のっけから足のアップで失礼します。
スリランカにてくるぶしを骨折しました。
車椅子にて取材続行〜
こころ強い友人がいっしょだったので、ナントカ仕事を済ませましたが…
大変でしたし、同行者にエライ迷惑をかけました。
思いもよらないことも発覚で、いやいや勉強になりました。
いま、旅先で骨折してピンチの人!
少しでも参考にしていただければと思います。
目次
海外で足折って、人生初のヘルプ ミー!
ホテルのビーチを撮影しようと坂道を下りておりまして。
するとビーチにいた親切な人が…
左に迂回したほうがラクだに、ジェスチャーで教えてくれるではありませんか。
おー、さすがスリランカ。
知らない人なのに、やさしいねぇと思いつつ左へ。
で、素直に道を歩いてりゃヨカッタんです。
でもけっこうな回り道。
ショートカットで芝生の上に…
と、水をまいたばかりの芝に足をとられて
グギッ いや パキン!
と、音を立てて、左足が内側にねじれましたです。
この音はどうにもヤバイ…アセりましたね、かなり。
とはいえ、本人、信じたくないわけです。
なんとかネンザであってくれと念じつつ、ひとまずケンケンにて部屋へ。
まずは冷やさねば。
氷、氷!
と、ルームサービスに電話です。
と、と、ところが受話器をあげてもツーでもなければカーでもナイ。
ゲっ。
まさかの故障…
ケンケンにてドアを開けると、ちょうどアリガタイことに庭師のオッチャンが作業をしているではありませんか。
人生初の HELP ME ! ですよ。
で、この後もルームサービスの兄チャンが隣の部屋に氷を届けたり、友人が電話をしてくるもリンリンと鳴るも、出ると切れるわナドナド。
ったくヨゥ〜な事態がつづくも、こころ強い友人登場にて、ドクターを呼んでもらい
「まぁ、折れてないと思うけど、病院でレントゲン取って確認したほうがいいっしょ。折れてないと分かれば、安心だし〜」
と、一路病院へ。
鉄則1「ホテルの部屋の電話が壊れていないか、最初に確認しとこう」デス。
って…やらないですね、実際。
このあと何度も出張に行ってますが、電話の確認なんてしないです、ふつう。
でも、壊れてることもあるとは頭のスミに置いておいたほうがよいとは思います。
骨折したらまずは医者。診断書と領収書も忘れずにネ
前フリが長くなりました。
ワタシのことはさておき
1.ケガをしたらまず医者です。病院です
これは海外でなくとも常識ですが、旅行中だとついつい軽く考えたり、まわりへの迷惑をおもんぱかって我慢しがちですが、それNG。
海外だからこそ、きちんとドクターに見てもらいましょう。
2.診断書を忘れずに書いてもらうこと
のちのちの保険請求のこともあるので、コレだいじ。
英語だろうと何語だろうと、書いてもらいます。
3.領収書はとにかくなんでもとっておく
意外なものまで保険請求できることがあるので、とにかく怪我した日からの領収書はきっちりとっておきましょう。
4.交通事故の場合は、警察の証明書も必要
ワタシの場合は、ひとりで勝手に転んだわけですが、事故となるとちょっと厄介です。
ケガしていると自分では動けないと思うので、ここはホテルに泣きつくのがいいのかなと思います。
で、スリランカの病院は、とてもスムースに外国人を受け入れてくれます。
じつはワタシ、スリランカで病院に行くのは2度め。
(前回の病院のことは、スリランカのアーユルヴェーダをホテルで体験!1週間で体が変わったヨで書きましたが…』)
日本のように半日もかかるようなことはなく、15分くらいでレントゲンを撮ってもらい。
さらに15分くらい待って、診断をしてもらえるという感じ。
レントゲン代は580スリランカルピーなりで、日本円にして1200円ちょっとでした。
ま、上の画像では、本人ちょっと凹んでいるので、さすがの前向き人間なワタシもさえない表情ではありますが。
レントゲンの結果は「骨、折レテナイ」でした。
「デモ、足ツクト、トッテモ痛イ」状態です。
車椅子でも、海外旅行はアキラメナイで
骨折騒ぎで半日以上も遅れた日程をばん回すべく、翌日からサファリ取材です。
ジープに枕やクッションを積みこんでもらい、ネンザの左足を姫さま状態にしてのお仕事。
本人、足さえつかなければ痛くもかゆくもないので「キャァ〜 レパード! 豹よ豹〜」とか叫んでましたが、まわりの方々には多大なるご迷惑をおかけしました…
幸い移動先のホテルが新しかったので、ほとんどがバリアフリー。
これも助かりました。
ま、それでも、わずか4段ほどの階段脇に設けられたスロープも、自力では上れません。
助走をつけて3度ほどトライしましたが、後ろからやって来たカップルが見かねて助けてくれました。
みんな、やさしい…
旅先で知る、ヒトの温情でありますね。感動デス。
で、たしかにまわりの人に迷惑をかけますが、突然の車椅子でも旅はつづけられると思いました。
ひとり旅だとなかなかむずかしいですが、先手先手で準備ができれば可能だと思います。
でも、お金はかかる。
ワタシの場合は仕事ということもあったので羞恥心ナシで、階段しかないところはオシリで上るというワザを思いつきました。
片足はつけるので、オシリからなら階段は上れます。
下りもオシリを使って下りる。
それでも、同行者の手助けナシではありえないわけで、日常的に車椅子で生活されている方々への配慮が、いままでとっても欠けていたナと反省しました。
海外からの帰路の準備は早いに越したことはない
車椅子で、旅はつづけられますが、帰りの準備はとにかくスグに手配しましょう。
5.空港での車椅子。機内での車椅子
同行者にすっかりお世話になったワタシですが、帰りはひとり。
それもシンガポール経由で日本に帰らねばなりません。
まずは、スリランカ〜シンガポール間をエコノミーからビジネスクラスへアップグレード。
10万円以上かかりましたが、これはドクターの指示書があれば、後で保険請求できます。
スリランカ航空では車椅子を借りるのに5,000円かかるといわれましたが、最終的に請求はされませんでした。
シンガポール〜成田はもともとビジネスだったので、車椅子の件だけ連絡。
話も早かったです。
さすが ANA。
が、ここで問題発覚。
「お客さま。
車椅子をご用意できるのが、チェックインカウンターとなりますので、カウンターまでは自力で来ていただかなくてはなりません」
またまた ゲッ!
