スリランカ・ゴールの旧市街がコロニアルで、観光にめちゃイイ感じ

6 min
ゴールのコロニアルな建物

 

旅先として気になるスリランカ。

なかでもゴールという街は、大航海時代のおもかげ残す、コロニアルな雰囲気が人気です。

旧市街は世界遺産に登録されてる観光名所で、ビーチリゾートとしてはスリランカNo.1。

国際空港からのアクセスもよいので、弾丸ツアーで遊ぶのにもぴったりです。

しかもただいま絶賛売り出し中。

ホテルはどんどん建つわ、店は続々オープンするわで日々アップデートされているので活気に満ちてます。

とても楽しい。

今回は、そんなゴールの旧市街の魅力と楽しみ方をご紹介していきます。

(コチラの記事も参考にしていただけます【最新】スリランカ観光おすすめ8。世界遺産〜占い・カレー・紅茶・アーユルヴェーダまで)

ゴールの旧市街は、城砦に囲まれた岬です

「Talalla House」というホテルが作った動画が、街の全体像をつかむのにとてもいいので、まずはこちらをどうぞ(2:27)。

さ、いよいよ街の中に入ります。

スリランカの歴史散歩からスタート

ゴールのオールドゲート
大英帝国の紋章がほどこされた「オールドゲート(外側)」

岬のつけ根から左に回りこんで「オールドゲート」から入ります。

大きなメインゲートもありますが、断然こっちのほうがステキ。

でこの「オールドゲート」、城砦の外側は大英帝国の紋章ですが…

ゴールのオールドゲート内側
こちらは東インド会社の略称VOCをあしらった紋章が見られる

通り抜けて振りかえると、「オランダ東インド会社」の紋章なんです。

スリランカを最後に支配していたのは英国で、オランダの植民地だったのはその前なのに…

ワタシA
なぜイギリスは、こちら側の紋章を変えなかったん?

 

ゴールの支配者たち

スリランカは歴史上、3国に支配されてきました。

  • 16世紀はじめ〜 ポルトガル
  • 17世紀半ば〜 オランダ
  • 18世紀末〜 英国

まず、日本の1543年鉄砲伝来とかの少し前に、スリランカはポルトガルに征服されます。

大航海時代のポルトガルがバリバリにアジア進出を展開していたころです。

つぎに17世紀半ば、「オランダの東インド会社」登場。

ワタシA
会社といっても、軍隊を使って戦争したり、
国同士の条約を結んだりできる強大な特権をもってました

でこのオランダ植民地時代に、ゴールは港町として大きく発展しますが、オランダの国力が衰えた18世紀末、大英帝国の支配に変わります。

ゴールの海洋国立博物館

なぜ大英帝国は、紋章を変えなかったの?

城砦の土台を築いたのがポルトガルで、きっちりとした砦を建設したのがオランダ…

で、最後にやってきた英国は、城砦には手をつけず保存し、そのまま使ったのだとか。

古いものを大切にする英国人ってことなのか?!

