ヤバっ!海外でモバイルデータ通信をオンにしてしまった…対処法と高額請求リスク

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モバイルデータ通信オンで高額請求のイメージ画像

海外からの帰国後、スマホのキャリアから驚くような高額請求が届くことがあります…

ワタシも過去、疲労困憊での海外出張にスマホの設定をろくにせず出かけ、大失敗。幸い短い期間だったので大損害にはなりませんでしたが、数万の出費は痛かったです。

これは、モバイルデータ通信データローミングがオンのままだったのが原因。

まず対処法を紹介するので、即、処置してください。

モバイルデータ通信とデータローミングの違いもおぼろげ知識だったりしますよね。この際、把握しましょう。

海外でのモバイルデータ通信に関するトラブル対策と、安全にスマホを使うための方法を解説します。スマホは旅先でも強い味方。適切な設定と知識を身につけ、不要なトラブルを避けて、賢く使いましょう。

緊急事態!今すぐやること

スマホの設定で焦ってるイメージの画像

海外でモバイルデータ通信をオンにしていると「パケ死」と呼ばれる高額請求のリスクが! 国際ローミング料金や意図しないデータ通信がおもな原因ですが、セキュリティリスクも心配。即刻、対処を。

海外でモバイルデータ通信をオンにしてしまっていた場合:

・即、モバイルデータ通信データローミングをOFF
データ使用量を確認
モバイルキャリアへ連絡

高額請求のリスクを最小限に抑えるには、スピーディな対処がだいじです。

モバイルデータ通信とデータローミングをオフにする

  1. 設定画面を開く
  2. モバイル通信をタップ
  3. モバイルデータ通信をオフに(通信オプションに表示されているローミングオンの表示も消える)
  4. データローミングをオフに(❸の操作の前にコチラを実行も可)

上記はiPhoneの設定ですが、Androidの場合は設定 > 接続 > モバイルネットワーク > ローミング設定でオフ。

WiFiがオン設定ならば、インターネット接続は使えます。設定変更後は再起動し、設定変更が反映されているか確認。同行者がいる場合は、全員の端末でオフになっているかの確認も。

アプリの自動更新や位置情報サービスもオフにすれば、より安心

より詳しいスマホの設定はコチラの記事が参考にしていただけます
▶︎海外でのiPhone設定

データ使用量を確認する

データ使用量を確認してるイメージ画像

次に、データ使用量を確認します。

  1. 設定を開く
  2. モバイルデータ通信 or モバイルネットワーク or セルラーを選択
  3. データ使用量の詳細を見る
  4. 使用期間という項目があれば、開始日と終了日 を指定して、海外滞在中のデータ使用量だけを詳しく確認する

*スマホの機種やOSによって表示が異なる場合があります

より正確な情報を知りたいときは?

キャリアのマイページやアプリ: 契約しているキャリアのマイページやアプリを利用すると、より詳しいデータ使用量が確認できます。グラフで表示されたり、分かりやすいようにまとめられている場合もあります。
キャリアのカスタマーサポート: 自分で確認するのが難しい場合は、キャリアのカスタマーサポートに相談を

モバイルキャリアへ相談してみて!

高額な請求が心配…モバイルキャリアのカスタマーサポートに相談するのがいちばんです。

なぜキャリアに相談する必要が?
正確な料金を確認できる: 実際にどれくらいの料金がかかっているのか、正確な金額が分かる
料金の減額や分割払いを相談できる: 状況によっては、減額や支払い方法の提案してもらえる
海外利用制限の設定ができる: 同じミスをしないよう、海外でのデータ通信制限の設定をお願いできる
適切なプランの見直しができる: 利用状況に合ったプランに変更することで、ムダな料金を抑えられる

迅速な対応で、高額請求のリスクが減らせるかもです。モバイルキャリアは顧客サポートに力を入れているので、冷静に・具体的に・ていねいに説明すれば適切な対応が期待できます。

サポートへの相談前に:
・キャリアのWebページの「よくある質問」を確認しておくと、よりスムーズ
・海外旅行保険には、通信費の補償が付帯されているものもあるので確認を
相談中は:
やり取りの内容を、メモやスクリーンショットなどで記録しておくと、後で役に立ちます

なぜ高額請求に?モバイルデータ通信とデータローミングって?

