旅行の満足度を大きく左右するホテル。
ただ…山ほどあるホテルから、最適快適な1軒を見つけ出すのは至難です。
価格、立地、サービス、設備など、チェックすべきポイントも多岐多数。
そこで失敗しないホテルの探し方の重要ポイントと具体的アドバイスを、旅行ジャーナリストとして何100軒ものホテル取材をした経験をもとにまとめました。
旅行の目的や好み、スタイルに合わせたホテル探しのコツを押さえて、満足のいく旅にしましょう。
記事の後半では、ホテル予約サイト比較もしているので、ご自分が使いやすい予約サイトを見つけてください。
お得に予約する方法やホテル選びでよくある失敗例、それを回避するためのヒントも紹介します。
次の旅、最上のホテルを探しましょう。
目次
海外ホテル探し|3つの必須条件
海外のホテルを探すときはまず1に安全、2に安全です。
そして清潔度・立地が、ホテル探しの3大条件。
ホテルの安全性を確認する方法
〝安全〟は海外ホテル選びの最優先事項。
日本と事情が大きく違うので、安全だけはいちばんに確保しないとです。
以下のポイントをチェックしましょう。
じつは危ない駅近、空港至近ホテル
立地として至便の駅近・空港至近ホテルなんですが…
コレ、犯罪する側にも便利な立地であると知っておくこと。
もちろん由緒正しきステーションホテルなどもあるので、一概にいえませんが…念入りにチェックを。
学校が近くにあれば、まずは安心
こちらもひとつの目安。
子どもたちの通う学校エリアは、比較的安全と考えられます。
セキュリティ対策をチェック
ホテルのサイトを見てもチェックできることは限られますが:
- 24時間体制のフロント
- セキュリティカードによるエレベーター操作
- ルームキーのタイプ
この辺りがチェックできると安心度は増します。
予約サイトのレビューはどう?
レビューで安全に関するコメントの有無を確認。
〝安全〟というコメントは無いと思いますが、盗難被害などのコメントは要チェックです。
繁華街は安全か?危険か?
繁華街のほうが人通りがあって安心、いや危ないよと賛否両論。
これも場所によると覚えておきましょう。
悩んだらチェーンのホテルかな
ワタシ自身はオーナーの顔が見える独立系のホテルを極力選びますが、中南米の治安悪そーなエリアに泊まるとなったら、チェーンのホテルが基本安心。
世間の評判を気にするポジションですから。
チェーン系が予算に合わなかったら、系列ホテルを探すのもテ。
ハイアット系のハイカテゴリーは予算が…なら、ハイアットハウスやハイアットセントリックを探すイメージ。
絶対、安全とは言い切れませんが。
ホテルの清潔度は予約サイトで分かる?
日本人にとって、旅の疲れをいやすホテルの部屋は、クリーンであることが必須です。
清潔度を見極めるポイントは以下。
予約サイトの投稿写真を参考に
予約サイトなどのレビューで、清掃に関するコメントに注目。
また、ホテルが提供する写真ではなく、投稿された画像をチェックするのも確かな方法です。
できるだけ最近の投稿をチェックしましょう。
一般的には開業・リニューアル4年以内だと新しさは保たれる
掃除が行き届いているのはもちろんですが、ホテルは4年経つと古びた印象を持ちはじめます。
もちろん歴史を誇るホテルなど〝風格〟としての経年変化は別なのですが、ビジネスホテルのような合理的な宿は、築年数が浅いほうがキレイではあります。
ホテルのロケーションが旅の満足度を左右する