紋章を変えなかったのは、スゴい自信の現れなんじゃないかと思われます。

〝パクスブリタニカ=英国の平和〟とかいって、ローマ帝国の〝パクスロマーナ=ローマのの平和〟になぞらえちゃうくらいの自信だったんで…はぁ

〝ジシン〟といえば、2004年のスマトラ島沖地震による津波で、ゴールの街もたいへんな被害にあいました。

でも、砦が堅牢だったので、旧市街は被害を受けずにすんだそうです。

そんなことがあり、地元ではこの旧市街を〝奇跡の世界遺産〟と呼んでます。

ゲートになってるこの建物は「オランダの東インド会社」が倉庫として使っていたところで、いまは「国立海洋考古学博物館」になってます。

ゴールの旧市街は小さいから、気ままに歩いて観光

ゴールのダッチホスピタル
いまはショップやレストランが入っている「ダッチホスピタル」

黄色い壁のゲートのある建物を左に見ながら、道なりに行きます。

10分足らずで、真っ白な「オールド・ダッチホスピタル」に到着。

文字通り、病院だったところですが、いまはレストラン&カフェが6軒、ほかにジュエリーショップやギャラリー、雑貨店が入ってます。

海側の2階にあるレストランのテラス席で、ビールを飲むのがおすすめ。

潮風が気持ちよいです。

ゴール旧市街

建物の前の道、ホスピタル・ストリート(Hospital Street)を行くと、3分で灯台。

この灯台、1848年に英国によって建てられましたが、火事で焼けてしまったので、いまある灯台は1939年に建てられた2代めです。

で、この灯台の向かい側にあるのがモスク。

じつはいま、この旧市街=砦のなかに住んでいるのは、アラブ人がいちばん多いんだそう。

アラブの人たちは大航海時代のはじまるずっと前から、ここゴールにスパイスを買いつけにやって来て以来のおなじみ。

そんな古代アラブ人の末裔が、旧市街に住んでるわけです。

ゴールの城砦

砦の突きでた場所から後ろを振り返るとこんな感じです。

この突きでた場所は稜堡といって大砲を置く場所。

死角をなくすために突き出ているんだそう。

旧市街が城砦に囲まれてるのがナントナク分かるでしょう?

で、こちらを左に5分。

ランパート・ストリート(Rampart Street)をずんずん行くと、旧市街唯一の仏教寺院が見えてきます。

真っ白な仏塔。

ならびの建物もお寺なんですが、鐘楼があるので、元教会だったもよう。

ゴール旧市街の寺院

英国のゲートからのオランダの病院。

英国の建てた灯台に、アラブのモスク、そして仏塔と。

ゴールの歴史がギュっとつまった満載感です。

これがゴールの魅力。

この街にしかないエキゾチックさだと思います。

さて、この仏塔は街の左端なので、中心に戻りましょう。

旧市街にある3つの教会チェック

オランダ改革派教会
© Vincent Ko Hon Chiu whc.unesco.org/en/documents/136740

まず、18世紀半ばに建てられた「オランダ改革派教会」。

英国国教会
© UNESCO whc.unesco.org/en/documents/122803

並びにある英国国教会の「オールセインツ教会」は19世紀半ばの建物です。

メソジスト教会

1ブロック離れたところにある、プロテスタントの「メソジスト教会」は1819年設立です。

カトリックの教会は残っていません。

大航海時代といえばまず、フランシスコ・ザビエルだのがいたカトリックのイエズス会なのですが…

ゴールには根づかなかったんですね。

そろそろお茶が飲みたい…

アマンガラ外観2時間ぶらぶらすれば、旧市街はほとんど見終えます。

で、ちょっと休憩。

「アマンガラ」にアフタヌーンティーを楽しみに行きます。

かつてのクラシックホテルを改装した「アマンガラ」は、ほかのアマンと趣が違います。

でも、風の抜けるテラスでのお茶は最高。

宿泊客でなくともOKですし、奥にあるプールサイドでいただくこともできます。

アフタヌーンティーは4,500スリランカルピー(約2,800円)。

おすすめカフェ&レストラン

旧市街には居心地のいいカフェやレストランが、ほかにもたくさんあります。

どんどんお洒落な店ができてますから。

老舗的安定感のあるお店を3軒紹介します。

クレープ・オロジー(Crêpe-ology)

クレープオロジー店内

このカフェ、隠れ家みたいなとこ。

入り口がお土産物屋さんの奥にあって、階段を上がります。

で、クレープだけでなくサラダやブリトーなども食べられて、まったりできる。

ただ、オープンエアなので、暑がりの人にはダメかも。

水パイプのラウンジもあります。

ペドラーズ・イン(PEDLAR’S INN)

ペドラーズ・インのサイトトップページ
ペドラーズ・インのサイトのトップページ

ここも10年以上続いてる老舗で、センスのいいレストトランです。

イタリアン、ピザやパスタが食べられ、パスタがきちんとアルデンテなのが嬉しい。

カフェだけの利用もOKですけど、ゴハンどきは混んでいるので注意です。

フォータレーザ(Fortaleza)