モバイルデータ通信とデータローミングの説明イメージ画像

なんとなく知ってるようで、よくは分かってない「モバイルデータ通信」と「データローミング」について理解しときましょう。

  • モバイルデータ通信とデータローミングってなに? 違いは?
  • なんで、データローミングを使うと高額請求になるの?
  • 具体的にどのくらい高額になるの?

モバイルデータ通信とデータローミングってなに? 違いは?

スマホでインターネットを使うとき、WiFiを使わず電波回線を使って通信するのが「モバイルデータ通信」。
例えば、外出中にスマホで動画を見たり、アプリを使ったり。WiFiでなく繋がってるときです。

データローミング」は、海外で現地のキャリアのネットワークを使い、モバイルデータ通信をすること。
つまり、海外の電波回線を借りてインターネットに繋がる状態です。

データローミングをオフにしても電話やSMSは使えます。ただし、モバイルデータ通信をオフにすると、アプリなどのデータ通信すべて遮断。両者の違いを把握して、海外旅行中のデータ通信をコントロールしましょう

なんで、データローミングを使うと高額請求になるの?

データローミング、つまり海外でモバイルデータ通信を使うと、国内料金とは比較にならないほど高額な料金がかかってしまうことがあります。理由は:

  • 電波の借り入れ: 現地の電波を借りて通信しているので、利用料がかかる
  • 従量制課金: 海外では、使ったデータ量に応じて料金が計算される「従量制課金」が一般的。
    国内では定額制プランでも、海外では1ギガバイト(GB)あたり数万円〜という高額料金がかかることも
  • 為替の影響: 現地通貨で表示される料金は、為替レートによって日本円換算の金額が変動する

通称「パケ死」と呼ばれるほど、高額請求の恐れがあるわけです。

具体的にどのくらい高額に?

1GBのデータ使用料が数万円〜する可能性があると、上記で書きましたが…SNSを数時間利用したり、つい映画を高画質で見たりしたら、あっという間に1GB超えてしまうことも。気がつかないうちに高額な請求額になってしまうことがあるんです。請求額が数十万円を超えるケースも報告されているので、まさに「パケ死」…

ホテルのWiFiが繋がりづらくて、ついついSNSを〜とか、自宅気分で使っちゃうことありますよね。要注意です。

海外モバイルデータ通信、高額請求を防ぐためには

通信料金を抑える方法の画像

では、海外での通信料金を抑え、高額請求を防ぐには:

  • データローミングをOFF
  • モバイルデータ通信をOFF
  • アプリの自動更新をOFF
  • WiFiアシストをOFF
  • 海外SIM・eSIMを利用
  • ポケットWi-Fiをレンタル
  • 海外定額プランを利用

データローミングをオフにする

もっとも基本的な対策は、海外旅行前にスマホの「データローミング」をオフにすること。これで、意図せずデータ通信をしてしまうことを防ぎ、高額請求のリスクを大幅に減らせます。

iPhone
設定モバイル通信通信のオプションローミングオフならOK。ローミングオンデータローミングをオフに
Android
設定 接続モバイルネットワーク(モバイルデータ) データローミングをオフに

海外到着する前、機内などで設定するのがおすすめ。到着後に予期せぬデータ通信が発生するのを防げるので。

データローミングをオフにしても、WiFi接続時はインターネットを利用できます。

モバイルデータ通信をオフにする

データローミングをオフにすれば、海外でのデータ通信はオフになります。ただ、念のためモバイルデータ通信もオフにしておくと安心。WiFi接続時以外、一切のデータ通信がシャットダウンされます。意図しないで大量のデータ通信をしてパケット超過になるのを防御。

iPhone
設定モバイル通信オフ。同時にデータローミングもオフになります
Android
設定 接続モバイルネットワーク(モバイルデータ)をオフに

海外SIMやポケットWiFiを利用するには、モバイルデータ通信をオンにする必要があります

アプリの自動更新をオフにする

アプリの自動更新をオフにするイメージ画像

アプリの自動更新オフは、海外でのモバイルデータ通信料金を抑えるのに効果的です。
多くのスマホアプリは、自動でアップデートされる設定になっていますが、自動更新機能が思わぬデータ通信量を発生させることもあり、海外での高額請求の原因となる可能性が。海外への出発前に、アプリの自動更新はオフに!