ホテルの立地は、旅行のスケジュールや移動の利便性に大きく影響します。
以下の点を確認しましょう。
観光地や交通機関へのアクセス
安全性との兼ね合いを図りつつ、観光地や主要な交通機関へのアクセスをチェックします。
荷物を持って歩ける距離かどうか。
目指すエリアに適当なホテルが見当たらない場合は、次の予定地を探してみるなりで対処。
周辺の施設・ショップもチェック
ホテルのクラスにもよりますが、レストランのないホテルに宿泊する場合は、近くにレストランかカフェがあるとよきです。
旅のスタイルによってはスーパーやコンビニが近くにあると、さらに便利。
薬局が近いと、万が一のときに助かります。
ホテル探しの基本3ステップ
3つの必須条件を頭に入れたら、いよいよホテル探しスタートです。
- まずは目的地エリアを決める
- 予算で絞る
- 気になるホテルをリストアップ
例えばバルセロナ。
旅の目的はサグラダファミリア見学とボケリア市場堪能とします。
地図アプリにバルセロナ、サグラダファミリアと入れると…
滞在エリアを決めて地図を開こう
滞在するのが〝バルセロナ〟として、観光目的が〝サグラダファミリア〟と〝ボケリア〟だとします。
両方のエリアをチェックして、気になるホテルをクリックして見ます。
目的地への距離だけでなく、近隣にレストランやカフェ、スーパーなどがあるかも要チェック。
地下鉄の駅やバス停などもキャッチしておくのポイント。
例えば、サグラダファミリアを見たら、次にカサバトリョに行きやすいっといいよねという感じです。
予算に見合うホテルを探す
Googleマップは表示ホテルをクリックすると客室料金が出るのが便利。
各予約サイトの料金も出るので、気になる予約サイトの確認もできます。
ここで重要なのは、旅の予算を決めておくことです。
だからお目当てのホテルを探す前に、全体のプランは必ず立てておきましょう。
▶︎旅の計画はコウ立てろ!
気になるホテルをチェック
いくつかのホテルをリストアップできたら、ホテルごとに詳細をチェック。
公式サイト、いろいろな予約サイトでの評価やレビューを見ましょう。
Googleマップの口コミも信憑性が高いことで定評があるので忘れずに!
写真や文章に注目!
- 写真を見て、文章を読んで魅力が感じられるか?
- ホテルのおすすめポイントや他のホテルにはない施設やサービス
- 外観写真より客室写真、周辺写真(ストリートビュー)ホテルまでのルート、撮影時期を確認するのも忘れずに(古いものはあまり参考になりません)
- 口コミは評価順よりも口コミ数をチェック(基本は多くの人が利用したホテルがよきです)
候補リストはどんどん差し替える
最初にリストアップしたホテルを予約サイトなどで調べていると、近隣のおすすめホテルも出てきます。
またAirbnbでも面白い滞在ができるので、チェックしてみてください。
その他のホテル選びポイント
快適な滞在のため|部屋のチェックポイント
ホテル探しでは、客室の条件も重要。
以下、自分が気になる点を確認していきましょう。
広さ | ビジネスホテルのシングルで11〜14㎡・一流ホテルのシングル19〜20㎡が目安 |
ベッドタイプ | ひとり旅ならツインじゃなくて大きいベッド1つよね |
バスタブの有無 | 旅行期間が長い、寒い時期、旅の終盤はお風呂につかりたい |
WiFiの有無 | まれに高級ホテルで有料のことがあるので要注意 |
ホテルの食事オプションは?
