海外旅行に行く際、通信回線に悩む人は多いです。現在使っているスマホに海外SIMを挿入することで、海外でのデータ通信や通話ができるように!
海外SIMの基礎知識から選び方、注意点を解説します。この記事を読めば、海外での通信トラブルにさよならデス。
海外SIMの知識やポイントを押さえて、快適な海外旅行を楽しみましょう。
目次
海外SIMの基礎知識
海外SIMの基礎として押さえておきたいポイントは、以下の3点。
- 海外SIMの種類と特徴
- 通常のSIMと海外SIMの違い
- 海外SIMのメリット・デメリット
海外SIMの種類と特徴
海外SIMにはいろいろな種類があります。それぞれ特徴が異なるので、自分の利用スタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
- プリペイドSIM
- 前払い方式で、データ量や通話時間があらかじめ決められており、使い切った後は再チャージが必要
- ポストペイドSIM
- 使用後に使った分の料金を支払うので、海外の長期滞在に向いている
- eSIM
- 物理的なSIMカードが不要で、スマホに直接プログラムされる
- マルチカントリーSIM
- 国ごとのSIMカードの入れ替えが不要で、複数の国を移動するのに便利
使用機能は「データ通信のみ」「音声通話+データ通信」「音声通話+SMS」「データ通信+音声通話+SMS」の4種類。データ通信のみのタイプを選ぶと、音声通話やSMSの使用はできません。音声通話が可能なタイプは、現地用の電話番号が割り当てられます。
通常のSIMと海外SIMの違い
通常のSIMと海外SIMでは、使用できる地域とコストに大きな違いがあります。通常のSIMは、国内かつ契約しているキャリアのネットワークでのみ使用。海外SIMは渡航先の現地の通信ネットワークを利用してデータ通信や通話を行います。
通常のSIMを海外で使用する場合、国際ローミングを利用するため高額な料金がかかります。海外SIMの多くは、使用する分を前払いで支払うプリペイド方式が一般的。利用期間やデータ容量に応じたパッケージがあり、コストを抑えやすいのも海外SIMの特徴です。
海外SIMのメリット・デメリット
海外SIMのメリットは、以下のとおり。
- コストが削減可能
- 通信速度が速い
- Wi-Fiルーターの持ち歩き不要
- プランによってデータ量や使用期間を自由に選択
- データ量の無駄づかい防止
海外SIMは、料金設定がローミングよりも安価に設定されています。現地の回線を使用するので、通信速度が速く、Wi-Fiスポットを探す必要がなくとても便利。さまざまなプランがあるので、スマホの使い方や滞在期間に合わせて自分に合ったプランが選べます。
海外SIMのデメリットは、以下のとおり。
- SIMカードの入れ替えが必要(eSIMは不要)
- 初期設定が必要
- 使用データ容量に注意が必要
- 日本語サポートの対応制限
SIMカードは、小指の先ほどのサイズが多く、入れ替え時には注意が必要。eSIMの場合は、物理的なカードが不要なので入れ替えがありません。初期設定が心配な場合は、比較的手順が簡単なものを選んだり、事前にマニュアルを読んで設定手順を確認しておきましょう。
海外SIMの選び方
海外SIMは、旅行先の国や地域に適したSIMを選ぶことが基本です。選び方のポイントは、以下の3点。
- 対応するスマホに応じて選ぶ
- 旅行先の国や地域に応じて選ぶ
- データ容量や使用期間に応じて選ぶ
対応するスマホに応じて選ぶ
SIMカードには、複数の規格があります。自分のスマホで問題なく使用できる規格のSIMカードを選ぶこと。SIMカードの規格は「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」の3種類。マルチSIMと呼ばれる全規格に対応するSIMカードもあります。
旅行先の国や地域に応じて選ぶ
海外SIMには、対象エリアの設定があります。特定の国だけ使えるもの、複数の国で使用可能なものと2種類のSIMがあるので、渡航予定に合ったものを選ぶこと。滞在国が1か国なら、滞在国対応のものを選びコストを抑えます。渡航が複数国の場合は、複数国対応SIMを選べばSIM入れ替えのテマが省けます。
データ容量や使用期間に応じて選ぶ
