納しましょう。
旅先の通貨とクレジットカードは財布に入れ、財布は裏ポケットやベルトバッグなどに分散して収納。パスポートはできるだけ肌身離さず持ち歩くことです(ホテルのセーフティボックスに入れる人もいますが、昨今、客室の金庫もあまり信用ならない)。
カードと現金は分散しておくと、万が一のときにもすべてを失う心配がなくなり、被害を最小限に抑えられます。
海外旅行でスリに狙われにくいリュックとは
スリに狙われにくいリュックの特徴は、以下のとおりです。
- 防刃素材でできたリュック
- ファスナーに鍵をかけられるリュック
防刃素材のリュック
海外旅行ではスリや窃盗につねに注意を払う必要があります。防刃素材で作られたリュックは刃物が通りにくいため、スリや窃盗のリスクを最小限に抑えます。
防刃素材のおもな特徴は以下。
- 耐刃性がある
- 防刃素材はナイフなど刃物や鋭利なものからの切り裂きを防ぎます。ふつうのリュックより耐久性が高いのも利点
- 軽量性にすぐれている
- 防刃素材は軽量で一定の強度があります。リュック全体の重量を増やさずに防刃性を確保できる
- 快適性や柔軟性がある
- 防刃素材は意外や柔軟性があり、背負ったときに動きを妨げることが少ないです。海外旅行で長時間リュックを背負う場合も快適に使用できる
防刃素材でできたリュックを以下にまとめました。
商品名 | コリンデザイン|スナップパック | LIFEPACK 2.0 新時代のハイテクリュック | レオーレ|ビジネスリュック |
防刃素材 | あり | あり | あり(耐傷レベル) |
ワイヤーロック | あり | あり | なし |
盗難防止機能 | あり | あり | あり |
隠しポケット | あり | あり | あり |
URL | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
価格は高くなりますが、いちばんのおすすめは防刃素材・盗難防止に特化したコリンデザインのリュックです。2024年の最新作「スナップパック」はとくに使いやすくてGood! 色はブラックとグレーの2色展開です。
ファスナーに鍵をかけられるリュック
海外旅行を安心して楽しむには、ファスナーに鍵をかけられるリュックもおすすめ。
ファスナーに鍵をかけられるリュックのおもな特徴は以下のとおりです。
- セキュリティ性が高い
- メインの収納室だけでなく、ポケットのファスナーにも鍵をかけられるタイプがあります。TSAロックがついているものも。ワイヤーロックつきはリュックが固定できて安心
- 好みの鍵を選べる
- ファッション性が高いファスナークリップやジッパーロックなど、好きな鍵をつけられます。リュックの背面に隠しファスナーがあるタイプは、鍵の開け閉めなく荷物が取り出せる
ファスナーに鍵がかけられるリュックを以下にまとめました。
商品名 | ファンデア|盗難防止バックパック | マーク・ライデン|盗難防止バックパック | イナテック|盗難防止設計大容量 |
かけられる鍵の種類 | パスワードロック式 | パスワードロック式 | パスワードロック式 ファスナーロック式 |
防刃素材 | なし | なし | なし |
ワイヤーロック | なし | なし | なし |
盗難防止機能 | なし | なし | あり |
隠しポケット | あり | あり | あり |
URL | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
大きいバックパックを探しているなら「イナテック」のもの。好みによりますがワタシは「マーク・ライデン」のリュックが気に入ってます。
ファスナークリップやジッパーロックは100均でも購入可。手持ちのリュックの防犯性を高めておくのもだいじ。「ジッパーコネクター」はすぐ開けられますが、開けるためのひと手間がスリ防止になります。「ワイヤーロック」もひとつ持っていると重宝します。アメリカに行く機会の多い人はTSAロックのものを買っておくと便利
海外旅行ではリュック以外のアイテムも活用しよう
海外旅行では、リュックだけでなくそれ以外の収納アイテムを併用すると安全性が高まります。
カラダにぴったり密着ボディバッグが安全
ショルダーバッグも海外旅行で便利ですが、ストラップの長いショルダーバッグはかっぱらいに狙われやすい。カラダの前で持て、視界にバッグが入るボディバッグがおすすめです。
コンパクトで動きやすいのもメリット。デメリットは強いていうなら、男子向き。女子はかなりファッションを選びます。でもコレはリュックも同じ。後、ボディバッグとリュックを併用すると、かなり重装備感が出るのもナという人もいるかも。使い分けが良いかもですね。
海外旅行で使いやすいボディバッグのおもな特徴は以下のとおり。
- 安全性が高い
- 海外旅行では盗難や不正アクセスのリスクが高いので、防犯機能が重要。電磁波をブロックする素材=