iPhone
設定App Store > 自動ダウンロードのAppのアップデートをオフに
Android
Google Play ストア プロフィールアイコン(右上) > 設定一般(設定) > アプリの自動更新をオフに

*使っているバージョンによって少し異なることもありますが、基本の流れは同じ

重要なセキュリティアップデートを見逃す可能性があるので、WiFi接続時に手動での更新をおすすめします

WiFiアシストをオフにする

WiFiアシストは、電波状況が悪いときなど、自動でモバイルデータ通信に切り替え、途切れのない通信を可能にする機能。データローミングモバイルデータ通信をオフにしていれば、基本問題ないですが、念のためにオフにしておくことです。

何らかの不具合で、予期しない通信が発生するリスクはあります。バッテリー消費を抑える意味でもWiFiアシストはオフに。

iPhone
設定モバイル通信WiFiアシスト(下の方にある)をオフに
Android
設定 ネットワークとインターネット(接続) > モバイルネットワーク(モバイルデータ) > WiFiアシスト (WiFi+モバイル)をオフに

*使っているバージョンによって少し異なることもありますが、基本の流れは同じ

以上、データローミングモバイルデータ通信アプリの自動更新WiFiアシストをオフにしたら、次は、いかに安く海外でモバイルデータ通信するかです。

海外SIM・eSIMを利用する

海外SIM&eSIMを使うイメージ画像

海外SIMやeSIMを利用するのも一手です。現地の通信事業者のネットワークを直接利用するので、海外滞在中のデータ通信料金を大幅に抑えられ、高額なローミング料金を避けられます。SIMカードは空港や現地の携帯ショップでも購入可能です。

複数の国を周る場合は、周遊型SIMもあります。
ただし、利用にはSIMフリー端末の準備が必要。APN設定の変更が必要な場合もあるので、現地の通信速度や対応エリアの事前確認をして、契約期間や有効期限にも注意!

海外SIMについてはコチラの記事が参考になります。
▶︎海外SIMの使い方をマスター
▶︎話題のeSIMのおすすめは!

ポケットWi-Fiルーターをレンタルする

友だちとの旅行で、複数の端末でインターネットに接続したい場合。高速で安定した通信環境が欲しい場合。
ポケットWi-Fiのレンタルもアリです。出発前に予約できるので、旅行が決まったら手配するとよいでしょう。

安全性が高いのも大きなメリット。

料金はレンタル期間や利用する国によって違います。返却方法や場所の事前確認も忘れずに。一部の国では利用制限があるので、コチラも事前に確認を

空港や現地でもレンタルできることが多いですが、オンシーズンは品切れになることも。出発前予約が基本です。長期滞在や頻繁にインターネットを使用する予定がある人におすすめの選択肢

ワタシはいつもドタバタなので出発空港での受け取り・返却がほとんど。ただ、思いのほか荷物がかさばるので、早めに受け取ってバゲージにしまいたいモノが多いかも

▶︎おすすめの海外ポケットWiFiは

ポケットWiFiのレンタルをイメージした画像

海外定額プランを利用する

海外定額プランとは、日本の携帯電話会社(キャリア)が提供しているサービスで、海外でも一定量のデータ通信を定額料金で利用できるものです。高額なローミング料金を気にせず、SNSや地図アプリなどをいつものように使えるのが魅力。

海外定額プランを選ぶときの注意点
データ容量:利用するアプリや頻度に合わせてデータ容量を選ぶ
料金:月額料金だけでなく日額料金プランもあるので、旅行期間に合わせて選ぶ
対象国:利用できる国が限られていることがあるので、確認
通信速度: 国内と同じ速度で使えるとは限らない
追加料金: データ容量を超過したり、一部のサービスを利用すると追加料金が発生することも

SNSをよく利用したり、動画をよく見る人は大容量プランがおすすめで、短期旅行なら日額料金プランを選び、長期旅行なら月額料金プランがお得と思います。

海外でのモバイルデータ通信に関するよくある質問

モバイルデータ通信のFAQのイメージ画像

海外のモバイルデータ通信に関するよくある質問をまとめたので、参考にしてください。

  • 海外でモバイルデータ通信をオンにしてしまったら料金はいくらかかる?
  • Wi-Fi環境下でもデータローミングはオフにすべき?
  • 海外でもSNSは使える?