データ容量や使用期間に応じて、最適な海外SIMを選ぶのが重要。データ容量のプランには「〇日間で〇GB使用可能」「〇日間でデータ通信無制限」などがあります。データ通信無制限のプランには、既定のデータ使用量を超えると低速通信になるものもあるので注意。
長期滞在者やビジネス利用でデータ使用量が多い場合は、データ容量が多いプランや通信無制限のプランがおすすめ。
滞在期間が1週間未満の場合は、日単位で費用が計算されるプランを選ぶと経済的です。1か月以上の滞在では、月額固定プランの利用も検討しましょう。
海外SIMを選ぶときの注意点
海外SIMを選ぶときは、以下のことに注意して。
- SIMフリー端末であることの確認
- 旅行先での通信品質とカバーエリア
- サポート体制と言語対応の有無
SIMフリー端末であることの確認
海外SIMの利用には、使用するスマホがSIMフリー、もしくはSIMロック解除済みであるかの確認が必要。一般的にキャリアで購入したスマホには、SIMロックがかかっています。海外SIMを使う場合、事前にSIMロックを解除し、どのSIMカードでも使用できるようにする必要があります。
SIMフリーかロック解除済みであるかは、端末の仕様書もしくは設定メニューで確認できます。端末がSIMロックされている場合は、購入した通信事業者にSIMロック解除の手続きを確認しましょう。
旅行先での通信品質とカバーエリア
旅行先での通信品質とカバーエリアは、場所によって大きく違うことがあります。都市部での通信は高速で安定しているのが一般的ですが、地方や離島、山間部では通信が不安定になることも。地下施設や特定の建物の構造によっても、通信に影響が出る可能性が高くなります。
旅行前には訪問予定地の通信環境を調査。
通信が不安定な地域では、オフラインマップをダウンロードしておくと便利です。4GLTEや5Gなど、利用できるネットワーク技術の種類を調べておくのも有効。
旅行中、スマホに頼るシーンは多くあります。事前の準備で、旅行中の通信トラブル遭遇リスクを軽減しましょう。
サポート体制と言語対応の有無
サポート体制の充実度は、旅行中の通信トラブルにどれだけ迅速に対応できるかに影響します。海外SIMを選ぶときは、以下の点をチェックすることが大切。
- サポートセンターが24時間体制か
- 多言語でのサポートが提供されているか
- オンラインチャットサポートが利用できるか
- FAQやオンラインヘルプデスクが充実しているか
- 緊急時の連絡先や対応方法が明確か
海外SIMの使用方法と注意点
海外SIMの使用方法と注意点について解説します。
- 海外SIMカードの挿入と設定方法
- 利用できるサービスと制限
海外SIMの挿入と設定方法
使用するスマホがSIMフリーであることを確認した後、端末の電源をオフにしてから、SIMトレイを取り出します。
SIMトレイは、トレイにある穴にSIM取り出し専用のピンを差し込むことで取り出せます。現地で購入したSIM、または事前に入手しておいた海外SIMをトレイにセットし、端末に再挿入します。
端末の電源をオンにした後、場合によってはAPN設定が必要。
APN設定とはアクセスポイント名の設定で、インターネット接続やデータ通信を可能にします。APN設定の手順は、購入した海外SIMに付属しているか、購入元のウェブサイトに記載があるので、確認しながら設定しましょう。
設定後に動作確認をして問題なく使用できれば完了です。
» 旅行前に知っておくべき「海外 SIM 入れ替え タイミング」とは?
利用できるサービスと制限
海外SIMは対応しているスマホの機種が決まっているので、購入前に自分のスマホが対応しているかの確認が必須。対応機種の詳細は、各海外SIMの注意事項や案内に記載されていることが多いので、購入前に確認しましょう。使用可能な地域やデータ容量、利用期間の確認も必要です。
プランによっては、使用できる容量を超えると低速通信になる場合があるので注意。プラン内のデータ容量を超えた場合、インターネット通信を行うには、追加のクレジットを購入する必要があるなど、追加料金が発生することもあります。
特定のアプリケーションやサービスへのアクセスが制限されていることもあるので、事前に内容を確認しましょう。
» 海外で安心してWi-Fiを利用するための方法を徹底解説!