RFIDのポケットや、刃物などで切り裂けない素材を使用した製品がある - 収納力に優れている
- 旅行中にはパスポートや航空券、貴重品、スマートフォンなどを安全に収納できる容量が必要です。多くのポケットや仕切りのある製品が人気
- 軽くて快適性に優れている
- 旅行中は移動が多いので、軽くて丈夫な素材のショルダーバッグが人気。長時間の使用でも肩や背中に負担がかからないよう、ストラップや背面にはクッション性があるもの
海外旅行で使えるボディバッグを以下にまとめました。
商品名 | セイファス|ボディバッグ | G4Freeスリングバッグ | CONSPARA T1 |
防刃素材 | なし | なし | あり |
電磁波・スキミング防止 | あり | あり | あり |
隠しポケット | あり | なし | あり |
URL | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
〝最強のボディバッグ〟はCONSPARA T1で、パーフェクトバッグといわれて人気です。2020年クラウドファンディングで登場し現在終了。お値段高めですが、売り切れ続出の好評っぷり。
ワタシはyahooで見つけました
パスポートホルダーとかサコッシュとか…うーん
「パスポートや貴重品は、パスポートホルダーなどに入れて肌見放さず携帯しましょう」というアドバイスをよく聞きます。確かに安全性は高く、ウエストにつけたり首からさげたりすれば、中身をスグ取り出せて便利です。
でも「明らかにココに貴重品が入ってます」とアピールしてるようなものだと、ワタシは考えます。
「服の下に装着できるから大丈夫」といわれても、夏はどうすんだいトカ取り出すときの手間は?と突っ込みたくなる。貴重品が必要なときもあるので、目立たずデモ2手間くらいで取り出せるが基本だと思います。取り出すことに集中して警戒心をなくすほうが危ないのでは?
あくまでもワタシの意見ですが、肌身離さず信仰はほどほどにして、むしろ注意深く行動することが重要なんじゃないかなと。もちろん楽しむために旅行に行くわけで、猜疑心に満ち満ちてではなく、要点を抑えて注意しようねってことです。
海外旅行でリュックが向いている人・向いていない人
海外旅行でのリュックを持つには、向いている人・向いていない人がいます。
リュックが向いている人
リュックが向いているのは以下のような人。
- 荷物が多い人
- リュックは両肩で荷物を支える構造になっているため、ときにはスーツケースより多くの荷物を収納できます。両手が自由になり、長時間歩いたり、移動中の手荷物検査などが便利
- 肩こりがひどい人
- 海外旅行の移動では重い荷物を持つ機会が増えます。リュックは重い荷物を背中で分散させて背負えるため、疲れにくい。肩こりがひどい人はリュックが向いているといえる
- アクティブな観光をする人
- 海外旅行でアクティブな観光を予定している人は、リュック向き。両手が自由に使え荷物もしっかり持ち運べるため快適に。両手が自由に使えると、カメラを構えたり、地図を見たり、ガイドブックを読んだりするのも容易。混雑した場所や狭い路地などでも、両手が空いていると安心
リュックが向いていない人
一方、リュックが向いていない人は以下のような人。
- 高級な場所へ多く観光する人
- 格式の高いレストランやホテルを訪れる機会が多い人の場合は、スタイリッシュなハンドバッグやスーツケースが適切なことが多いです。洗練された印象を与えることで、より良いサービスを受けられる可能性も。ただリュックしだい、持ち方しだいとも
- ファッションに合わせたバッグを選びたい人
- ファッションに合わせたバッグを選びたい場合は、旅の目的や状況に合わせてチョイスを。リュックはカジュアルな印象が強く、フォーマルなシーンや高級レストランなどには不向き
- 荷物を最小限に抑えたい人
- 荷物を最小限にすれば、移動は楽。ミニマムな海外旅行をしたい人はスーツケース+ボディバッグやショルダーバッグがおすすめ
海外旅行全体の荷物の準備についてはコチラ▶︎海外に持って行くべくもの、やっておくこと
まとめ
海外旅行でリュックを持つのは、便利さだけでなくスリや窃盗被害の危険を伴います。背中に背負うと後ろが見えず、ファスナーを開けられたり、生地を切り裂かれたりする可能性があるからです。
海外旅行でリュックを使うときには以下の対策をしましょう。
- 目立たない色柄やデザインのリュックを選ぶ
- 人混みではリュックを抱え持つ
- リュックのファスナーには鍵をつける
海外旅行でリュックの使用は危険といわれますが、防犯性にすぐれたリュックを選び、ショルダーバッグやパスポートホルダーなどを併用すれば安全性は高められます。旅のスタイルや目的地の特徴を考えて、状況に応じてリュックはじょうずに使いましょう。
しつこいですが、何よりの防犯対策はボーッとしないです!