海外でモバイルデータ通信をオンにしてしまったら料金はいくらかかる?

海外でモバイルデータ通信をオンにした場合の料金は、国や地域、利用時間、データ量によって大きく変わります。数千円から数十万円まで請求される可能性があります。1MBあたり数百円から数千円かかることもあるので、数分の利用でも数万円の請求になることが

注意が必要なのは動画視聴とアプリの自動更新。大量のデータを消費するので、料金が急激に高額化します。前の章の海外モバイルデータ通信、高額請求を防ぐためにはで紹介した内容を、クリアしてください。

意図せず接続してしまった場合は、すぐにオフにして使用量を確認してください。高額請求になってしまった場合は、キャリアに相談すると減額交渉ができる可能性もあります。海外でのモバイルデータ通信は思わぬ高額請求につながる可能性があるので、十分な注意と対策が必要です。

Wi-Fi環境下でもデータローミングはオフにすべき?

海外でデータローミングをオンにしとくリスクをイメージした画像

Wi-Fi環境下でもデータローミングのオフがおすすめ。WiFi接続時にはデータローミングは不要ですが、オンのままだと予期せぬリスクがあります。以下のような問題が起こる可能性が:

  • 誤ってモバイルデータ通信に切り替わる
  • アプリが自動更新を行い、データを使用する
  • セキュリティ上の脆弱性が生じる
  • バッテリー消費が早くなる

リスクを避けるためには、WiFi環境下でもデータローミングはオフに。意図しない接続による高額請求も防げます。

海外のキャリアへの自動接続も防げるため、データ使用量を正確に把握しやすくなります。Wi-Fi環境下でデータローミングをオフにすると、安全性と経済性の両面でメリットを得ることが可能です。

海外でもSNSは使える?

海外でもSNSは基本的に使えます。多くの国で主要なSNSにアクセスできるので、海外旅行中も日本にいるときと同じように楽しめます。SNSを海外で利用する方法はおもにに2つ。WiFi環境を利用する方法と、モバイルデータ通信を使用する方法です。

WiFi環境下であれば、追加の通信料金なしでSNSが使えます。ホテルやカフェなどの無料WiFiスポットを使うと便利。(でもコチラも読んでね▶︎無料WiFiは危険だらけ

ただし、モバイルデータ通信を使う場合は注意が必要。海外でのデータ通信は高額になる可能性があるので、以下の対策を取ることをおすすめします。

  • 海外SIMカード・eSIMの利用
  • ポケットWiFiのレンタル
  • 海外用定額プラン契約

*一部の国では特定のSNSが規制されています。VPNを使用すると規制を回避できる可能性がありますが、海外でSNSを快適に使うには、事前に訪問国のSNS事情を確認しておきましょう。

まとめ

モバイルデータ通信のまとめのイメージ画像

高額請求を避けるためには、データローミングとモバイルデータ通信のオフが効果的。通信が必要な場合は、海外SIMカードやeSIM、ポケットWiFiのレンタル、キャリアの海外定額プラン利用をおすすめします。

無料WiFiをできるだけ利用して、通信費を抑えるのもアリですが…セキュリティが心配。
VPNを使ったり、個人情報を入力しないなどの注意が必要です。
▶︎海外の無料WiFiはヤバいがいっぱい

旅行をぞんぶんに楽しむには、事前の準備と知識が欠かせません。通信トラブルを避けて、快適な旅行を満喫してください。
▶︎ 海外で安心してWi-Fiを利用するための方法を徹底解説!

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