海外SIMトラブルと対策
海外SIMの利用に際し、事前にトラブル対処法を知っておくことが大切。ある程度のトラブルは起こるものとココロしておけば、問題なしです。
- 通信速度が遅いときの対処法
- 接続エラーやネットワーク不具合の解決策
- カスタマーサポートへの問い合わせ方法
通信速度が遅い時の対処法
通信速度が遅いときは、以下の要領で対処を。
- ルーターやスマートフォンの再起動を試す
- データローミングが正しく設定されているか確認
- 使用しているアプリのバックグラウンド動作を制限
- すいている時間帯に通信を行う
- 通信事業者のネットワーク状態を確認
- 違う場所で通信速度を試す
- 必要に応じて他の通信事業者のSIMカードに変更
接続エラーやネットワーク不具合の解決策
接続エラーなどが出たら、機内モードのオフ設定やモバイルデータ通信のオン設定など、基本的な設定を確認します。スマホのSIMロック解除ができているかもチェック。海外SIMの再挿入をしても解決しないときは、ネットワークの設定が適切に行われていない可能性が高いです。
以下の内容を順番に確認しましょう。
- APN設定がされているか
- 設定したAPNは正しいか
- 通信事業者が選択されているか
- 改めて行った設定が反映されているか
不具合を解決するために行った設定が、スグに反映されないこともあります。しばらく時間をおく、スマホを再起動するなどで、改めて行った設定が反映されることが多いです。
カスタマーサポートへの問い合わせ方法
海外SIMのトラブルは、カスタマーサポートへ問い合わせを。多くのカスタマーサポートは、電話やメール、チャットで問い合わせができます。問い合わせ前に、契約情報や発生している問題を整理しておくとスムーズに対応してもらえます。
問い合わせには、エラーメッセージやトラブルの状況を明確に伝えることが重要。事前に、カスタマーサポートの連絡先や対応時間帯を調べておくことです。言語の選択が可能な場合は、理解しやすい自国の言語でサポートを求めましょう
海外SIM購入の時点で、カスタマーサポートが充実している通信会社を選ぶのがおすすめです。
海外SIMに関するよくある質問
海外SIMに関するよくある質問について。
- 日本のSIMは海外でも使える?
- 海外でもSIMの契約はできる?
日本のSIMは海外でも使える?
日本のSIMカードは、国際ローミングに対応していれば海外でも使えます。国際ローミングとは、日本で契約しているキャリアを介して、渡航先の回線を使い通信を行うこす。国際ローミングを利用するには、事前に申し込みが必要です。
国際ローミングの使用に際し、通話やデータ使用料が高額になる可能性があるので、料金プランを確認すること。国際ローミングに対応していないキャリアは、海外SIMやモバイルルーターを用意すればインターネット通信できます。現地のフリーWi-Fiを利用する方法もあります
海外でもSIMの契約はできる?
海外でのSIMカード契約は、多くの国で可能。海外SIMは、現地の空港や携帯電話ショップ、一部のコンビニエンスストアで売ってます。現地で購入できる海外SIMは、説明が外国語。設定が不安なら、SIMを購入したところで、設定までしてもらうのがおすすめ。
海外SIMを渡航先で購入するとき、パスポートの提示が求められることがあります。パスポートの他に、身分証明できる書類の提示も求められることもあるので注意。
まとめ
海外旅行を快適にするには、適切な海外SIMを選ぶことが大切。旅行先の国や地域、滞在期間、必要なデータ容量など、自分の予算やプランに合ったものを選びましょう。使用するスマホへの対応、通信品質、サポート体制の確認も重要です。
事前に情報を集めて適切な準備を行い、海外旅行でも快適にインターネットを使いましょう。
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