寝るだけの滞在と割り切っても、朝食付きが便利だったりします。
旅のスタイルによりますが、ホテルで摂れる食事は要チェック。
- レストランの有無と営業時間&味の評価
- ルームサービスの有無と営業時間
- 朝食付きのプランの有無と営業時間
ホテルの付加価値サービス
ホテルの施設やサービスについても、滞在時間によっては快適度を大きく左右します。
以下、あるといいなのサービスをチェックしましょう。
- フィットネスセンターやプールの有無と営業時間
- ビジネスセンターの有無と営業時間
- 送迎バスの有無(空港送迎があると得点高い)
- 駐車場の有無と営業時間(レンタカーで移動の人は要チェック)
- 売店、ショップの有無(忘れ物をしたとき、小腹が空いたときに助かる)
ホテル探しで絶対失敗しないためのアドバイス
予約サイト、口コミの真実
ホテルを探す際、予約サイトの口コミはとても役に立ちますが、情報の見極めが肝心。
大きなホテルグループに限らずステマが横行していたり、悪意のあるコメントがあったりと、鵜呑みは厳禁です。
まあ、悪いコメントばかりだったらやめたほうがいいです。
わざわざ悪い意見ばかりのサクラを雇うはずがないので、ホテルに問題があると考えられます。
評価数と口コミ数の比率を見る | 評価数が多いのに口コミが少ない or 評価は高いが口コミが少ない… 評価数も口コミも多いなら問題なし |
悪い意見も読んでみる | 心理として良いことがあったときより、悪いことがあったときのほうが書き込みしたくなるもの。他のコメントと比較して、明らかに悪意のあるコメントは分かるので |
新しい口コミを読む | オーナーや支配人だけでなくスタッフの交代やリニューアルなど ホテルも変わります。基本、新しいレビューを参考にする |
キャンセルポリシーの確認
忘れがちですが、コレとても重要。
旅行が中止になるといったことだけでなく、調べてたら直前でもっといいホテルが見つかったナド。
旅程が崩れてキャンセルする必要がでる場合もあるので。
ホテルの予約サイト比較
ワタシは直接ホテルで予約を取ることがほとんどですが、人気ランキングや口コミチェックが手軽な予約サイトは便利です。
海外旅行に幾度となく行くなら、その場その場の料金の安さでいろいろなサイトを使うよりも、自分に合うサイトを決めたほうが、断然お得なのも確か。
予約サイトだとポイントやクーポンなど特典も享受できるので、使いやすいと思うサイトを選びましょう。
以下、5つの予約サイトの特徴を紹介します。
予約サイト名 | 登録ホテル数 | 気になる特徴 | 強いエリア | デメリット | 公式サイト |
agoda | 400万軒以上 | ・セールやプロモーションの頻度が高い ・基本安い | アジア&意外な南米 | ・最後まで税金&手数料が加算表示されない ・特典のキャッシュバックが遅い | 詳細を見る |
Expedia | 300万軒以上 | ・写真ふくめ情報豊富 ・操作性よい ・クレカ提携の割引き | アメリカ&アジア | ・会員制度が分かりづらい ・会員でないと変更、キャンセルが大変 ・最低価格保証はない | 詳細を見る |
Hotels.com | 50万軒以上 | ・10泊宿泊で1泊ボーナス ・他よりも高級ホテルの扱いが多い | ヨーロッパ&アメリカ | ホテルの予約特化なのでフライトは予約できない | 詳細を見る |
Trip.com | 140万軒以上 | ・ポイントサイト経由でポイント二重取り可 ・東京事務所の約90名の日本人スタッフが24時間サポート体制 | 中華圏最強&ときにパリなどヨーロッパに力を入れつつある | 最低価格保証はない | 詳細を見る |
楽天トラベル | 約60,000圏 | 楽天スーパーポイント使用可&貯まる | 当然、日本だが | 最低価格保証はない | 詳細を見る |
ホテルの予約サイトはうまく使いこなそう
主な予約サイト4つと日本で便利な楽天トラベルをふくめて、比べてみました。
もっと多くのメリット・デメリットあると思いますが、気になることをピックアップ。
こちらを参考に、さらなる情報をチェックしていただけるとよいかと思います。
以下、ワタシの肌感で恐縮ですが、各予約サイトに向いている旅行者のタイプを挙げてみます。
agoda | ワールドワイドにホテルは網羅しているので、旅初心者には便利 |
Expedia | 各ホテルへのリクエストなど英語が必要なケースもあり、やや旅慣れた人向き |
