英語が話せれば、海外旅行先でも会話がはずみ、楽しい思い出がつくれたり、世界中に友だちができたりナンテ思ってませんか?
これ、間違いではないですが、正解でもありません。
コミュニケーションに必要なのは、1にも2にもオープンマインド。
そして、話す相手の国へのリスペクトかなと思います。
世界の人口70億人の中で、英語を使ってる人って25%しかいないんです。
だから英語を話せるに越したことはないんですけど、英語にだけ頼っちゃダメ。
もっとベースの部分で、伝えようとする努力をしないとデス。
せっかく海外旅行に行くんですから、ひと言でもふた言でも現地の人と話せたら…すごく楽しい。
そのための、ワタシにとって最強のツールは、サッカーです。
プレイはできませんけどね。
目次
海外で、イタリア人とふたりっきりの6時間…
愛すべき国イタリアでは、ほんとうにイロイロなことが起こります。
(たとえばコンナ話…地獄に落ちやがれ その1)
理由は長くなるのでハショリますが、ワタシ、ローマからミラノまでのおよそ600kmを、タクシーで移動することになりました。
運転手さんと、ふたりっきりです。
友だちが紹介してくれた運転手さんなんで、安心ではありますが…寝るわけにもいかない…
で、運転手さんの英語、カタコト以前。
ほぼ、コミュニケーションを取ること、不可能と思われました。
おしゃべりなワケではないのですが…ワタシ、沈黙が苦手なんです!
それに10分くらいだったら、別になにも話さなくていっかと思えるんですが。
600kmですからね。
6時間ですからね。
ムッツリしてるのも日伊交流としてどうなんって思うでしょ…
ワタシB
あ、このおっちゃんミラネーゼやん!
(ミラネーゼ=ミラノっ子)
そう!
人間追いつめられると、なんらか知恵を絞りだします。
ワタシA
You ミラネーゼ、ミラニスタ? インテリスタ?
ミラノといえばファッション、ブランドの街ではありますが、本田圭佑選手が所属した(〜2017)のACミランか、長友佑都選手の所属していたFCインテル(〜2018)かという2大フットボールチームがあります。
そこでワタシ「アナタはミラノっ子でしょ。ミランファンなの? インテルファンなの?」と聞いたつもり。
と、どうでしょう、おっちゃん!
バックミラーをのぞき込みながら、目を輝かせて叫ぶじゃありませんか。
「シー、シー、ミラニスタ!!」
ここからは楽勝でしたね。
ACミラン所属のジョカトーレ(=選手)の名前、アズーリ(=イタリア代表)歴代の名選手を挙げてくだけで、2時間はいけました。
〝芸は身を助く〟じゃありませんけど、ほんとサッカー好きでよかったヨ。
コミュニケーションツールとしてのサッカー、偉大
コスタリカのバーでは、レアル・マドリーのゴールキーパー、ナバス選手のおかげでタダ酒が呑めました。
コスタリカの選手なのは知っていたので、名前を出すと…
まさかの、バーのあるサン・イシドロ生まれの選手!
「なんだなんだ、オマエ話分かるじゃん」ってことで、おごってもらいました。
・ ・ ・
またイタリアに戻りますが…
伯爵のお屋敷ホテルに泊まったときのことです。
ちょうどブラジルW杯まっ最中。
日本 VS コートジボワールの試合当日だったので、TV中継の有無を確認してたところ…
なんと! もう1台のTVが、部屋に設置されるじゃありませんか。
サッカー好きの伯爵が、万が一に備え、別チャンネルで国際中継が観られるようにセットしてくれたんです。
試合はさんざんで、ヤケ酒呑んだカメラマンとふたり、翌朝はサイテーの気分でしたが…
アズーリの健闘を祈り、ガッツリ握手で、伯爵とはお別れしました。
ワタシA
ま、ワタシのことだから…失敗もあります!
伯爵邸を後にしての別の街でのこと。
タクシーに乗ると、オランダ VS メキシコのラジオ中継が流れてます。
で、〝0 ゼロー1 ウノ〜!〟の絶叫に、メキシコ応援のワタシ、コブシを挙げてみました。
と、運転手さんのシラケた顔…〝何やっとん…チラリ〟
あれ?
イタリアとオランダって仲よかったっけ???