フォルタレーザ内観

ゴールの旧市街で、ポルトガル時代のものはあまり見ることができません。

が、このフォータレーザの壁は、17世紀のもの。

建物全体は、オランダ建築とスリランカ様式が融合したコロニアルです。

古いスパイス倉庫を改装したこのレストランでは、フュージョン料理、アジアありウェスタンありの料理が食べられます。

ブティックホテルも経営していて、部屋もなかなかお洒落でした。

→フォータレーザのサイトへ

観光のシメはゴールの象徴、時計台へ

スリランカ・ゴール時計台

最後に、旧市街のシンボルともいえる時計台へ。

1883年に建てられたものですが、いまも動く現役の時計。

ここには、砲台もありますし、城砦の上がちょっとした広場になっているので和めます。

散歩した旧市街の地図です。

ゴールはスリランカ第2の街なんでけっこう広いですが、旧市街は心地よいヒューマンスケール。

ゴールが、スリランカのどこにあるかというと

スリランカの地図の画像

ゴールは、スリランカのあるセイロン島の南々西、バンダラナイケ国際空港から約150kmのところにあります。

スリランカ最大の街コロンボに次ぐ、第2の都市。

外国人で住む人も多く、海辺のリゾートとして、別荘もたくさん建ってます。

スリランカの空港からゴールへの行き方は、3通り

スリランカのサービスエリア
スリランカ初のサービスエリア。ガラス張りでなかなかモダンです

まず、ゴールへのアクセスは、車、電車、高速バスの3つの方法があります。

快適ラクチンなのはハイヤー移動

交通インフラの整っていないこの国で、高速道路利用の最速で行ける唯一の街なので…

スリランカの旅行は、自由気ままな「個人旅行」が大正解! でも書いたように、ドライバー付きのクルマでの移動がおすすめ(コレ、贅沢ではなく、この国の一般的な方法)です。

国際空港から、渋滞を避ければ、2時間〜2時間半で着きます。

高速道路に上の写真のようなサービスエリアもあり、ちょっとしたゴハンが食べられるようになりました。

夜着の空港から直行でゴールを目指しても、食いっぱぐれる心配はありません。

で、外見はガラス張りでモダンですが、食べものはじつにスリランカ的なものがそろっているので、これがまたちょっと面白い。

注文のシステムは日本と同じです。

食べたいものを指でさして、お金を払う→できあがったら、もらう。

*この行程だけで移動したことがないので参考ですが、コロンボ市内→ゴールは65〜100USドル or 1万スリランカルピー(約6,200円)かかるようです。

列車の旅も、早起きで快適

↑コロンボ〜ゴールの車窓の風景ムービーです

 

まず、ふつうの電車に乗る方法がありますが、エアコンないわ、混んでるわで、おすすめしません。

で、予約ができて快適1等車のあるのが、ゴールのちょっと先の街マータラーまで行く電車。

ゴールにも止まり、コロンボ市内のコロンボ・フォート駅から3時間弱です。

おすすめの列車が↓あるのですが、2020年現在営業停止中。

おすすめはラジャダニ車(Rajadhani)の1等席で、エアコンやWiFiそして食事がついて9USドル(約1,000円)。

緑や海沿いの景色を楽しみながら行くことができます。

進行方向右側の席だと、海がよく見えるので、予約の際にチェックを!

ただし、朝6:55出発の1日1本。

約2時間の車窓の旅です。

木曜日以外は毎日運行していますが、快適1等車は48席しかないので予約はしておきましょう。

ということで、通常の列車の1等席をおすすめします。

>>スリランカ鉄道旅にお役立ちのサイト(英語)

高速バスは時間を選んで

高速バスも、国際空港近くにあるスリランカ最大の街コロンボのフォート(Fort)駅から出ています。

朝5時から20分おきにバスはありますが、ラッシュ時は大混雑。

バスは公営・私営・ミニバスの3種類ありますが、私営に乗るのが現実的。

で、料金は3USドルor 400スリランカルピー(約250円)です。

約3時間かかります。

*それぞれの料金は2019.2月28日のもの。支払いはUSドルでも、スリランカルピーでもできます。

まとめ

スリランカのゴールは、国際空港からの便もよく、その旧市街が世界遺産でもあることから、とても人気の観光地です。

そして城砦に囲まれた旧市街は、こぢんまりとしていてぶらぶら歩きにぴったり。

2時間ほど歩けば、コロニアルな街並みを眺めつつ、ゴールの街に凝縮された歴史を肌で感じることができます。

そして何より、小洒落たカフェでの一休みがまた楽しい街でもあります。

建築家バワについては>>アマン創業者も絶賛のスリランカ建築家バワ

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