Hotels.com | 欧米への初級〜中級旅行者向きで、うまくExpediaとの相互ポイント制度を使えるとお得 |
Trip.com | 近年の改善が取り上げられることが多いので、旅行先によって旅行者全般向き。日本旅行業協会の正会員なので安心感も |
楽天トラベル | 海外ホテルの取扱数は少ないが、楽天経済圏の旅人に |
予約サイトを使うときの注意点
ホテル予約サイトは実際、使ってみないと良さも悪さも分からないというのが、正直なところです。
1度や2度では分からんというのも真実。
ワタシは過去30回ほど予約サイトを使いましたが、キャンセルがメンドウだったのは1度だけ。
予約でのトラブルは経験がありません。
だからといって一定数トラブルがあるとは思っていますし、トラブル発生時の対応も頭の隅に入れておいたほうがよいです。
トラブルが増えているので、政府の広報でも▶︎ここを確認!旅行予約サイト選びのチェックポイントなんて喚起をしてるくらいです。
- キャンセルポリシー熟読
- 宿泊料金に税・サービス料がふくまれているか、また支払いのタイミングを確認
- 予約確認証、キャンセル規定などプリントアウト、保存する
ホテル公式サイトからの予約を侮るな
ホテルの公式サイトからの予約には、以下のようなメリットがあります。
- 公式サイト限定の特典や割引:
公式サイトならではのプロモーションや割引はお得感が高い。
ホテルとしても、予約サイトに手数料を払うより、直接予約してくれるゲストを大切にしたいわけです。 - ずべてのホテルではありませんが、予約画面に有名予約サイトの料金設定も掲載し、最低価格を保証しているところもあります。
- ダイレクト予約の安心感:予約の変更やキャンセルがとにかくスムーズで、安心感があります。
追加で加湿器を頼みたいなどのリクエストも、直前でも直接だとほとんどかなうのがありがたい。
ホテルを安く予約するテクニック
ホテルの料金は安ければいいというものではないものの、やっぱり安いほうがいい!
以下、ホテルにできるだけ安く泊まる方法を紹介します。
予約サイトとホテル公式サイトの価格比較
Trivagoなど旅行比較サイトがありますが、正直、不要。
ワタシはGoogle一択です。
だって、主要な予約サイトと公式サイトの価格が一目瞭然、もちろん日付選択で調べられますし、クリックひとつで各サイトに飛べます。
ただ、上の「おすすめのホテル予約サイト」にも書きましたが、その場の安さだけで選ばないこと。
料金に大差がなければ、これからも使える予約サイトを決めて特典を享受すべきです。
ホテルの予約は早めに。そして直前に再度確認!
何がなんでも安く泊まりたいというのもありです。
例えば、自分のお財布には少々厳しいが、ココに泊まりたい!
手間ひまをいとわないなら「早めに確保して、ギリに予約し直す」というテクニック。
ただし、この技には以下が必要。
- キャンセルポリシーの確認、ダブルチェックする意思力
- メンドウを厭わない忍耐力
- たとえ予約サイトがキャンセルポリシーを反故にしてきても闘えるメンタル
ホテル予約|最終チェックリスト
ホテルに予約を入れる前の確認事項です。
再度の確認になると思いますが、ダブルチェックとてもだいじ。
- キャンセルポリシーと変更規定:予約のキャンセルや変更に関するルールを読み込む。
- 追加料金(税金、リゾートフィーなど)の有無:表示価格以外に追加で料金が発生する場合があるので、事前に確認が必要です。
- チェックイン・チェックアウトの時間:到着予定時間や出発予定時間に合わせて、チェックイン・チェックアウトの時間を確認します。
- アメニティとサービスの詳細:部屋のアメニティや利用できるサービスの詳細をチェック。ドライヤーの有無は荷物にも影響ありますから。
まとめ
ホテルは、旅行の満足度に直結する重要な要素です。
必須の安全性・清潔度・立地をはじめとする基本ポイントを押さえつつ、自分に合ったホテルを探しましょう。
確認事項が多くてウンザリしそうですが、逆に旅先の写真を数多く見たり、感想を読んだりして旅行気分がグッと盛り上がるのも事実。
ぜひ、ホテル探しを楽しんでください。
予約サイトをじょうずに活用して、お得に快適なホテルを見つけて予約を!
まずは泊まりたいホテルを探す
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