これまたワタシの場合は温情に恵まれ、カウンターまでホテルが車椅子で送ってくれたので、なんとかなりましたが。
ふつう、タクシー降りて、チェックインカウンターまでってそこそこあります。
それもバゲージ持ってケンケンで行くには、あまりに長い。
車椅子のレンタルはカウンターから規定は、けっこう多くの航空会社の規定のようなので、速やかに調べ、解決策を練っておく必要があります。
ちなみにスリランカの空港のスリランカ航空は、ビジネスクラス以上の入り口が通常とは別の場所にあり、車椅子は道路に出て待機してくれていました。
このあたり、航空会社の規定というよりは、空港施設の問題でもあるかもです。
あと、機内の移動が多少はできるのか、できないのかも車椅子を借りるポイント。
ワタシのように多少の移動はケンケンでいける場合は、乗機まで車椅子ですが、まったくもって動けんという場合は、機内に持ちこめるタイプの車椅子を用意してもらわなくてはなりません。
車椅子の試練はまだまだつづく
と、帰りのフライト変更と空港での車椅子を手配し、成田空港からのタクシーを手配(これも後で、保険請求できます)。
さて、いよいよ帰国です。
まず、エコノミークラスの場合だと、車椅子に乗せてもらえるまでカウンター前でかなり待たされるようです。
あるいは、税関通ったあと、ゲート前の椅子に座らされて置き去りにされるような雰囲気。
このエコノミーだとどうよの情報、ジャーナリストなら聞きまくっておけよなのですが、さすがに凹んでいたので確認を怠っております…
が、ビジネスクラスでも、スリランカではラウンジに連れていってもらったら、さっさと車椅子を片付けられそうになりました(シンガポールでも似たような状況)。
おいおい、まだ搭乗まで3時間近くあるんだゼィ!
「あのぅ、トイレにも行きたいし、なにか食べたくなると思うんで、車椅子必要なんですけど」
「えっ、そうなの。じゃ置いてくけど…
また、搭乗時刻近くになったら向かいにくるわ」
トドメは、ラウンジの受付のお姉サンに呼ばれて、キコキコ車椅子で向かうと…
「ほかのお客さまが通路側の席をお望みなんですけど、代わってもらえません?」
「ハァ? 車椅子に座ってるワタシを見て、わかりません?
歩けないのにナンデ窓側の席に変わると思う!」
ま、ここでワタシの声が怒気をふくんでいたのはマチガイありません。
こんなドっと疲れるやりとりを経て、成田空港での心配が頭をよぎります。
タクシーまで、どうやって行くんじゃぁ?
ま、これはANAさん、きっちりタクシーまで車椅子で送ってくれたので事なきをえました。
で、ネンザだったワタシの足はいっこうによくならないので、再度レントゲンを撮ったところ、みごとにパッキリ折れておりました。
完全復帰まで3ヶ月。
この間出張に行けず、必死でリハビリをしたワタシです。
それでも、いろいろな意味で勉強になりましたし、いつも以上に旅先でのヒトのやさしさに触れることができました。
思えば、ワタシにとって特別な国イタリアでは、交通事故で3日間入院し、感動のペルーでも高山病になりかかり、そして大好きなスリランカでは骨を折るという…
ダメな男だからホレる的な? トラブルがあった国ほど思い出深いのかもしれません。
最後に。
とくにクレジットカード付帯の保険の場合、パスポートの出国スタンプのコピーが必要です。
でも自動ゲートでスタンプのない人は、EチケットのコピーでOK。
心配いりません。
旅先でのトラブルは、ないのがいちばんですが、足の骨、折っても、みんなに感謝しながら旅はつづけましょう!
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