ものごと、すべり出しが悪いと、最後まで運の悪さがついて回ることってありませんか?
今回も事件は、イタリア。
現場はローマ=バチカンから、ファッショニスタ憧れの街ミラノに移ります。
そして今回も、ワタシはタクシーの助手席に。
そう。
何かが起こる助手席です。
前の事件が気になる方は→イタリアのタクシー「地獄に落ちやがれ!」 その1ローマ編へ
目次
イタリア人の「問題ナイ」は信じナイ
事件から、少し時間をさかのぼります。
1週間ほど前のローマの空港です。
って、ミラノにいるんじゃないのかって。
ワタシも好きこのんで、ローマに来たわけではありません。
北イタリア一帯の空港が濃霧で、閉鎖。
(毎年1〜2月の北イタリアは濃霧発生でフライトが混乱します)
仕方なく、ワタシを乗せたアリタリアは、ローマに着陸。
そして、待つこと27時間。
もう1往復、東京〜イタリアができちゃうだけ待ちました。
空港大混雑。
人であふれてます。
ともあれ、ようやく飛行機が飛ぶとのアナウンス。
やれやれですが、次なる心配がワタシの頭をよぎります。
ええ、頭は悪いんですが、動物的カンというか、危機回避能力には自信があるワタシです。
「シニョーリ、飛行機が飛ぶのは喜ばしいんだけど、荷物は大丈夫なの?」
人混みをかき分け、カウンターの男子をなんとかつかまえたワタシです。
「あぁシニョーレ、ノン・プロブレーモ(=問題ナイ)ですとも」…
てか、ワタシの荷物のタグすら見ないで、なぜにノン・プロブレーモとな。
イタリア語がまるで分からなくとも、ノン・プロブレーモがノー・プロブレム=問題ナイくらいは分かります。
そう。
危機回避能力がいくらあっても、ヒトを動かせる力がなければ、何も役に立ちはしない…
思い知りましたよ。
その後3日間。
ワタシの手元に荷物が届くことはありませんでした。
ロストバゲージの詳しい話は、また次の機会に譲るとして。
先を急ぎます。
結局ミラノ上空の霧は晴れきれぬまま、今度は、トリノに降りたワタシです。
ユベンティーノじゃないのよ、ワタシはミラニスタ…
カルチョファンでない方はどうぞ、スルーで。
帰国便搭乗目前での交通事故!
でまぁ、バスで深夜のミラノに着いて、そこからも事件はいろいろと。
インタビューを予定してたデザイナーの都合が悪くなり、
なぜかコモ湖にある彼の別荘に来たり…
新進気鋭のシェフのご機嫌がすぐれず、料理の撮影ができなかったり…
まぁ、でもこんなことのひとつやふたつは、仕事のデフォルト。
ましてイタリア、なんのその。
なんですけど、ことごとくボスキャラレベルの難敵が登場するので、もうヘロヘロで迎えた帰国日です。
空港へ向かうタクシーに乗ってます。
で、カメラマンさん、現地でお願いしたアシスタントさんと片付けがあるんで、ふたりが後部座席です。
ワタシ助手席…
高速降りて、後ちょっとでマルペンサ空港。
合流で混んで、クルマ止まっちゃいました。
と、ガッチャーン。
後続車両にオカマを掘られたワタシのタクシー…
幸い、後部座席のふたりにダメージはなかったのですが、助手席のワタシ、自分の膝でお腹を打ちました。
イテェ…
タクシーの運ちゃんは怒ってどなるわ。
ぶつかって来たヤツは、ワァワァ弁解するわ。
そして何より、ここはイタリア。
渋滞これ幸いと、みんなクルマから降りて集まる野次馬たちよ。
テメェラ、ウルサいんじゃぁ!
コチトラ腹が痛いんじゃぁ!!
えぇ。
太字にしたくらいじゃ、誰も聞いてくれません。
みんな自己中ですから。
そこで出ました
「地獄に落ちやがれ!」
はい。
あたりが静寂に包まれたのはいうまでもありません。
どうやらワタシには、万人の注目を集めるスターの気質が備わっているようです。
まとめ
今回のお話は、自分でいうのもナンですが、旅する人たちへの多くのアドバイスがふくまれています。
- 北イタリアには、濃霧が出やすい1月上旬に飛行機で行っちゃいけない
- イタリア人のノン・プロブレーモは、絶対!信じちゃいけない
- ミラノに行くつもりでも、ローマとトリノに着くかもしれないと覚悟が必要
- とにかくヤンヤとうるさいイタリア人には「地獄に落ちやがれ!」を60pxで叫ぶ
とくに、最後の4.は重要です。
旅は、人生ですから…楽しいばかりとは限りません。
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