やっぱり、ヨーロッパはヨーロッパに肩入れするんだそうであります。
ま、試合はオランダの逆転勝利だったんで、運転手さんにニラマれることはなかったですが。
・ ・ ・
ま、とにかくサッカーにまつわる旅話なら、後5000文字は書けちゃうくらいあります。
それはみなさんヤでしょうから、我慢しますが…
それくらい、行った先でのコミュニケーションに役立ってます。
これはアフリカでも、南米でも、そして最近では中東、アジアでもいっしょ。
サッカー話は、ほんと最強のコミュニケーションツールです。
コミュニケーションには知識総動員であたれ
で、ワタシの場合は、サッカー好きが強みですが、ほかのことでコミュニケーションが取れることも多いです。
もちろん万人に当てはまるかというとムズカシイですが、けっこうイケます。
音楽の都ウィーンとかだと、指揮者の話や偉大な作曲家。
これ、ドイツやプラハでも使えるテです。
・ ・ ・
F1ドライバーなんてのも使えます。
とくにイギリス人、好きですよね。
ルイス・ハミルトンなんて名前だしたら、ウケるはず。
でも、かつての凄腕ドライバー、ナイジェル・マンセルの人気もまだまだ衰えてません。
・ ・ ・
ロードレーサー、テニスプレイヤー、ゴルファー…
世界的アスリートを嫌う人はあまりいないです。
海外でのコミュニケーションを良好にするために、わざわざスポーツ好きになることはないですが、有名アスリートやアーティスト、シンガー…の出身国を知っとくと便利なのはたしかです。
外国人に「ケイ・ニシコリは素晴らしいプレイヤーだ」とかいわれたら、やっぱり嬉しいですもんね。
英語以外の知識で、こんなコミュニケーションも
まぁ、カタコトというか固有名詞、個人名連発の会話には限界があります。
それでも、しないよりは百倍イイとワタシは思いますが。
慣れてくると、ちょっとアレンジをきかせる余裕が出てくるはず。
ワタシの場合は、やっぱりイタリアで…
タクシーの運転手さんに、ホテルに行く前に、ドコドコとカレカレに寄って欲しいと頼みたかったときのことです。
これには、イタリア料理のメニューを思い出してみました。
「プリモ〜ドコドコ、セコンド〜カレカレ、エ、ホテル」
賢明なみなさんなら、もうお分りのように「プリモピアット=第一の皿」「セコンドピアット=第二の皿」です。
エは英語のand。
イタリア語の文法などまるで分りませんが、まぁ、無事2ヶ所に寄ってからホテルに行けました。
イタリアだと、音楽用語もけっこう使えます。
「ピアニッシモ」とか「フォルテッシモ」あたりはスパの施術のときにいけます。
・ ・ ・
〝立ってるものは親でも使え〟です。
あれ? ちょっと違うか…
いずれにしても、臨機応変、フレキシブルな応用が、アナタを助けます。
英語しか話さないと、海外じゃ嫌われるよ
で、最後に。
英語が得意な人へ。
もちろん英語圏ではその能力を発揮して、大いにコミュニケーションを取っていただきたいと思うのですが…
英語圏でない国では、あいさつくらいの現地語は覚えましょう!
英語の通じるホテルでも…
ベッドメイクのおばちゃんとか、バレットパークのお兄ちゃんなんかは、そんなに英語ペラペラではないことも多いです。
いや、たとえ英語がペラペラなコンシェルジュとかでも、現地語であいさつするほうが、断然ウケがいいです。
日本を訪れる観光客が「オハヨゴザイマス」とか言ってると、笑顔になりますやん。
「ブエノス・ディアス? あれ? タルデス?」とか、たどたどしくてもいってみると…
おばちゃん、ヤだね〜とっくに昼過ぎてんのにとか、笑いながら
「ブエノス・タ・ル・デ・ス!」とか、嬉しそうに教えてくれます。
これ、コミュニケーションの第一歩!
英語がペラペラなために、こうしたチャンスをなくしてる人って、けっこういます。
ワタシの友だちみてても、そう思うことが多いです。
もちろんそうじゃない人もたくさんいますが。
あ、でもアメリカの人やイギリスの人、英語で押し通して嫌われてるシーンには、けっこう遭遇しますよ!
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